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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
マレーシアのニュースサイト"The Malaysian Insight"が、2022年8月21日に伝えたところによると、大改悪した"MM2H"の代わりの受け皿として、サラワク州" S-MM2H"が申請者が大幅に増加しているとのことです。
そこで、今回の記事では、このS-MM2Hに関するニュースについて紹介します。
S-MM2Hについては、こちらの記事をご覧ください。
MM2Hの大改悪については、こちらの記事をご覧ください。
The Malaysian Insightの報道
The Malaysian Insightの報道内容の主な点は、次のとおりです。
- 申請代行業者に対する取材から、サラワク州のS-MM2Hに対して今年第1四半期の 3 か月で 200 件以上の申請があったことがわかった。
- 10 か国以上の人々から、MM2Hの改悪前と比べて毎月 2 倍のペースで申請がある。
- 昨年10月からの再開から、アジアとヨーロッパ、米国、カナダの国々から移住してくる人が増えてきた。
- 申請件数の増加のため、現在、承認されるまでに少なくとも6か月かかる。
MM2Hが、2021年10月から5月までの8カ月間で、申請が267 だったことからみても、S-MM2Hの増加ぶりがよくわかります。
代行業者のなかには、MM2Hを希望する人たちに対しても、要件を満たすことができない場合は、積極的にS-MM2H またはサバ 州のプログラムを提案しているようで、こうしたことも増加の一因になっているようです。
S-MM2Hとは
東マレーシアのサラワク州が独自に発行している長期滞在ビザのことです。
以前からS-MM2H自体はあったのですが、マレーシア政府の発行のものではなく、サラワク州独自のものということと、条件面でも取得がMM2Hと比べるとハードルが少し高かったので、日本人にはあまり取得者いませんでした。
ところが、MM2Hがコロナ状況下において新規受付を停止しましたが、S-MM2Hは受付を停止しなかったことにより、このビザに注目が集まるようになりました。
今回のMM2Hの大改悪によりその注目度はさらにアップしました。
このビザが注目される点は、サラワク州独自に発行するビザであるにもかかわらず、マレーシア国内ならどこでも滞在できることです。
サラワク州はどこか
サラワク州は、ボルネオ島北西部の海岸沿いに位置する州で国土の37.5%を占め、マレーシアで一番大きな州になります。
マレーシア国内において独自の自治権を有しており、州外との行き来には入境管理が行われ、マレーシア国民であっても身分証明書が必要になるエリアです。
サラワク州と、クアラルンプールがあるマレー半島は海を挟んで東西に離れているため、移動は空路の利用となります。
・クアラルンプールから:約1時間45分
・シンガポールから:約1時間30分
州都は「クチン」で、猫の街として知られ、コロニアル調やマレー風の建物が建ち並ぶ歴史溢れる街です。
MM2Hと条件の比較
MM2Hとの条件面での比較をしてみました。
見ての通り、S-MM2Hビザの方が圧倒的に条件が緩いです。
経済的条件
MM2HビザとS-MM2Hビザの比較対象となる1番のポイントは経済的証明です。
財産証明で比較すると、S-MM2Hは、夫婦で1/5、単身ならなんと1/10の金額ですみます。
今回のMM2Hの改悪で最もハールドが高くなった月収証明でも、S-MM2Hは、夫婦で1/4、単身なら1/6の金額でクリアすることができます。
その他の条件
S-MM2Hは、30代は、子供の学校入学、40代は不動産購入などが条件となりますので、この点は、MM2Hよりもハードルが高いと言えます。
また、MM2Hビザは、取得後は5年後に原則的に更新が可能となっていますが、S-MM2Hビザは更新期間は、5年+5年となっているため最大10年が設定されている点も注意が必要です。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、マレーシアのニュースサイト"The Malaysian Insight"が伝えた、「大改悪した”MM2H”の代わりの受け皿として、サラワク州" S-MM2H"が申請者が大幅に増加している」というニュースを紹介しました。
マレーシア政府は 2020 年 7 月に 6,000 件の MM2H 申請を理由を明示することなく却下してしまったことから、このプログラムに関心を寄せていた人々からの信頼を失ってしまいました。
今回のニュースの中で、サバ州も独自のプログラムを運営しているようですが、こちらがどのような条件なのか、機会があれば調べてみたいと思います。
もし情報をお持ちの方がいれば、コメント欄にお願いします!
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