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Interactive Brokers からの重要通知「外国市場通貨・金利関連デリバティブ取扱い停止」!

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この記事は、2分で読めます。

おはようございます。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

日本在住者でも口座が開設できるInteractive Brokers(IB)。

先週月曜日(2021年8月23日)に、そのIBから重要通知なるものが突然送られてきました。

内容は、「外国市場通貨・金利関連デリバティブ取扱い停止」です。

そこで、今回の記事では、この重要通知について解説します。

IBについては、こちらの記事をご覧ください。 

www.ysky.info

 

 

 通知の内容

IBから送られてきたメールは次のとおりです。(青字部分)

 

[重要] 外国市場通貨・金利関連デリバティブ取扱い停止に関する重要なお知らせ

拝啓 時下ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

インタラクティブ・ブローカーズLLCは、2021年9月3日(対象商品取引所の現地日)をもちまして日本在住の個人及び法人顧客に対する外国市場通貨・金利関連デリバティブ(先物・先物オプション)の提供を停止する事をお知らせします。

つきましては、下記商品に該当するポジションを保有されているお客様は以下の期日をご理解頂きを必要な対応をお願い申し上げます。

取扱い停止対象となる商品:

すべての外国市場における通貨・金利関連デリバティブ(CME通貨・金利先物、等)

新規建玉の受付停止:
2021年9月3日をもちまして該当商品の注文受付は終了します。

既存建玉の取り扱い:
2021年9月4日以降の注文は“Close Only”とし決済注文のみを受付いたします。

2021年9月30日までにお客様にて決済、ポジションクローズをされない場合、IBKRにて強制決済をさせていただく場合があります。
この度は、取扱い商品の停止により大変ご不便をお掛けいたしますが何卒ご了承の上、ご対応いただきますようお願い申し上げます。

本件に関する質問は下記クライアント・サービスまでお願いいたします。 

インタラクティブ・ブローカーズ

03-4588-9700(平日8:30-17:30)


今回取引が停止されるのは、「すべての外国市場における通貨・金利関連デリバティブ(CME通貨・金利先物、等)」とのことです。

例示として、「CME通貨」や「金利先物」があげられていますが、それ以外になにが該当するのか、この文章からはわかりません。

「デリバティブ」や「先物・先物オプション」などの用語も出てきますので、以下説明します。

デリバティブとは

金融商品には、株式、債券、預貯金、外国為替、コモディティなどがありますが、これら金融商品のリスクを低下させたり、リスクを覚悟して高い収益性を追及する手法として考案されたものが、「デリバティブ」です。

こうしたリスク管理や収益追及を企図したデリバティブの取引には、基本的なものとして、その元になる原資産(株、コモディティ、債券など)について、将来売買を行なうことをあらかじめ約束する取引(先物取引)将来売買する権利をあらかじめ売買する取引(オプション取引)などがあります。

さらにこれらを組合わせた多種多様な取引があります。

先物・先物オプションとは

「先物」とは、将来の原資産の売買についてあらかじめ現時点で約束をする金融商品のことです。

現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行います。

前もって売買の価格を決めておくことができるので、価格変動する商品の売買について、価格変動リスクを回避できるという利点があります。

「先物オプション」は、特定の日付までに特定の価格で先物契約を売買する権利を付与するという金融商品です。

これは、先物とオプションを組み合わせた金融商品です。

通常のオプションは、原資産を売買する権利を付与するのに対して、先物オプションは、先物契約を売買する権利を付与する点が違います。

CME通貨

CMEとは、正式名称はChicago Mercantile Exchangeで、シカゴ・マーカンタイル取引所のことです。
米国シカゴにある商品先物取引所・金融先物取引所で、農産物・通貨・金利・株価指数など、広い範囲の先物取引・先物オプション取引が行われています。

IBのメールに記載されている「CME通貨」とは、そこで行われている通貨の先物取引・先物オプション取引を指しています。 

今回停止される先物・先物オプションはなにか?

IBが取扱っている先物・先物オプションは、米国、欧州、アジアなど世界35市場(CME、大証など)で次の原資産を対象にしています。

①農産物 – 家畜、穀物、その他
②通貨
③ソフト・コモディティ(コーヒー、砂糖など)
③エネルギー (原油、天然ガスなど)
④株式指数
⑤債券
⑥金利
⑦貴金属 – 貴金属、ベースメタル、その他
⑧ナローベース指数
➈個別株先物
⑩ボラティリティ指数

今回停止されるのは、②と⑥の先物・先物オプションということになります。

どうして取引を停止するのか?

IBからのメールには、取引を停止する理由がまったく記載されていません。
この点、IB日本法人のカスタマーサービスに問い合わせてみると、

「今回の決定は、米国法人のマネジメントによるもので、詳細についてはご案内していません。」とのことでした。

ネット上では、「金融庁の規制のせいだ」とか、「金融商品取引法に違反していたのでは」などの憶測が飛び交っていますが、真相は定かではありません。

米国証券会社の方が情報開示をしっかり行っているものだと思っておりましたが、必ずしもそうではないようです。

理由を明示しないのは、不都合なことがあるからだと思います。

IBが、今回理由を明示しなかったことは非常に残念です。 

まとめ

今回の記事は、いかがでしたでしょうか?

先物や先物オプションは、上級者が行う取引なので、IBからこのメールを受け取った、多くの初級・中級レベルの方には、どうでもよいことかもしれません。

しかし、このような方々の中でも、このメールはいったいどういう内容なのか知りたい方もいるのではないかと思い、今回、記事にまとめました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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