このお店をご存じでしょうか。
「前回のブログで紹介してあった中国の『メイソウ』だろう。『ダイソーと無印良品とユニクロを足して三で割った雑貨店』と揶揄されている中国の雑貨チェーンの・・・」と思われた方、もう一度よく写真をご覧ください。「ユビソオ」って書いてますよね。
これは、「メイソウ」が日本ブランドを前面に押し出した商品開発・販売を行うというビジネスモデルをパックって、マレーシアで店舗を拡大させている「ユビソオ」です。
今日は、この「パクリをパクるマレーシアの日用雑貨店」を紹介します。
ユビソオとは
ユビソオは「日本デザイナーブランド」をキャッチフレーズに、日本語で商品表記をした商品を販売するマレーシアの日用雑貨店です。
中国発の「メイソウ」と酷似しており、こちらもまた、日本発を謳い、日本ブランドを前面に押し出して商品を販売しています。
2015年にマレーシアのプトラジャヤにある「IOI City Mal」に1号店を開店させ、現在、マレーシア国内に61店舗を構えています。
メイソウは、創業者、会社沿革、プレスニュースなどの情報がHPに掲載されていますが、ユビソオのHPには、製品と店舗情報だけしか掲載されておらず、実態がよくわかりません。創業者は、中華系のマレーシア人であると言われています。
マレーシアの店舗
先日訪れたコタキナバルというボルネオ島にある50万人ほどの中堅都市にも、ユビソオは2店舗ありました。
1店舗は、 外国人観光客が多いショッピングセンター「スリア・サバ(Sria Sabah)」にあり、もう1店舗は、現地の人で賑わうショッピングセンター「センター・ポイント(Center Point)」にあります。
いずれの店舗の中は、商品を使っているモデルを撮影した大きなポスターが壁の要所要所に掲示されており、ユニクロの店舗を思い起こさせます。
商品の表示は、このように日本語が使われています。
これは化粧用コットンですが、「化粧の純粋な綿」と日本語としては意味不明な表記がされています。
YUBISO JAPANとありますが、日本に店舗は一つもありません。
スリッパなども販売されており、25リンギット(約670円)と結構いい値段です。
品物も品質はそれなりによさそうでした。
Tシャツを販売されており、こちらはセールで39リンギット(約1,040円)とこちらもマレーシアの物価を考えるといいお値段です。
夢の共演
ユビソオも中国のメイソウと同様に、ユニクロのマークにとても似ていることはすでにお伝えしたところですが、なんとこの3社が同居しているショッピングセンターがマレーシア・クアラルンプールにはあります。
それがこちら、KLセントラルにある「NU Sentral」です。
「ユニクロ」が、「グラウンド・フロアー」にあります。
「メイソウ」が、その一つ上の階にあたる「コンコース・フロアー」にあります。
さらに、「ユビソオ」が、その一つ上の階の「レベル 1・フロアー」にあります。
まさに夢の競演。ここに来れば、3社の店舗で買い物ができます。
店を間違ってしまう人が多いような気がします。
「NU Sentral」は、階の表示があまりなく、また、わかりづらいので、行かれる方はご注意ください。
まとめ
前回ご紹介した「メイソウ」に引き続き、「ユビソオ」をご紹介しました。
価格は安いもので、5リンギットからあります。お土産になりそうな商品もあります。
突っ込みどころ満載な日本語表記の商品を探してみるのは、とても面白いです。
是非、マレーシアに旅行に行かれた際は、ショッピングセンターでユビソオをさがしてみてください。
模倣することで成功するこうした企業をみると、模倣の意味を改めて考えさせらます。
模倣を考える際に読んでみたい本
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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