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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
以前、日本在住者でも口座開設できる米国証券会社"Interactive Brokers(以下IB)"の口座への入金方法をご紹介しました。
最もおすすめの入金方法としては、日本円で三井住友銀行からインターネットバンキングの送金でした。
先日、ご紹介したもう一つの方法、SMBC信託銀行から入金しました。
そこで、今回の記事では、この入金方法等についてシェアします。
IBへの送金方法については、こちらの記事をご覧ください。
SMBC信託銀行とは
2013年 10月、前身のソシエテジェネラル信託銀行(フランスの大手金融機関Societe Generale S.A.の間接100%子会社)からプライベートバンキング業務を引き継ぎ、設立した信託銀行です。
三井住友フィナンシャルグループです。
そういうこともあり、同じグループの三井住友銀行への振込手数料は無料になります。
2015年11月にシティバンク銀行のリテールバンク事業を新ブラ ンド「PRESTIA(プレスティア)」として統合し、豊富な外貨建運用商品や世界中で使えるバンキングカードなど、外資系金融機関が持つグローバルでプレミアムな金融商品やサービスが同行の強みの1つとなっています。
SMBC信託銀行から入金するメリット・デメリット
送金手数料が安い(メリット)
日本在住者がIBへ入金する場合、21通貨を利用することができます。
円建て入金する場合、送金先の銀行は、東京に支店を置く銀行ですが、米国を拠点とするIBへの送金は、国内非居住者あての送金ということになります。
したがって、外為法の規制の対象となる取引となり、手続きも海外送金に準じた扱いとなります。
そうしたことから、国内の多くの銀行は、国内非居住者あての送金手数料も海外送金並みにとっています。
ところが、SMBC信託銀行は、手数料は業界最安値800円で済みます。
800円で送金できるのは、同行と同じグループの三井住友銀行だけです。
※SMBC信託銀行については、2022年11月4日に料金改定が行われ、送金手数料が800円から7,000円に引き上げられましたので、ご注意ください。
手続きは店舗のみ(デメリット)
海外送金は、近年、マネー・ロンダリングやテロの資金源撲滅などの対策のため、国の規制が強化されており、金融機関も適切な対策を講じないと金融庁から是正命令や銀行法に基づき業務改善命令等などの行政処分を受けることになります。
そのため、銀行側も海外送金やネットバンキングの利用などにに対して制約を設けています。
取扱いについては、法令や金融庁のガイドラインを踏まえて、各銀行が個別に手続や処理のルールを決めていくので、各銀行間で取扱いが異なることがあります。
マネーロンダリング対策について、詳しく知りたい方はこちらの書籍がおすすめです。
SMBC信託銀行では、通常の海外送金については、一定の条件のもとネットバンキングで行うことができますが、国内非居住者あての送金については、窓口でしかやってもらえません。
SMBC信託銀行の店舗は、全国に30店舗しかなく、その大半は東京にしかありませんので、店舗に行くことができる人も限定されます。
なお、同じ800円で送金できる三井住友銀行はネットバンキングで手続きを完結することができます。
ただし、三井住友銀行のネットバンキングは、月当たり300万円という上限がありますが、SMBC信託銀行など店舗で送金する場合は、上限はありません。
手続きの流れと注意点
SMBC信託銀行の口座開設・入金
SMBC信託銀行から外為円決済ができるのは、SMBC信託銀行の口座開設者です。
したがって、まずは口座開設をしなければなりません。
口座開設は、SMBC信託銀行のウエッブサイトからできます。
口座が開設できたら、入金を済ませたうえで、来店します。
来店の際に必要なもの
来店する際には、以下のものが必要になるので、忘れず持って行きましょう。
登録印 登録がサインの場合は不要
本人確認書類 マイナンバー
送金先の情報
- 銀行名
- SWIFT(BIC)
- 支店名・支店住所
- 受取人口座番号・
- 受取人英文名・英文住所・電話番号
- 受取人宛連絡事項
これらの情報は、IBのウエッブサイトで入金の事前登録した際、閲覧できますので、スクリーンショットで画像をスマホに保管しておきましょう。
来店後の手続きの流れ
来店した際の手続きの流れは、以下のとおりです。
- まずはカウンターに行き、「円建てで国内非居住者の国内口座に送金をしたい」と伝える。
- 氏名、住所、口座番号の確認を求められるので、本人確認書類とGlobal Passを見せる。
- 外為送金依頼書の記載を求められるので、用意した送金先情報等をもとに、必要事項を記載する。
- 銀行側の処理が済んだら、窓口で外国送金依頼書(お客様控え)と外国関係計算書を受け取る。
以上で手続きは終わりです。
なお、4については、14時までに依頼(申込)が済めば、当日の処理となり、上記2点の書類を受け取れますが、14時以降になった場合、処理は翌日になります。
その際は、外国送金依頼書(お客様控え)の写しを受取り、後日、郵送で上記2点の書類を受け取ることになります。
注意点
私が行った支店では、最初の受付の人は、「円建てで国内非居住者の国内口座に送金したい」と伝えたところ、処理の仕方や料金などを知らず、別の人に確認をしながら処理をしていました。
恐らく、国内非居住者の国内口座への送金自体、ほとんど扱うケースがないのだと思います。
知らない担当者にあたると時間がかかってしまう可能性があるので、手続きに時間がかかることを覚悟しておく必要があります。
それを避けたいのなら、電話をかけ、事前に事情を説明し、来店日時を伝えたうえで来店したほうがよいと思います。
また、IBの指定する受取銀行が、三井住友銀行からの送金する場合と違いますので、注意が必要です。
三井住友銀行からだとCITIですが、SMBC信託銀行からだとHSBCになります。
わたしは、普段、三井住友銀行からの送金をよく行うため、当日、うっかりして、依頼書にHSBCの情報(SWIFT、支店名、支店住所等)ではなく、CITIの情報を書いてしまい、書き直しをする羽目になってしまいました。
そんなことなどがあり、カウンターの客は私一人だけだったにも関わらず、手続きに1半時間以上かかってしまいました。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
SMBC信託銀行の口座を持っていれば、IBへの入金は、800円という低コストで行うことができます。
300万円までの送金なら、手間暇を考えると、やはり、三井住友銀行のインターネットバンキングから行うのがおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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