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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
現在、米国債の金利が非常に魅力的な水準にあり、多くの人たちにとって米国債が投資の選択肢の 1 つになっていることは間違いありません。
しかし、いざ米国債を購入しようとした場合、何年債を購入したらよいのか悩むことも多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、米国債に投資するには、何年債に投資すればいいのか、利払い方法はどれを選択したらよいのかなどをわかりやすく解説します。
米国債の種類
米国債の種類として、大まかにいうと次の3種類があります。
短期国債(Treasury Bills)1年以下の割引債
中期国債(Treasury Notes)1年超10年以下の利付債(2年・3年・5年・7年・10年)
長期国債(Treasury Bonds)10年超の利付債
これらの米国債は、ほぼ毎月発行されていてます。こうした米国債のことを「新発債」といいます。新発債は、事前に募集をかけられますが、日本在住者が直接購入するにはハードルが高く、既に発行された「既発債」を購入することになります。
「既発債」は、証券会社を介して購入することになりますが。例えば、3ヶ月前に発行された5年債は満期まで4年9か月になっているという具合に数ヶ月刻みで非常にたくさんの米国債が存在しています。
短期国債か長期国債か
今、単純に利回りだけを見ると、短期国債など償還期限が短いものほど利回り方高くなっています。バフェットさんも、この短期国債を今購入しています。
しかし、短期国債に投資するのが一番有利なのかというとそうとは言えません。
例えば、1 年債の利回りが 5.25% 、2 年債の利回りが 5% だったとしましょう。この場合、市場は、1年目の利回りは5.25%、2年目の利回りは4.75%と予測していることを意味します。
なぜそうなるのか、これはどちらかが有利だったら、その有利な方の米国債が買われ、利回りが下がるはずなので、利回りが均衡しているということは、この 2 つの米国債のリターンが同じになると市場がみているからです。
2 年債の利回りが 5% で、1年債の利回りが 5.25% だった場合、1 年後の 1 年債の利回りは 4.75% になっているということは、中央銀行が利下げをするという可能性を市場が織り込んでいるということになります。
ですが、これはあくまで折り込まれているだけですので、実際にそうなるとはかぎりません。もし、市場が織り込んでいるような利下げが行われず、1 年後の 1 年債の利回りが 5.25% のままだったら、1 年債に2年間投資した時の年率のリターンは 5.25% になりますので、5% の2年債を購入するよりも有利ということになります。
しかし、市場が織り込んでいる以上にもっと中央銀行が利下げをしてしまった場合、例えば、1 年後の 1 年債の利回りが 4.25% になってしまえば、2 年債を購入していた方が得だったということになります。
一方、景気サイクルは大体 10 年ごとに周期が来るので、10 年債の利回りはは景気動向の影響を受けることが多いです。ですから、FRB が利上げをしてきて、短期金利や 2 年債の利回りはどんどん上がってきましたが、10 年債はそこまで上がっていません。
これは今行われている利上げによって、将来景気が悪くなるということを10年債が織り込んでいると考えられています。
市場が織り込んでいる以上に利下げが行われる可能性が高いと考えれば、長めの償還期限の米国債を購入すべきです。
逆に市場が予想しているような利下げはなく、ずっと金利の高い状況が続くと予想している場合は短期国債にするのがいいでしょう。
ということは、バフェットさんは、しばらくは金利の高い状況が続くと予測しているということでしょうか?
利付債か割引債か
米国債には、「利付債」と「割引債」の2種類があります。利付債は、償還期間中に少しずつ利息を得られる一方、割引債は償還日にまとめて利息を回収します。
それぞれのメリットについては、以下のようになります。
- 利付債:保有している間、年2回利息が入ってくる。
- 割引債:割引きで販売され、満期になると額面の金額が受け取れるため、満期まで利息の受取りが不要。
どちらがよいかは、投資家のニーズや目標によって異なります。例えば、定年退職後、生活費にあてるため定期的に利息が欲しいということであれば、「利付債」を選ぶべきです。
一方、若い世代で、将来の子供の教育費に充てるとか、老後の資金をためるためということであれば、利付債よりも安くで購入でき、しかも複利効果を活かせる「割引債」を選ぶべきです。
長期国債を購入して、ハイリターンを一発狙う
米国債(既発債)の価格は、日々変動します。金利が上がれば、価格は下がり、逆に金利が下がれば、価格は上がります。
ここで重要なのは、金利の低下により価格の上昇幅は、米国債の残存期間に影響を受けます。より残存期間が長ければ、長いほど価格は上昇します。
過去には、リーマンショックの時、米国債の金利が高く、価格が安かったので株の暴落時に、より米国債の価格が跳ね上がりました。そのときの状況に今が似ています。
リーマンショックの時は、30年債(割引債)の70%以上価格が上昇したのに対して、10年債(割引債)の10~20%しか価格が上昇しませんでした。
仮に2年以内に米国経済が不況となり、金利が大幅に下がり、米国債が50%以上に跳ね上がったら、年利は25%になります。
もし米国経済が30年不況にならず(そんなことはあり得ないが)とも、30年後には、30年債の割引債なら、購入した2倍以上の金額が戻ってきます。
こうしたことを狙って、長期国債(割引債)を購入するのもありだと思います。
なお、ハイリターンを狙う場合は、利付債ではなく、より価格の上昇を見込める割引債を購入する必要があります。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、米国債に投資するには、何年債に投資すればいいのか、利払い方法はどれを選択したらよいのかなどを解説しました。
私の場合、短期国債と長期国債を組み合わせて購入しています。割合は8:2です。当面は、この比率で増やしていこうと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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