この記事は、8分で読めます。
こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
先週、ショッキングなニュースが入ってきました。我らのエポスカードが、10月から旅行傷害保険・航空機遅延保険に関して、これまでの「自動付帯」から「利用付帯」に変更することを発表しました。
2021年7月のセゾンカード、2022年2月のアメックス、2022年4月の三井住友カード、2022年12月のオリコカード、2023年4月のJCBカード、2023年10月のジャックスカードなど、クレジットカード付帯旅行傷害保険の「利用付帯」への変更が相次いでいます。
エポスカードは、年齢を問わず無料で発行できる唯一の「自動付帯」クレジットでした。そのエポスカードも「利用付帯」への波には逆らえず、ついに10月から変更となります。
このことを知らずに無保険のまま、海外旅行をして、現地で病気やケガをしてしまっては一大事です。
そこで、今回は、エポスカードの付帯傷害保険の改正について、その概要をわかりやすく解説するとともに、代替カードをご紹介します。
カード付帯の旅行傷害保険とは
「旅行傷害保険」とは、旅行中に被る可能性のあるさまざまな危険、損害を補償する保険です。
自宅を出発してから帰着するまでの「旅行行程中」が保険期間となります。
病気やケガの補償(治療費用、傷害死亡・後遺障害、疾病死亡、救援者費用など)、他人に対する補償(賠償責任)、持ち物に対する補償(携行品損害)、その他の補償(航空機の遅延に関する補償、旅行変更に関する補償など)がカバーされます。
このうち、病気やけがの補償をメインとしたものを「旅行傷害保険」と言います。
「国民皆保険制度」や「高額療養費制度」などがある日本と比べ、海外では医療費が高額な国や地域が多いです。
例えば、米国では、急性心筋梗塞で倒れ、手術・入院した場合、2,000万円以上の費用がかかると言われています。
日帰りの虫垂炎手術でも100万円以上かかることもあります。
日本の健康保険でも、帰国後に給付を受けることができる制度(海外療養費)がありますが、あくまで同種の治療を日本で受けた場合の治療費を基準に計算した額、または、実際に支払った額のどちらか少ない方の7~8割を払い戻すというものなので、海外の高額な治療費をカバーすることは難しいです。
したがって、万一に備えて、こうした高額な治療費をカバーするために旅行傷害保険には絶対に入っておくべきです。
クレジットカードによっては、この旅行傷害保険が付帯されていますので、特に保険料を支払うことなく、補償を受けることができます。
クレジットカードには海外旅行保険が付帯しているものがあります。付帯条件は「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があり、カード会社によって保険が適用される条件が異なるため、事前に確認が必要です
クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険を理解するうえで、以下の「日本損害保険協会のサイト」のQ&Aが参考になります。
エポスカードの条件改定概要
【2023年9月30日(土)以前に日本国内の住居を出発】
- カード利用有無にかかわらず海外旅行傷害保険が適用(自動付帯)
【2023年10月1日(日)以降に日本国内の住居を出発】
- 旅行代金(ツアー料金や交通費等、移動に関する代金)を対象のカードで支払うことで、海外旅行傷害保険が適用(利用付帯)
10月以降については、パッケージツアーやリムジンバス、電車、飛行機の代金を対象カードで支払わないと旅行傷害保険の対象となりません。また、国内・海外の宿泊代、レンタカー、高速道路・有料道路などのETC料金、駐車料金などは対象外となりますので、要注意です。
今回対象となるのが、VISA付のエポスカード、エポスゴールドカードです。エポスプラチナカードは対象外で、引き続き自動付帯です。
改悪ばかりかと思いきや、利用付帯になることに伴い、「障害死亡・後遺障害」「賠償責任」などの補償額が大幅にアップします。
●「VISA付のエポスカード」の場合
傷害死亡・後遺障害
最高500万円→最高3,000万円
賠償責任 2,000万円→3,000万円
●「エポスゴールドカード」の場合
傷害死亡・後遺障害
最高1,000万円→最高5,000万円
賠償責任 2,000万円→5,000万円
携行品損害(免責3,000円)
20万円→50万円
エポスカードの公式アナウンスメントは、こちらからご覧いただけます。
代替カード
最後に、代替カードをご紹介します。今回ご紹介するカードは、無料で発行できるカードで自動付帯のものに限ります。また、利用付帯への変更がすでに発表しているものも除外しています。
代替カードには、
- エキサイトマスターカード
- ANA マイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード
- DCカード Jizile(ジザイル)
の3枚があります。
もしあなたが満18歳以上25歳以下の学生(高校生を除く)なら「学生専用ライフカード」を無料で発行できます。
今回、内容を詳しく紹介するのは、上記の3枚のカードです。
エキサイトマスターカード
カードの特徴
年会費 永年無料 家族:なし
カード利用1,000円につき1ポイント ポケットポイントはPontaポイントなどに3倍で交換可能(還元率0.3~2.0%)
ETCカード 無料
国際ブランド Mastercard
海外旅行傷害保険 最高2,000万円
ポイント・ランクアップでポイント付与 ポケットカード・Mastercardの各種特典
海外旅行傷害保険の内容
保険の対象:会員本人のみ
