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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
マレーシア(半島側)の長期滞在ビザプログラム”MM2H”の大改悪を受け、その受け皿として期待されているのが、マレーシア・サラワク州の独自の長期滞在ビザプログラム ”S-MM2H”です。
現地報道によると、そのS-MM2Hが、申請者数が2020年と比べ、4倍になっていることがわかりました。
そこで、今回は、この報道についてご紹介します。
MM2Hの大改悪については、こちらの記事をご覧ください。
S-MM2Hとは
東マレーシアのサラワク州が独自に発行している長期滞在ビザプログラムのことです。
以前から"S-MM2H"はあったのですが、マレーシア連邦政府の発行のものではなく、サラワク州独自のものということや、取得条件がマレーシア政府の"MM2H"と比べるとハードルが高かったので、日本ではあまり知られていませんでした。
ところが、MM2Hがコロナ禍で新規受付を2020年8月から2021年9月まで停止してしまったことで、その間も受付を行っていたS-MM2Hが注目を集めるようになりました。
さらには、2021年10月から受付を再開したMM2Hのプログラム大改悪によりその注目度はさらにアップしました。
このビザが注目される点は、サラワク州独自に発行するビザであるにもかかわらず、マレーシア国内(サバ州は除く)ならどこでも滞在できることです。
どうしてサラワク州にはこうした制度が認められているのかに関しては、こちらの記事をご覧ください。
サラワク州はどこか
サラワク州は、ボルネオ島北西部の海岸沿いに位置する州で国土の37.5%を占め、マレーシアで一番大きな州になります。
マレーシア国内において独自の自治権を有しており、州外との行き来には入境管理が行われ、マレーシア国民であっても身分証明書が必要になるエリアです。
サラワク州と、クアラルンプールがあるマレー半島は海を挟んで東西に離れているため、移動は空路の利用となります。
・クアラルンプールから:約1時間45分
・シンガポールから:約1時間30分
州都は「クチン」で、猫の街として知られ、コロニアル調やマレー風の建物が建ち並ぶ歴史溢れる街です。
2022年の申請が急増
現地ニュースサイト"BORNEO POST online"が10月22日に伝えたところによると、ダトゥク ・セバスチャン ・ティン観光・クリエイティブ産業副大臣が、2020 年の 66 件の申請と比較して、2022年 1 月から 9 月までに外国人から 281 件の申請があったことを明らかにしました。
米国(USA)、香港、英国からの申請者が最も多く、シンガポール、日本、中国、オーストラリア、フランス、韓国からの申請者が続いています。
カナダ、オランダ、台湾、ニュージーランド、インドネシア、イタリア、イラン、オーストリア、デンマークなどの国からの申請もありました。
同副大臣によると、最高の申請者数は 2019 年の 224 でしたが、今年はその数をすでに上回りまっているとのことです。
急増の要因は、連邦政府のMM2H が要求する 定期預金の最低RM1,000,000 という要件と比較して、S-MM2Hが、RM150,000 (個人の場合) と RM300,000 (カップルの場合) と低額であることが大きいようです。
それ以外にも、連邦政府のMM2Hビザの所有者は、マレーシア半島側しか居住できないのに対して、S-MM2Hビザの所有者は、マレーシア半島でも、サラワク州でもどこにでも 住むことができ、しかもサラワク州に年間 15 日(2022年9月からは30日に改正)だけ滞在すればよい点(MM2Hは、年間90日以上)も要因にあげられるようです。
また、同副大臣は、今後の課題として、外国からの移住者に提供できる住宅の確保があげ、地元の住宅開発業者がより多くの住宅を建設する必要があることを強調しました。
S-MM2H-S ビザの所有者は、サラワク州の住宅を 1 ユニットあたり最低 RM600,000 (州都クチン市の場合、約1,870万円) クチン市以外では1 ユニットあたり RM500,000 (約1,560万円)で購入できます。
BORNEO POST onlineの報道は、こちらからご覧いただけます。
S-MM2Hの申請条件
申請条件の概要をまとめると次の表のとおりです。
1. 収入証明の提出
単身RM7,000以上、夫婦RM10,000以上
※メインの方の収入のみ、夫婦合算不可
2. サラワク州の銀行に定期預金口座の開設
単身RM150,000以上、夫婦RM300,000以上
※医療、教育など一定の目的のためなら、40%までなら引出しが可能
3. サラワク州に年間30日以上滞在
4. サラワク州で健康保険に加入すること
1人あたりRM1500-3000(プランにより異なる)
1. 収入証明の提出
単身RM7,000以上、夫婦RM10,000以上
※メインの方の収入のみ、夫婦合算不可
2. サラワク州の銀行に定期預金口座の開設
単身RM150,000以上、夫婦RM300,000以上
3. サラワク州に年間30日以上滞在
4. サラワク州で健康保険に加入すること
1人あたりRM1500-3000(プランにより異なる)
5. ①子供がサラワク州の学校で就学中である証明と学生ビザの提示、②申請者または帯同者が長期間サラワク州で治療を受けなければならない理由と証明の提出、または、③サラワク州でRM600,000以上の物件購入の証明の提出
1. 収入証明の提出
単身RM7,000以上、夫婦RM10,000以上
※メインの方の収入のみ、夫婦合算不可
2. サラワク州の銀行に定期預金口座の開設
単身RM150,000以上、夫婦RM300,000以上
3. サラワク州に年間30日以上滞在
4. サラワク州で健康保険に加入すること
1人あたりRM1500-3000(プランにより異なる)
5. ①子供がサラワク州の学校で就学中である証明と学生ビザの提示、②申請者または帯同者が長期間サラワク州で治療を受けなければならない理由と証明の提出、または、③サラワク州でRM600,000以上の物件購入の証明の提出
その他の条件
- ビザの申請時と完了後の取得時は、本人がサラワク州まで行く必要がある。
- S-MM2Hビザは5年間発行され、5年後に1回のみ更新ができる。
- ビザ代金としてRM90/年が必要である。
- セキュリティーボンドとして1人当たりRM1,000かかる。(日本人の場合)
- サラワク州出身または在住者の保証人を立てるか、サラワク州が承認したエージェントを通じて申請を行う必要がある。
- 出身国の警察書が発行する無犯罪証明書が必要である。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、マレーシアサラワク州のS-MM2Hの申請者数が急増しているという現地報道などについて、ご紹介しました。
S-MM2Hは、2022年9月1日に申請条件等が変更され、年間必要滞在期間が30日になったり、現地の定期預金口座の開設が必須となったり、取得へのハードルがやや高くなった一方で、州政府の承認があれば、これまで認められなかった就労や事業活動を行うことができるようになるという魅力的な変更も行われました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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