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こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan)です。
既存の「IBLLC口座」が「IBSJ口座」に移管・集約されることになったことは、今年1月のブログ記事でご紹介しました。
移管・集約は、今年中に段階的に行われる予定で、第1陣は、キャッシュ口座の顧客を対象に4月17日の期限で実施済みです。
IB証券のWebサイトによると、第2陣の手続きの開始が7月14日から開始されることになりました。
今回は、IB証券のIBLLC口座からIBSJ口座への移管・集約・第2陣について解説します。
IB証券が公表している内容
IB証券のWebサイトに「Interactive Brokers LLCからインタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社への 口座移管『お手続き等のご案内』」という文書が掲示されています。
案内文書は、こちらからご覧いただけます。
この文書のポイントは、次のとおりです。
- 現在IBLLCが提供している口座、商品およびサービスのすべてをIBSJが提供することとなる。(口座移管プラン)
- 2023年7月14日から手続きを開始する予定。
- IBSJへの移管に同意しない場合、口座移管期間終了後はIBLLC口座のサービス及び商品の提供等を受けることができない。(強制解約される可能性あり)
- 2023年8月31日までに、移管手続きを行うこと。
- 後日送られるメールに記載されている手順に沿って手続を行うこと。
- IBSJ口座取扱い商品はIBLLC口座よりも限定されているため、保有するポジションの全てを移管することはできない可能性あり。口座移管当初、以下の商品の提供予定
· 日本において提供可能な外国(日本国内以外)の株式、ETF、及び転換社債
·外国の株式および株式指数の先物、オプション、ワラント、先物オプションを含める海外デリバティブ
·日本国内の上場株式およびデリバティブ、日本株CFD、日本円建ての海外デリバティブの一部。
-
入出金にご利用可能な通貨は、日本円、ユーロ、米ドル、英ポンドとなり、マルチカレンシー口座をご利用のお客様は、入出金可能な通貨のいずれかでの入金、また口座のプラス残高からの引き出しが可能である。
-
マルチカレンシー口座では、入出金通貨として認められていない通貨を含める利用可能な全ての通貨で、プラス残高を保有することができる。
- 取引や口座管理に使用しているソフトウェア及び現在提供されているテクノロジーに変更はなし。
- IBSJ口座は、株式利回り向上プログラムの提供はなし。
1月に掲載された内容と異なっている部分や追加された部分には、下線を引きました。
「6」の取扱商品に関しては、1月に掲載された時は、「海外株式・ETFのオプション取引や空売りは、現状のIBSJ口座ではできないが、今後可能になるよう現在準備を進めている」とだけ記載されていましたが、今回の案内のなかには、提供予定の商品として、次のように明示されました。
- 日本において提供可能な外国(日本国内以外)の株式、ETF、及び転換社債
- 外国の株式および株式指数の先物、オプション、ワラント、先物オプションを含める海外デリバティブ
- 日本国内の上場株式およびデリバティブ、日本株CFD、日本円建ての海外デリバティブの一部。
外国株式・ETFに加え、先物やオプションなど海外デリバティブも取引可能になったようです。
「7」に関しても、当初日本円のみとの情報でしたが、マルチカレンシー機能は限定的ではありますが継続されようです。
外国通貨は保有し、株・ETFなどの購入には当てられますが、入出金できるのは、日本円、米ドル、ポンド、ユーロの4通貨に限られます。
ヘルプデスクに問い合わせたところ、今回の口座移管に際しては、入出金同様、上記4通貨以外のポジションについはなにもしなければ、一旦日本円に交換されてしまうので、ご注意ください。
第1陣については、キャッシュ口座の保有者が対象でしたが、第2陣の対象者をどうするかについては現在検討中だそうです。
6月下旬以降に該当者にメールで通知を行うようです。また、該当者は自分のアカウントにログインすれば、アカウントからその通知を確認できるそうです。
当面やるべきこと
まず、登録しているメールアドレスに間違いや変更ないか確認することです。
メールアドレスが違っていると、いくら経ってもメールは送られてきません。
また、上記で紹介した、IB証券のWebサイトでは、適宜新しい情報がアップデートされるそうなので、こちらもチェックするようにしておきましょう。
メール通知の予定が、6月下旬以降とのことですので、その頃にメールの確認をするようにしましょう。
ただし、第1陣同様、該当者しか通知は来ないようです。メールの送・着信トラブルの可能性もあります。メールの確認だけではなく、念のため、自分のアカウントにもログインしてお知らせが来ていないか確認するようにしましょう。
もし通知が来たら、移管期限が1カ月半ほどしかありません。早速、手続きの準備を進める必要があります。
手続きをする前に、通知内容をよく読み、わからないことはヘルプデスクに確認しましょう。Webサイトの「よくある質問」も参考になります。
「よくある質問」には、「Stock Yield Enhancement Program (SYEP)の提供はなし」や「DRIPの提供はなし」などの情報も確認できます。
移管作業にあたっては、現在保有する商品を、移管するものとこの機会に清算してしまうものに整理しなければなりません。
移管するものが決まれば、移管先をどうするかです。
移管先としては、IBSJ口座以外にも、日本の証券会社のほか、米国の証券会社への移管も可能です。
他の証券会社の移管には、手数料が発生します。また、他の証券会社に移管する場合は、取引手数料などもかかりますので、これらのコストを比較したうえで、慎重に判断することが必要です。
銘柄によっては、Firstrade証券のような米国証券会社への移管を検討しなければならないケースをあるかもしれません。ただ、今回のことからすると、今後、他の米国証券会社の口座開設や維持も難しくなる可能性もあります。そのことも考え合わせておく必要があります。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、IB証券のIBLLC口座がIBSJ口座に移管・集約第2陣について解説しました。
今後の商品やサービス内容に関しては、前回から時間が経ったこともあり、だいぶん明確になってきました。現在保有の株・ETFた外貨をそのまま移管できないのは非常に残念ですが、それでもIBSJ口座をできる限りIBLLC口座に近づけようとする努力は感じられました。
厳しい日本の法令のもとではありますが、引き続きその方向でIB証券には頑張ってもらいたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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