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こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan）です。
先週、Interactive Brokers（IB証券）とWiseが提携を発表し、今後は、IB証券の取引口座に入出金する際、Wiseを利用して直接やりとりができるようになりました。
これまで、IB証券では、Wiseのような新しいタイプのデジタルバンクからの入出金はサポートしていませんでした。
そこで、今回は、Wiseからの入出金とはどのようなものなのかをわかりやすく説明するとともに、他の送金方法と比較し利用すべきかどうか解説したいと思います。
IB証券とWiseの発表内容
BUSINESS WIRE（ニューヨーク）の伝えるところによると、
「Interactive Brokers 社のクライアントは「Pay with Wise」を選択できるようになりました。これにより、隠れた手数料や利幅なしで、真のミッドマーケット為替レートで現地通貨を Interactive Brokers 社がサポートする通貨に変換できます。 ーIBKR 社のプラットフォームから離れることなく、すべての作業を行うことができます。」
「さらに、クライアントは、リンクしている Wise 社のアカウントの残高から直接送金できます。 顧客は選択した通貨ですぐにその資金を受け取ることができます — Wise 社を介して世界中に送金された 50% 以上が即時 (20 秒以内に着金) 処理されます。」
とのことです。
記事を見る限り、今回のシステムの統合にめるIB証券の顧客のベネフィットは、
- IB証券のプラットフォームから離れることなく、出入金の手続きが行える。
- 送金にようする時間が短縮される (20 秒以内に着金)
の2点のようです。
利用にあたって
この方法を使用するには、Wiseのマルチカレンシー口座が必要となります。
まず、IB証券の口座とリンクさせます。リンクは、IB証券の「入出金」の画面から行うことができます。できたら、送金金額などを入力していきます。
円建てでの送金はできません。Wise側で利用可能な通貨（米ドル、ユーロ、ポンド）に資金を両替し、IB証券の口座に送金されます。
送金が完了したらI、IB証券から通知が送られてきます。
IB証券からのWiseのマルチカレンシー口座への送金も同様で、円建てではできません。
Wiseでの両替には、手数料がかかります。手数料に関しては、以下のサイトで確認することができます。
為替手数料以外にも、Wise側での送金手数料が必要になります。例えば、7,000USDの場合には、Wise口座での受取（チャージ）には3.52ドル、同じくWise口座からの送金には6.44 USD必要となります。IB証券のサイトでの説明では、Wiseのこれらの手数料のうち5.5%をIB証券が受け取るようです。
送金した資金は、IB証券に着金次第、取引に利用可能です。ただし、出金は、3営業日以降になります。
利用すべきか
WiseからIB証券への入出金とも、為替手数料及び送金手数料がそれなりにかかるため、これまでこのブログでご紹介していたとおり、IBへの入金については、Revolutとユニオンバンクの口座があれば、そちらかの入金がおススメです。
もし、これらの口座を持ち合わせていない場合や、高額な資金を送金する場合は、三井住友銀行からの国内非居住者円建て送金で行うのがよいでしょう。送金手数料、800円で済みます。
※SMBC信託銀行については、2022年11月4日に料金改定が行われ、送金手数料が800円から7,000円に引き上げられました。
IB証券からの出金については、ソニー銀行に口座をつくり、その口座に送金することがおススメします。月１度の送金であれば、送金手数料や受取手数料なしの「無料」で送金することができます。
IB証券への入出金に関しては、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか？
今回は、Wiseからの入出金とはどのようなものなのかをわかりやすく説明するとともに、他の送金方法と比較し利用すべきかどうか解説しました。
今回の件に関するIB証券側の狙いとしては、IB証券が直接サポートしていない通貨 (例: RON、BGN、MYR、IDR) を地元の銀行からWiseに送金してもらい、サポートされている通貨 (例: EUR、USDなど) にWiseで両替させて、IB証券の口座に入金してもらおうとするものです。
Wiseについては、IB証券への入出金に関しては、あえて利用する必要はないと思いますが、マルチカレンシー口座を安いコストで持てる点やそれに紐づいたデビットカードを利用して海外で決済できる点、両替できる通貨数がReovolutよりも多いなど優れた点も多いので、この機会に口座を開設しておくのもよいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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