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コロナ禍における海外移住ビザの現状は?MM2H、タイランド・エリートなど

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おはようございます。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

コロナ禍において、昨年8月、マレーシア政府がMM2Hビザの新規申請受付及び審査を一旦停止すると発表し、現在も再開されていません。

将来海外移住を考えている人にとっては、こうした人気の長期滞在ビザがいつ再開されるのか、大変気になるところです。

今回は、人気の長期滞在ビザのいくつかを取り上げ、その現状についてまとめました。

 

 

MM2Hビザ(マレーシア)

「MM2Hビザ」とは、一定額の財産証明やマレーシア金融機関での一定額の預金などの条件をクリアできればだれでも申請出来る最長10年の長期滞在ビザです。

昨年8月に、マレーシア政府は、観光ビザでの入国を再開するまでは、一切のMM2Hビザの新規申請及び審査を凍結すると発表しました。それから、今日に至るまで凍結は続いています。

MM2Hビザ既取得者への更新や延長・キャンセルなど等の手続きは再開されいます。

www.tourismmalaysia.or.jp

所管の観光芸術文化省大臣は、メディアを通じてより「良い内容のビザにする為に手続きの迅速化など様々な改善策を施して新MM2Hビザを発表したい」と述べており、再開する際は、これまでとは違う新たなやり方で行うことを示唆しています。

取得費用が比較的安く済み、しかも口座の開設や短期就労可などの特典もあるこのビザがどのように改正されるのか?とても気になるところです。 

www.ysky.info

タイランド・エリート(タイ)

「タイランド・エリート」は、タイ国政府観光庁による長期滞在ができる移住プログラムです。いくつかの種別がありますが、「イージーアクセス」と呼ばれる最下位のものでも、入会金として60万バーツ(約200万円)かかります。

5年間のマルチビザ(何回でも出入国ができるビザ)のほか、銀行口座の開設、入出国時のVIP待遇などの特典があります。

コロナ禍でも入会は受け付けられており、新規登録者は増えているようで、前年比7%増を見込んでいます。背景には、コロナの避難先として中国人富裕層などの申し込みが急増しているそうです。

昨年8月に、停止されていたエリート会員の入国が再開されました。

ただ、入国のためには

  • 入国許可証(COE)
  • 記入済みの申告書 (原本)
  • 英文の搭乗可能健康証明書(原本)
  • 渡航前72時間以内に発行された英文のRT-PCR検査による新型コロナウイルス非感染証明書(原本)
  • 新型コロナウイルス感染症及び関連疾患の治療費を含む10万米ドル英文医療保険証。
  • ASQホテル予約確認書             などの書類が必要になります。

現在のところ、日本からの出国は、在日タイ国大使館が用意したチャーター便の利用が義務づけられています。

また、現地では14日間のASQホテルでの隔離が必要になります。

2021年1月から「エリート・フレクシブル・ワン」という新たなプログラムがスタートしました。開始となったこちらのプログラム。

コロナによる渡航制限で観光客が激減となっている中、タイ国内の不動産市場の景気をよくするために設けたプログラムです。

こちらは、有効期限5年、入会費は50万バーツ(約180万円)、他のプログラム同様に5年マルチビザとなっています。

入会可能年齢は20歳以上。エリートビザに付帯する空港特別レーンとカートサービス、空港ラウンジ使用も可というような特典もついています。

タイランド・エリートとよりも入会費が格安でお得そうに見えますが、このプログラムの最大の特徴は、申請者の資格として、タイ国内に総額1000万バーツの不動産を購入することが要求されます。

購入された物件は、5年間抵当にいれたり、売買することが禁じられます。 

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SRRV(フィリピン)

フィリピンの移住ビザには、何種類かありますが、最も利便性が高く、かつ取得しやすいのが、この「SRRV(Special Resident Retiree's Visa)」です。

pra.gov.ph

35歳以上で供託預金ができれば誰でも取得できます。

本格的にロングステイ、もしくは移住を考えている人は先ずSRRVを取得し、 その後必要があれば他のビザへ切り替えるというのが一般的です。

他国の移住ビザや永住権とは違い、就労もできます

昨年10月に、退職者庁(PRA)は、35歳以上の外国人が取得可能な特別居住退職者ビザ(SRRV)の発給条件を見直すため、ビザ申請の受け付けや発給手続きを当面、停止すると発表され、現在も継続中です。

昨年フィリピン入国管理局の職員らが、中国人の不正入国に便宜を図った見返りとして、計約400億ペソ(約870億円)を受け取っていた疑いが発覚。

こうした事件を背景に、上院議会で、退職者向けビザにもかかわらず中国人若年層に対する同ビザの発給が急増しているとの問題提起があり、退職者庁の理事会(理事長・プヤット観光相)の会合で、ビザ発給の停止決議が承認され、停止が決まったそうです。

現在SRRVでフィリピンに住む外国人は7万520人でそのうち中国人は2万6969人で最多、全体の4割弱を占めています。

また、本年2月5日、昨年末から停止されていたSRRV所持者の入国を2月16日から認めると発表されました。

フィリピン到着時に入国管理局に入国免除文書を提示することが要件となります。入国免除文書は、フィリピン外務省(DFA)又は、在京フィリピン大使館にて入手する必要があり、実際に入国にかなりハードルが高そうです。

また、入国には、以下の条件に従うことが必要になります。

・認定された検疫ホテル/施設で少なくとも6泊分の事前予約を行うこと

・到着日から6日目に検疫ホテル/施設でのPCR検査を受けること(到着日を1日目とし

 て数える)

・入国日、入国空港による入国客最大受入人数にも左右される 

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まとめ

今回紹介した移住ビザ3つのうち、現在、新規に申請を受け付けているのは、タイランド・エリートのみです。

高額の入会金で儲かる、「長期滞在ビザビジネス」を展開している点からすると継続しているのは当然といえます。

一方、他の停止中の二つビザは、国に直接入るお金はそれほど多くはなく、コロナ禍で、制度を継続した場合、メリットよりデメリットが圧倒的に大きいと考えたからだと思われます。

いずれの制度も各国関係機関により見直しが行われていますが、ビザ取得条件、特に資金面での条件を今まで以上に厳しくすることが予想されます。

海外移住予定者としては、なんとか大幅な改悪がないように祈るばかりです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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