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こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan)です。
日本在住者でも口座開設ができる米国証券会社"Interactive Brokers(IB)"ですが、今年になってから、東京証券取引所、大阪証券取引所、チャイエックスジャパンに上場されている金融商品と日本株CFDの取引しかできない「IBSJ口座」しか開設できなくなりました。
FXを含む海外市場の取引が可能な「IB-LLC口座」については、新規開設はできませんが、既存開設者は現在も取引は可能です。
この「IB-LLC口座」は、現金残高に対して利息を受け取れます。
現在、米国連邦準備制度理事会(FRB)による直近の金利引き上げ後、米ドルなら3.83%の利息がつくようになりました。
今回は、IB証券口座の現金残高に対する最新の利息について解説します。
各通貨の基本利率
IBでは、世界26通貨に対応しています。
各通貨の現在の基本利率は、IBのサイトから確認してください。
*「受取・支払金利」のところをクリックしてください。
なお、ほとんどの通貨で、利息が発生するための最低現金残高が定められており、それ以下の金額では利息が発生しません。
表の中に「BM」とありますが、これは「ベンチマークレート」のことです。
ベンチマークレートは、各国によって異なっています。
利率は、そこから表に記載のある%を差し引いた値となります。
例えば、米ドルであれば、FF実行レート4.33%から0.5%を引いた率3.83%が利率として設定されています。(2022年12月26日現在)
一方、日本円であれば、JPY LIBOR-0.227%から0.25%を引いた率-0.477が設定されています。
したがって、もし現金残高が5,000,000円を超えるとマイナス金利が適用されます。
つまり、現金残高保有者がIBに利息を払うことになります。
IB-LLC口座は、マルチカレンシーなので、日本円で口座に保有できますが、現金残高の額には注意しておく必要があります。
なお、現在は500万円を超える場合が対象になっていますが、この金額は適宜見直されるので、こちらについても注意しておくことが必要です。
IB口座の現金残高に対する利息決定ルール
各口座開設者に適用される具体的な利率は、「現金残高と資産額に応じて」設定されることになります。
まず「現金残高に応じて」というのは、通貨ごとに定められた金額を超えた分にのみ金利が発生するというものです。
例えば、米ドルであればUSD10,000までは0%で、それを超えた分から3.83%の金利がつくことになります。
仮に20,000米ドルの現金残高がある場合は、
金利=USD10,000×0%+USD10,000×3.33%=1.675%となります。
次に、「資産額に応じた」という部分ですが、これは、100,000米ドルを基準として口座内の資産額(純資産価値:NAV)に応じた割合で金利が計算されるというものです。
具体的には
仮に、現金残高が20,000米ドルで、NAVが50,000米ドルの場合の場合、金利は、
1.675%×50,000/100,000=08375%となります。
金利は日次で発生し、翌月第3営業日(処理日は変更することがあります)に実質金利(月次ベース)が口座に反映されます。
金利が付くか付かないの基準となる「ティア」は、予告なく変更される場合があります。(通貨レートの変化に伴い定期的に変更)。
最新のレートは、こちらから確認してください。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、IB証券口座の現金残高に対する最新の利息について解説しました。
IBに証券口座を開設している人の多くは、MUFGユニオンバンクにも口座を開設していると思いますが、こちらのセービング口座の金利は、0.05%と、まだまだ低いです。(2022年12月26日現在)
ユニオンバンクを通じて送金した米ドルは、口座維持手数料が発生しないための最低額を残し、それ以外は、とりあえずIBの証券口座にすぐに移動させておくべきです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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