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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
最近、CFDという言葉をよく耳にします。
投資系人気ユーチューバーの高橋ダンさんやバフェット太郎さんが、今年に入って、番組内で毎日のように、CFDを活用した投資方法をアドバイスしているからです。
そこで、今回の記事では、CFDとはなにか、メリットとデメリットについて解説します。
CFDとは
CFDとは、“Contract For Difference”の頭文字をとった略語で、日本語に訳すと「差金決済取引」です。
差金決済取引とは、差額だけのやり取りが発生する取引です。
現物での受け渡しを行わずに、反対売買によって出た金額の差で決済するために、このように呼ばれます。
FX取引も広い意味でCFD取引に含まれます。
CFDでは世界の株価指数や個別銘柄、金や原油などの商品や債券まで、多様な投資対象にレバレッジをかけて投資をすることができます。
日本では、スタートしてから10年ほどのCFDですが、英国では1990年代前半から、米国では1997年から始まっており、英国では全金融市場のシェア30%を占めるという非常にメジャーな金融商品です。
メリット
この金融商品の主なメリットは次の3点です。
様々な投資対象にレバレッジをかけた取引が可能になる
少額の資金を元手にして数十倍の投資をすることが可能です
日本では、この点規制があり、以下のような倍率まで取引は可能です。
- 株式CFD:レバレッジ5倍
- 株価指数CFD:レバレッジ10倍
- 商品CFD:レバレッジ20倍
- バラエティ(VIX指数等)CFD:レバレッジ5倍
「売り」から始められる
日本の証券会社では、日本株の取引の場合、買いから売りからも始めることができますが、規制があるため米国株などの外国株は売りから始めることができません。
しかし、そのような外国株であっても、CFDなら売りから始めることができます。
24時間取引ができる
会社員の場合、日中は就業時間のため株の取引は難しいかもしれません。
しかし、世界中にはかならずどこかでマーケットが開いています。
CFDなら、日本市場に限らず、世界中のマーケットで取引できるため、夜中でもリアルタイムで取引が可能です。
例えば、米国S&P500の指数のETFなら米国市場がオープンしているときしか取引できませんが、CFDなら24時間取引ができます。
デメリット
主なデメリットは、次の3点です。
レバレッジによってリスクが大きくなる
レバレッジは「諸刃の剣」であり、思い通りに価格が動けば少ない元本で大きな利益を得ることができますが、予想とは逆の値動きをすると大きな損失を出すことにつながります。
「ロスカット」という仕組みを利用すれば、元本以上の損失を出すことを基本的には防げるので、必ず利用するようにしましょう。
しかし、もし急激な相場変動などによって元本以上の損失が出てしまった場合は、不足分の金額を新たに入金(追証)する必要があります。
必要な追証を入金すれば取引が維持されますが、もし最終的に追証を差し入れられず強制的に取引が終了します。
株式投資との損益通算ができない
株式投資の場合は、複数の口座で発生した利益と損失を「損益通算」して納税額を少なくすることができますが、CFDの場合、株式投資と損益通算はできません。
20万円以上の利益が出た場合は自分で確定申告をしなくてはなりません。
ここで言う利益というのは手数料などを差し引き後の売買で得られた利益から必要経費を差し引いたものとなります。必要経費にはCFD関連書籍やCFD関連のセミナー受講代なども含まれます。
手数料など料金がわかりにくい
CFD取引には、取引手数料がかかります。
最近、証券会社によっては、取引手数料が無料にしているところもあります。
また、取引にあたっては各銘柄の売付価格と買付価格には差(スプレッド)があり、その差額も実質的な手数料と言えます。
このスプレッドは銘柄ごとに異なるため、その都度、取引説明書等で確認する必要があります。
スプレッドの値は、業者ごとに違います。
CFDは今のところ公開市場がないので、全てが相対取引です。CFD業者はスプレッドを独自に調整し、その調整分の中から自分たちの利益を確保するようにしています。
その他にも、「オーバーナイト金利」、「配当」などが発生し、コストがかかります。
代表的な4つのコスト
CFDにおける主なコストは4つあります。
すなわち、「取引手数料」、「スプレッド」、「オーバーナイト金利」、「配当」です。それぞれ順番に説明します。
取引手数料
取引手数料は、銘柄を買ったり売ったりする時にかかる手数料です。
ただし、CFD取引では取引手数料を無料にしている会社が多く、手数料を気にしないで取引をすることができます。これはとくに、小さな利幅を狙って1日に何度も取引する人にとっては大きなメリットです。
スプレッド
スプレッドは、BID(売値)とASK(買値)の差です。たとえば、日経平均株価の株価指数CFDを取引する時、ASKが10000円、BIDが10030円と表示されていたら、30円がスプレッドとなります。
スプレッドの目安は、日経平均株価で15~30円、NYダウで5ドル程度です。スプレッドが小さいほど取引コストが下がり、利益を出しやすくなります。
オーバーナイト金利
オーバーナイト金利は、翌日に、ポジション(買いまたは売りの状態)を持ち越した時に発生します。
買いポジションを持ち越すとオーバーナイト金利を支払い、売りポジションを持ち越すとオーバーナイト金利を受け取ります。
オーバーナイト金利は各国の政策金利やLIBOR金利(ロンドン銀行間取引金利)によって決まります。
一般的な計算方法は、買いでは「政策金利+上乗せ金利」、売りでは「政策金利-上乗せ金利」です。
上乗せ金利は会社によって異なりますが、おおよそ3%です。たとえば、S&P500の株価指数CFDを買うとします。アメリカの金利が1%、上乗せ金利が3%なら、1%+3%=4%の金利を支払います。
NYダウを売りから入る場合は、1%-3%=-2%の金利を受け取ります。
現在、政策金利が低水準にあるので、上記のとおりマイナスとなり、売りでも金利を支払うことになります。
配当
株式投資では多くの企業が、決算で企業の利益の一部を保有する株数に応じて株主に分配しますが、これが配当です。
CFDで個別株を取引する時には、配当権利確定日に買いポジションを持っていると、配当相当分を受け取ることができます。
しかし、逆に売りポジションを持っていると配当相当額を支払うことになります。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
CFDの取引は、株やETFの取引よりも少し複雑なので、中級者向けといえます。
レバレッジをかけることができるだけに、いかにリスクコントロールをするかがポイントになります。
コストも4つからなり、証券会社によって呼び方が変わったり、金額もかわります。
なので、証券会社を選択するするのも難しいかもしれません。
例えば、Youtuberの高橋ダンさんやバフェットたろうさんが紹介している「IG証券」はイギリスのロンドンに本拠地を構え40年以上の歴史を持つ金融サービスプロバイダー、IGグループのグループ企業です。
IGグループはCFDにおいては収益ベースで世界No.1であり、取り扱い銘柄数も1万銘柄以上と多いです。
次回は、取扱い証券会社の比較を行ってみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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