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とってもお安いレガシー航空「中国南方航空」をレビュ-!

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先日、中国南方航空を利用して、関空から広州経由でマレーシア・コタキナバルを訪れました。

中国三大航空会社の一つである「中国南方航空」は、中国本土に加えて、東南アジアやヨーロッパ方面、さらにはオセアニアやアフリカなどの便数も多く運賃も安いことから人気があります。

ただし、旅行サイトのクチコミや評判をみると、「遅延や欠航が多い」、「機内食がとんでもなくまずい」などネガティブな意見が目立っていました。

しかし、2018年に、スカイトラックスの「世界で最も改善された航空会社アワード」を受賞するなど、改善されてきているようです。

今回は、この「中国南方航空」をレポートします。

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中国南方航空とは

中国南方航空は、1991年に設立された中国・広州に拠点を置く中国最大手の航空会社です。傘下には「厦門航空」,「汕頭航空」,「貴州航空」,「珠海航空」,「重慶航空」,「河南航空」があります。

ボーイング787/777/747/737およびエアバスA380/A330/A321/A320/A319を含む、850機を超える旅客機と貨物機を運航しています。保有機材数は、アジアで第1位、世界で第3位にランクされています。

世界40ヶ国と地域の224都市(2019年)にネットワークがあり、日本には東京(成田,羽田),大阪・関空,名古屋・中部,新千歳、富山,新潟などの都市に就航。一部の便は日本航空(JAL)とコードシェア(共同運行)です。

ハブ空港は、本拠地のある「広州白雲国際空港」、そして「北京首都国際空港」,「ウルムチ地窩堡国際空港」,「重慶江北国際空港」。さらに、今話題の武漢など中国国内に相当数の準ハブ空港があり、世界中で毎日約3,000便を運航しています。(ANAやJALの約20倍)

マイレージサービスは、「スカイパールクラブ(南航明珠倶楽部)」。航空アライアンスは、デルタ航空やエールフランス,中国東方航空など20社が加盟する「スカイチーム」の一員でしたが、2019年12月末に完全脱退しました。

新機材の導入にも積極的で「ボーイング787ドリームライナー」と「エアバスA380」の両機を世界で初めて運航した航空会社でもあります。

航空会社を選ぶ上で最も重要な安全性。過去1990年代に死亡者を伴う重大な事故がありましたが、2016年6月30日現在で264ヶ月、累計1,687万時間の安全飛行を記録、延べ9億人以上の乗客を安全に輸送しています。

 

「フォートラベル」のクチコミと評判

中国南方航空の利用者のクチコミを調べてみました。

旅行クチコミサイト「フォートラベル」のクチコミと評判を見てみると(2020年1月)、143件のクチコミが掲載されており、評価は5点満点中3.50。

満足度ランキングでは、航空会社282件中65位という評価です。中国三大航空会社の中ではワーストです。(中国国際航空34位、中国東方航空42位)

昨年1年間だけをみても評価は数字だけみると3.54とほとんど変わっていません。ただし、口コミの内容を個別に見ていくと、「思っていたより良かった」という声が結構あり、サービスも徐々に改善されているのではないかとみて取れます。

4travel.jp

 

関空からコタキナバルへ 【搭乗記】

関空では、中国南方航空チェックインカウンターは、第1ターミナルのHカウンターになります。Hカウンターは、南端です。通常、こうした端にあるのは、LCCなどが多いのですが、レガシー航空会社である中国南方航空のカウンターもこの位置にあります。

中華系航空会社のチェックインカウンターは、オープンまでに長蛇の列になることが多いです。この日も出発時間2時間半前ですが、大行列でした。

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定刻通り、搭乗開始時間は8時30分でした。出発時間の30分前でした。

機内に乗り込み、座席につきました。機種は、A330です。日本路線では、よく見かける機種です。

f:id:YSky_channel:20200131141443j:plainHP公式HPの記載では、エコノミーの座席幅は81cmとありましたが、実際、着席してみると、写真のようにLCC並みの窮屈さでした。

