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おはようございます。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
昨日(2021年7月9日)、深夜2時13分にInteractive Brokers(IB)から1通のメールが送られてきました。
内容は、「口座維持手数料の廃止を決定した」というものでした。
そこで、今回の記事では、このことについて解説します。
IBについては、こちらの記事をご覧ください。
これまでの口座維持手数料
IBでは、これまで口座維持手数料が月額10ドルかかりました。
ただし、以下の場合、この手数料が免除になります。
- 口座開設後、最初の3ヶ月間
- 口座内の流動性資産(必要最低残高)が10万ドル以上
もし上記条件に合致しなければ、口座維持手数料として10ドルを毎月支払わなければなりません。
しかし、その間に取引があれば、発生した取引手数料を口座維持手数料と相殺することができます。
IBの場合、取引手数料は、米国株なら1株あたり0.005ドル(最低取引手数料1ドル)ですので、200株までなら1ドルです。
SPY(S&P500に連動するETF)を1回あたり1,000万円以上取引するような投資家でない限り、取引手数料は、ほぼ1ドルで済みます。
月に10回取引をすれば、口座維持手数料を完全に相殺することができます。
とは言え、年間投資額が1万ドル(約110万円)までの株初心者にとっては、口座維持手数料を払い続けることは経費率が1%を超えることになり、結構な痛手となってしまいます。
こうしたことから、IBを避け、口座維持手数料が無料のFirstradeで口座開設した人も多いようです。
SPYについては、こちらの記事をご覧ください。
今回の措置
IBから送られてきたメールは以下のとおりです。
要点は以下のとおりとなります。
- 2021年7月1日より、口座維持手数料を廃止する
- 変更は、2021年8月1日の口座ステートメントに記載されるようになる
- 今回の決定は、業界のスタンダードに沿ったものである
今後の展開
日本在住者でも口座が開設できる米国証券会社として有名どころとしては、IBとFirstradeです。
IBは、世界中の市場にある金融商品を取引できる点、信用取引の金利が圧倒的に安い点などでは、Firstradeを圧倒していますが、取引手数料と口座維持手数料がかかるという点で、初心者には手が出しにくいとところがこれまでありました。
ところが、今回の措置により、一方の口座維持手数料が廃止されたことで、初心者に対して口座開設のハードルがグーと下がったように思われます。
また、最近、長期投資と短期投資の口座を分けて運用する人が増えています。
IBでもこうしたニーズに応えるため、複数の口座開設を認めていますが、口座維持手数料が2倍かかることで躊躇していた個人投資家も多かったのではないでしょうか。
こうした人にとっても、口座維持手数料の廃止は、新たに口座を開設する誘引となりそうです。
IBのメールに「今回の決定は、業界のスタンダードに沿ったものである」とありますが、IBがこの点はさらに推し進めるのなら、取引手数料の廃止は避けて通れません。
IBは、米国内の口座開設者に対しては、すでに取引手数料無料の料金体系を導入しています。
是非、早期に、日本在住者の口座開設者に対しても取引手数料無料を実現してもらいたいものです。
もしそうなれば、日本在住者が開設できる米国証券会社として「最強」になれます。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
実は、私は、これまで、長期投資をIBで、短期投資をFirstradeで行っておりました。
ただ、Firstradeの場合、取引できる商品が米国株、米国ETFなどに限られてしまうことから、短期投資を実行する際不都合な面がありました。
そこで、今回の口座維持手数料の廃止を受け、Firstradeでの短期投資を補うものとして、新たにIBの口座(短期投資用)を開設しようと考えております。
長期投資と短期投資の口座を分けていることについては、こちらの記事をご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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