補償期間:カード加入日(カード発行日)の翌日以降に日本を出発される旅行が対象、1旅行につき最長90日間
補償内容:
傷害死亡・後遺障害 最高2,000万円
傷害治療費用 200万円
疾病治療費用 270万円
賠償責任(免責なし) 2,000万円
救護者費用 100万円
携行品損額(免責3,000円) 20万円(1組または1対について10万円限度)
補償内容の詳細に関しては、こちらから確認できます。
https://www.pocketcard.co.jp/service/insurance/pdf/guide-silver.pdf
このカードは、傷害治療費用 200万円 疾病治療費用 270万円と補償額が充実しており、エポスのカードの一番の代替カード候補です。
入会特典として、2023年6月25日現在、Exciteの人気有料コンテンツ利用料が1,500円分サービスを受けることができます。
ANA マイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード
カードの特徴
- 年会費 無料
- ポイントサービス ANAマイル
- 100万円以上200万円未満 3,000マイル
200万円以上 8,000マイル - 国際ブランド VISA
- 国内旅行傷害保険 最高500万円(利用付帯)
- 海外旅行傷害保険 最高500万円(自動付帯)
- 旅行キャンセルお見舞金 最高5万円(自己負担 5,000円)
海外旅行傷害保険の内容
- 保険の対象:カード会員本人
- 補償期間:カードご加入日(カード発行日)の翌日以降に日本を出発される旅行が対象、1旅行につき最長90日間
- 補償内容:
傷害死亡・後遺障害 最高500万円
傷害治療費用 最高150万円(1事故の限度額)
疾病治療費用 最高150万円(1疾病の限度額)
賠償責任 最高1,000万円
救護者費用 最高150万円/1旅行(年間150万円限度)
航空機遅延費用 1万円 航空機寄託手荷物遅延等費用 2万円
補償内容の詳細に関しては、こちらから確認できます。
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/prod/pdf/ana_visadebit_insurance.pdf
このカードは、クレジットカードではなく、デビットカードです。銀行口座を開設しないといけない手間は増えますが、無料で発行できる自動付帯のカードです。
このカードの素晴らしいところは、「航空機遅延費用」の補償や「旅行キャンセルお見舞金」などもついているところです。
DCカード Jizile(ジザイル)
カードの特徴
リボ払い専用カード
年会費 永年無料 家族:無料
ポイント還元率 1.20~1.48%
ETCカード 無料
国際ブランド Mastercard
海外旅行傷害保険 最高1,000万円(自動付帯)
POINT名人.com経由の買い物で、ポイントが最大25倍貯まる 海外アシスタンスサービス(ハローデスク)
海外旅行傷害保険の内容
保険の対象:会員本人のみ
補償期間:カードご加入日(カード発行日)の翌日以降に日本を出発される旅行が対象、1旅行につき最長90日間
補償内容:
傷害死亡・後遺障害 最高1,000万円
傷害治療費用 30万円
疾病治療費用 30万円
賠償責任 1,000万円
救護者費用 50万円
携行品損額 10万円
補償内容の詳細に関しては、こちらから確認できます。
https://www.cr.mufg.jp/dc/service/other/insurance/pdf/DCjizile.pdf
傷害治療費用 30万円(1事故の限度額)、疾病治療費用 30万円(1疾病の限度額)と補償が低く、このカードだけではママなりません。傷害・疾病治療費用については、他のカードとの併給もできますので、他のカードの補完として持つのならおススメです。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、エポスカードの付帯傷害保険の改正について、その概要をわかりやすく解説するとともに、代替カードをご紹介しました。
今回の記事のまとめは、次のとおりです。
- 2023年10月から、VISA付のエポスカード及びエポスゴールドカードの海外旅行傷害保険が「自動付帯」から「利用付帯」に変更される
- 代替カードとしては、「エキサイトマスターカード」、「ANA マイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード」、「DCカード Jizile」がおススメ
死亡・後遺障害以外の項目については、複数のカードの保険金を合算した範囲内で実際の損害額を限度として、それぞれの保険から按分して保険金が支払われます。
ですので、可能なら複数枚数持っておくことをおススメします。
エポスカードは、残念ながら10月からは「利用付帯」になってしまいますが、それでも無料で発行できるクレジットカードとしては、海外旅行傷害保険の補償内容は充実しており、おススメのカードです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の記事が良ければ、ブックマークとスターをお願いします。
また、SNSでシェアして頂けると、モチベーションが上がります。
今後も役に立つ、記事を配信していきます!
Amazon Music Unlimited(音楽聴き放題)が3カ月無料(通常月額1,080円)[7月13日まで]!
Amazon Music Unlimited公式サイト
Audible(聴く読書12万冊聴き放題)が30日間無料(通常月額1,500円)!
Audible公式サイト
Kindle Unlimited(電子書籍読み放題)が30日間無料(通常月額980円)!
Kindle Unlimited公式サイト