LCCのスクートなどより狭く感じました。 

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しばらくして時計をみるとすでに出発時間の9時を過ぎていました。

ふと窓の外をみると、荷物も積み込みをしているのを発見。結局40分遅れで出発しました。恐らく、預入荷物になにかのトラブルがあったと思われるのですが、この件については、特にクルーなどからの説明はありませんでした。

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日本人のCAも1人搭乗していました。2年前にオーストラリアのパースに行く際、中国南方航空を利用しましたが、その時、CAさんにお聞きしたところ、日本人CAは15名いて、主に日本路線に乗務しているとのことでした。

エンターテインメントは、日本の映画や日本語に吹き替えされた作品も結構ありました。2年前搭乗したときは、日本語のものがほとんどなかったように記憶しています。

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 中国南方航空は、機内誌「nihao 空中之家」を発行しています。「空中之家」とは、家のような空間を提供しますという中国南方航空のスローガンです。

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 ANAやJALなどの機関誌にも負けない立派なものでしたが、残念ながら私のシートポケットにあったものは、飲み物で汚された跡が残っていました。

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 中国系の航空会社は、母国の航空局の指導により、運行上の安全のため離陸後20分及び着陸前30分は機内サービスは行いません。困ったことがあっても、この間は、たとえ呼び出しボタンを押してもCAは席まで来てくれません。

また、食事のサービスも20分以降に始まります。

20分を過ぎて、食事のサービスが始まりました。

まずは、飲み物、おしぼりとおつまみが配られました。飲み物は、ワインやビールもオーダーできます。このあたりはANAやJALとは遜色ありません。

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飲み物は、烏龍茶を頼みました。

CAは日系と比べると年齢が若いように思います。男性のCAも半数ほど同乗していました。

胸に「English」と書かれたワッペンをしているCAがいました。英会話がよくできるCAがつけているようです。国際線に乗務するCAなら「英語くらいは」と思うのですが・・・。

中華系航空会社の場合、CAの採用の際、英語力よりも容姿重視ということを聞いたことがありますその弊害が出ているのかもしれません。

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「ビーフorチキン?」ビーフを選択。

このメインディッシュに、パン、そば、フルーツがついていました。ANAやJALに比べると発注単価が安いというのがもろわかります。ただ、お味はいたって普通においしかったです。

日本発の便では、日本の工場でつくられたものですので、だいじょうですが、これが中国初の便になると、時として日本人の口には合わないものが出されることがあります。 

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広州からコタキナバルへの機材はB737でした。

機内食は、チキンを選択。

お蕎麦の代わりに、キュウリのサラダ?がついていました。

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広州から関空への機内食。ビーフを選択。 

行きと違って、果物ではなく、きゅーりとなすのお浸しがつきました。

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帰りの便もお蕎麦がありました。行きの便にもわさびがついているのですが、帰りの便にもありました。実は、とてつもなく辛いのです。日本のわさびと思って使うと後悔します。包装には「青茶辣」と書いてあります。

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まとめ

今回の旅行においては、行きに遅延がありましたが、それ以外はトラブルはありませんでした。

日系航空会社のように機内でのサービスは決してきめ細かくはありませんが、総じて必要にして十分なサービスでした。

昨年末でスカイチームから完全脱退したため、デルタアメックスカードを持っていても、ラウンジや優先搭乗などのサービスが受けられなくなりました。

また、これまであった、広州での無料宿泊サービスのルールが改悪されて、エコノミー席の場合は、乗り継ぎ時間が8時間以上あればOKでしたが、現在は、アジア以外の国にトランジットする場合という条件が追加されました。

コロナウイルスのため、中国や中国経由の旅行をするのは難しい状況にあり、今後、日本発着の減便も見込まれます。

とはいうものの、LCC並みの価格でレガシーのサービスが受けられること、拠点空港の広州白雲国際空港で新たに第2ターミナルが完成し、そちらを使うようになり、乗客の利便性が高くなったことなどを考え合わせると、今後もヨーロッパやオーストラリア等に行く際は、利用したい、コストパフォーマンスの高い航空会社だと思います。

 

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