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【2023年2月最新】マレーシア サバ州政府が独自のMM2H(SBH-MM2H)の実施方針を承認したと発表!

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この記事は、5分で読めます。

こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

昨年9月に、マレーシア連邦政府が改悪したMM2Hに対して、サバ州が独自のMM2Hを間もなく開始することを現地メディアが一斉に報じていることをこのブログでお伝えしました。

その後、情報がなしのつぶてとなり、「結局うまくいかなかったのでは」と思っていたところ、今月になり、サバ州政府が独自のMM2H案を承認したと発表したというニュースが現地メディアで報道されました。

今回は、サバ州政府が独自のMM2Hを承認したというニュースを解説します。

昨年9月にお伝えした記事は、こちらをご覧ください。

www.ysky.info 

現地メディアが伝えた内容

この件に関して、2023年2月1日に、現地メディアが一斉に報じましたが、このうち”The Borneo Post”が伝えた内容は、次のとおりです。

報道の概要
  • ダトゥク・クリスティーナ・リュウ サバ州観光・文化・環境大臣は、閣僚会議に出席した後、サバ 州のMM2Hプログラム (SBH-MM2H) の実施方針が承認されたという声明を発表した。

  • この実施方針には、①年間 30 日以上の滞在が必要、②出身国からの無犯罪証明書や健康診断証明書が必要、③サバ州の地方銀行に RM200,000(約600万円) の定期預金で銀行口座を開設することが必要、④ビザで与えられる滞在期間は、5 年 + 5 年(サバ州のみ)、⑤RM600,000(約1,800万円)以上の不動産(アパート)を購入する資格を得るなどが定められている。

サバ政府のウエッブサイトで内容を確認しようとしましたが、残念ながら関連情報を見つけることができませんでした。

したがって、現状では、現地メディアが伝える情報だけなので、詳細については不明な点も多いです。

例えば、「RM600,000(約1,800万円)以上の不動産(アパート)を購入する資格を得る」とあるが、購入したくなければ購入しなくてよいのか、それともサラワク州の50歳未満のように購入することがひとつの承認条件なのか疑問に思う点もあります。

また、今回の報道からは、年齢条件に関する情報がありません。連邦政府のMM2Hも、サラワク州のS-MM2Hもそれぞれ年齢制限があり、当然、サバ州のSBH-MM2Hも年齢制限はあるものだと思われます。

恐らく、この点については、何らかの理由で現時点では政府内での合意が得られていないものだと推測されます。

”The Borneo Post"の記事は、こちらからご覧いただけます。

www.theborneopost.com

MM2Hよりも申請条件が大幅に緩和

明確に「経済的な条件」として挙げているのは、「サバ州の地方銀行に RM200,000(約600万円) の定期預金で銀行口座を開設する」ということだけです。

この金額は、連邦政府の"MM2H"がRM1,000,000(約3,000万円)の1/5であり、ハードルが大幅に下がりました。

加えて、不動産の購入義務がないとすると、残る条件は、無犯罪証明書や健康診断証明書の提出と年間30日間の滞在だけです。

もし条件がこれだけなら、旧MM2Hやサラワク州のS-MM2Hよりもハードルを低いことになり、マレーシアに移住を検討している人にとって魅力的なプログラムといえます。

サバ州でしか居住できない

サバ州は、サラワク州同様、外国人の入国及び滞在などの移民問題に関する管轄権を連邦政府から付与されています。

マレーシア13州のうち、この2州だけこのような特別な権限が付与されている理由は、以前、記事で書きましたので、そちらをご覧ください。

なぜ2州だけに移民問題に関する管轄権が付与されているかは、こちらの記事をご覧ください。

www.ysky.info

こうした経緯もあり、サラワク州のS-MM2Hのホルダーは、サラワク州だけではなく、マレー半島側にも居住しても構わないというお墨付きを連邦政府からもらっています。

つまり、S-MM2Hのホルダーは、年間のうち30日だけサラワク州に滞在すれば、クアラルンプールやジョホールバルといったマレー半側にも居住できます。

サバ州の新しい独自プログラムも同様にマレー半島側の居住が可能になるものだと思っていましたので、居住先がサバ州に限定されたのは、意外でした。

これは、S-MM2Hと比較すると大きなマイナス要素となります。

恐らく、この点については、連邦政府から強力な反対があったものだと思われます。

9月に間もなく独自のMM2Hを発表するとサバ州の首相が自信満々に発表していたのに、これだけ時間がかかってしまったのは、この調整に時間がかかっていたというのなら納得です。

今回、SBH-MM2Hが大幅な条件緩和になったのは、S-MM2Hよりも魅力的なものにするには、こうせざるを得なかったという面があったのかもしれません。

略称が”SBH-MM2H”に

メディアの報道を見て、気づいたのは、このプログラムの略称が、”SBH-MM2H”になったということです。

これまで、現地のマスコミは、"SB-MM2H"や"S-MM2H”など呼び方が様々でしたが、今回、どの報道内容をみても"SBH-MM2H"となっており、今後、正式にこの略称が使われるのではないかと思われます。

このブログでは、"SB-MM2H"という略称を使っていましたが、今後は、"SBH-MM2H"とします。

サバ州はどこか

サバ州は、ボルネオ島北東部の海岸沿いに位置する州で、ボルネオ島にあるマレーシア領の東側3分の1を占めます。

州都はコタキナバルで、東南アジアの人々には、"KK”の愛称で知られています。

コタキナバルは、ボルネオ島にあるマレーシア領で最大の都市であり、サバ州の政治経済の中心です。

マリンリゾートやキナバル自然公園への玄関口としても知られています。

サバ州は、マレーシア国内において高度な自治権を有しており、州外との行き来には入境管理が行われ、マレーシア国民であっても州外の人は、入境には身分証明書(MyKadと呼ばれる国民身分証)が必要となります。

クアラルンプールがあるマレー半島は海を挟んで東西に離れているため、移動は空路の利用となります。

・クアラルンプール→コタキナバル:約2時間40分
・シンガポール→コタキナバル:約2時間25分

まとめ

今回の記事は、いかがでしたでしょうか?

今回は、サバ州政府が独自のMM2Hを承認したというニュースを解説しました。

今後、サバ州から、SBH-MM2Hの手続きや申請条件等の詳細について、さらに発表があるように思いますが、それがいつ頃になるかも現時点では不明です。

また、新しい情報が入れば、このブログで取り上げます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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