おはようございます。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
今日は、「IB証券」の口座への入金手順について、解説します。
実は、IB証券の米国口座(IBLLC口座)は、米国法人であるInteractive Brokers LLCが提供しているもので、日本法人であるIB証券(Ineractive Brockers Securities Japan Inc.)は口座開設の取次ぎやサポートだけを行っています。
そのため、日本法人の口座ではなく、CITIBANK東京支店にある米国法人名義の口座に入金することになります。
米国に拠点を置く法人(国内非居住者)の口座への入金は、例えその口座が日本に存在する銀行にあったとしても、「国内振込」ではなく、「海外送金」となります。
以前は国内非居住者の口座へも国内振込できていたようですが、昨今のマネーロンダリング等への規制強化の一環として手続きが厳格化されました。
少し複雑な手続きではありますが、格安で簡単にできるやり方がありますので、それをわかりやすく解説します。
IB証券については、こちらの記事をご覧ください。
どこの銀行から送金するのがよいのか
結論から言うと、一番のオススメは、三井住友銀行です。
手続きがネットで完結し、手数料が800円と安いです。インターネットバンキングの場合、送金上限があり、一回当たり300万円までです。月あたり送金上限も300万円です。
一旦送金先を登録しておくと、次回から送金先の選択にチェックを入れ、送金したい金額を入力するだけで簡単に送金ができます。
【追記:2021年2月27日】
なお、2021年1月までは、窓口でも手数料800円で送金できましたが、2月から手数料が外国送金の手数料と同額の7,500円になりましたので、ご注意ください。
詳細は、次のニュースリリースをご覧ください。
【追記:2021年2月27日】
SMBC信託銀行でも、手数料800円で送金できます。
こちらの良い点は、送金金額に上限がないことです。
但し、インターネットバンキングではできず、窓口にいかなければなりません。
SMBC信託銀行は、シティバンク銀行のリテールバンク事業を統合したという経緯もあり、窓口でもIB証券の入金口座がシティバンクであることをよく知っているようでしたので、話が早いというメリットはあるかもしれません。
【追記:2021年9月1日】
SMBC信託からの送金については、こちらの記事をご覧ください。
三菱UFJ銀行も手数料は880円と三井住友と同じくらいのですが、窓口で手続きを行わなければなりません。海外送金はどこの支店でもできるわけではなく、また、銀行に手続きに行く際には、事前予約が必要になります。そのうえ、お金だけ持って行っただけでは受け付けてもらえず、
・身分証(運転免許証など)
・IB証券からの本人確認用の書留に同封されていた書類
・送金先詳細を印刷した紙 の3点が必要になります。
かなりの手間ひまがかかりますので、あまりオススメできません。
非居住者の国内振込に係るお取扱いの変更について | 三菱UFJ銀行
三大メガバンクの一角、みずほ銀行も窓口でしか対応しておらず、そのうえ、手数料が8,500円と超高額となります。
ネット銀行でもできるところはありますが、やはりいずれも手数料が三井住友銀行よりも高額になります。
例えば、楽天銀行でも手続きがネットで完結することができますが、送金手数料の750円に加え、円貨送金手数料(リフティングチャージ)として3,000円がかかります。
また、1回の送金上限は、三井住友銀行より少ない100万円となります。
送金手続きの流れ
送金手続きの流れは、以下のとおりです。
・クライアントポータルからIB証券に事前入金通知を行う。
・三井住友銀行から送金を行う。
IB証券での事前入金通知の方法
クライアントポータルにログインします。
「お客様のポートフォリオ」の画面の左上の三本線をクリックします。
するとメニューが開きます。
メニューの「入出金・移管」の中の「入金」をクリックします。
次に、「入金」と「出金」を選択する画面が現れるので、「入金」をクリックします。
すると、下のような画面になります。
「銀行ワイヤ」という部分をクリックします。
送信元金融機関名の欄に"SMBC"と入力し、口座のニックネームの欄は、”SMBC_Wire"と入力します。
「入金をご希望の通貨」を「日本円(JPY)」を選択します。
必ず、日本円で送金してください。というのも、外貨建で送金した場合、三井住友銀行の手数料が4,000円に跳ね上がってしまいます。IB証券に日本円で送金後、米ドルに換金した方が、手数料が安く済みます。(両替手数料 1回あたり基本2ドル)
入金指示が済んだら、メニューに戻り、「取引ステータス&履歴」をクリックする。
画面に入金指示した項目が現れるので、赤い個所をクリックする。
入金先の口座情報等が現れるので、これをPDFで印刷しておき、三井住友銀行での送金手続きの際、活用します。
これでIB証券側の手続きは完了です。
三井住友銀行からの海外送金手続き
まだ、三井住友銀行に口座を開設していない方は、口座を開設の上、「SMBCダイレクト」などインターネットバンキングサービスが利用できるようにしてください。
今回は、PCで利用するSMBCダイレクトからの送金方法を説明します。
まずは、「SMBCダイレクト」にログインします。
送金先口座の事前登録を行います。これをしておかないと海外送金はできません。
「商品・サービス一覧」→「外国送金」→「新規登録依頼」の順でクリックします。
すると依頼人や受取人を入力する画面に移行します。
「送金通貨種類の設定」の欄は、「日本円(JPY)」を選択します。
受取人の欄には、IB証券での入金通知手続きの際に表示された口座情報や住所などを入力しましょう。
画面すべて(A~E欄)を入力したら、「次へ」をクリックします。
「受取人取引銀行の検索」の画面に移行します。
BICコードを入力し、「一覧検索」をクリックします。
以下のとおりIB証券へ送金する口座情報が表示されます。
口座情報が表示されたら、チェックを入れて次に進みます。
登録情報の最終確認を行い、実行ボタンを押すと終了です。
万一入力を間違えると、三井住友銀行から確認の電話がかかってきます。その分、手続きが遅れます。くれぐれも間違えないようにしましょう。
手続きには、1~2営業日を要します。
事前登録が完了後、改めて、SMBCダイレクトのサイトから送金手続きを行います。
再度、SMBCダイレクトにログインし、「商品・サービス一覧」→「外国送金」→「事前登録口座への送金依頼」の順でクリックします。
事前登録したIB証券の口座にチェックを入れて「次へ」進ます。
送金する金額を日本円で入力します。
IB証券では、初回の入金は1万ドル相当額以上が必要です。為替変動等を加味して多めに入金しておきましょう。
「関係銀行手数料」は「受取人負担」をチェックします。
「送金目的をリストから選択する」をチェックし、「外国にある預金口座への預け入れ(foreign deposit)」を選択します。
下の規制の確認欄にチェックを入れ、日中の連絡先(電話番号)を記入して、「次へ」のボダンを押します。
「次へ」のボタンを押すと、確認画面に移行します。
間違えがないか十分に確認したうえで、「確認欄」にチェックを入れ、「送金依頼実行」ボタンを押すと手続きが完了です。
11時までに手続きがを完了し、不備がなければ、その日のうちにIB証券口座へ入金されます。(11時以降の場合は、翌日に入金されます)
まとめ
三井住友銀行を使えば、800円という格安の手数料で、しかも自宅にいながらネットで手続きができるという便利さです。
もちろん、銀行に来店しても手続きができます。
ただし、今年の1月までは、来店での手数料は、SMBCダイレクトを使った場合と同様800円でしたが、令和3年2月1日から7,500円と大幅に値上げされました。
(詳細)
銀行の手数料が相次ぎ見直されていますが、いつまで気軽に800円で送金できるのか?心配なところです。
IB証券の口座開設については、こちらの記事をご覧ください。
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