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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
2023年7月26日、JRグループは、2023年10月1日から、訪日外国人観光客や海外在住日本人が利用できる「ジャパン・レール・パス」の適用列車を拡充し、価格も改定すると発表しました。
今回の適用列車の拡充では、乗車前に「のぞみ・みずほ利用券」を追加で購入することで、「のぞみ」や「みずほ」が利用できるようになります。また、価格も改定され、大人向け7日間の普通車きっぷは、改定後5万円となります。
価格改定や「のぞみ・みずほ利用券」を追加で購入することで「のぞみ」や「みずほ」が利用できるようになることについては、2023年4月14日にすでに発表していましたが、時期については「10月頃を目途」としていました。
それが、今回の発表により「2023年10月1日から」と明示されました。
この切符は、訪日外国人観光客だけでは、海外在住日本人(条件あり)が日本に一時帰国した時にも利用できます。ただし、これには、2023年12月31日までとの期限が切られていました。
今回の発表では、この点にも言及があり、2025年12 月31日まで延長されることになりました。
「ジャパン・レール・パス」については、一定の条件はあるものの、海外在住日本人利用できるのですが、このパスの存在を知らない人も多いようです。
そこで、今回は、「ジャパン・レール・パス」の仕組みと今回の改定内容、さらには、海外在住日本人に対する販売延長問題などをご紹介します。
ジャパン・レール・パスとは
「ジャパン・レール・パス」とは、JRグループ6社が共同して訪日観光客と海外在留の日本人を対象に販売している鉄道周遊パスです。このパスを購入することで、JR各社の鉄道や路線バス、宮島フェリーなどが乗り降り自由となり、新幹線・特急列車も利用できます。
グリーン車用と普通車用の2種類があり、7日間、14日間、21日間パスと利用期間ごとに2種類に別れています。
購入方法は、JR指定販売店・代理店から購入する方法と、専用サイトから購入する方法があります。また、有効期間は7日間、14日間、21日間の3種類があります。
海外在住日本人が購入する場合は、日本国内に住所を持たず、海外に10年以上連続して在留していることと、それを証明できる「在留証明書などの提出」が条件となります。
海外在住日本人が購入するには、海外のJR指定販売店・代理店で引換証を購入する必要があります。来日時にこれとパスポートなどをJRの窓口で提出し、ジャパン・レール・パスに引き換えます。
ジャパン・レール・パスの購入は、こちらからできます。
今回の改定内容
今回の価格改定では、現在JR指定販売店・代理店と専用サイトで値段が違うが、価格を統一し、改定率はおおよそ5割強増しとなります。
また、日本国内窓口で試験発売が終了し、2023年10月1日から専用サイトでの発売に統合されます。
適用列車の拡充では、「のぞみ」「みずほ」が利用可能となります。現在、「のぞみ」「みずほ」は自由席への乗車も不可で、運賃部分も別途必要になっていますが、今回の改定より、「のぞみ・みずほ利用券」を追加で購入することで利用可能となります。
現状、コロナ前と比べると円安が2割程度進んでいますので、購入する人の感覚としては、3割程度の値上げという感じでしょうか。
7日間の旧価格では、おおむね東京~岡山間を新幹線で往復すれば元が取れていましたが、新価格では、熊本まで往復する必要があります。元をとるための距離はかなり伸びてしまいますが、それでもお得な切符であることには変わりはありません。
「のぞみ」「みずほ」の追加料金が結構な値段ですので、これらを利用される場合は、パスを購入するほうが得なのかよくよく検討された方がよいと思います。
ジャパン・レール・パスの購入は、こちらからできます。
海外在住日本人は今後も購入できるのか
実は、JRグループは、2016年11月に海外在住日本人へのジャパン・レール・パスの販売を打ち切ると発表しました。打ち切りの理由としては、一つには、外国人向けのサービスを拡大したいというJRグループの思惑の中で、限られた座席数を外国人に配分したいというものです。
もう一つの理由としては、同じ日本人なのに海外在住日本人だけが買えるのは不公平だというものです。確かに日本に在住する日本人からみて、こんなお得な切符があれば、買いたくなります。
このような理由からJRグループは、海外在住日本人に対する販売の打ち切りを一旦は決めたわけです。
これに対して、海外在住日本人の有志たちが署名活動など反対運動を展開しました。そのこともあってか、JRグループは、2017月3月に打ち切りの方針を転換し「在留期間10年以上」という条件を新たに設け、2020年末まで販売を継続することにしました。
その後、コロナウイルスの影響もあり、引換証の発売期間が2023年12月31日までさらに延長されました。こうした経緯があったことから、JRグループの2024年以降の対応が注目されていました。
今回の発表で、2025年12 月31日まで延長されることが決定されましたが、今回も期限を切っているという点からするといずれは海外在住日本人に対する販売は終了させたいというJRの思いには変わりがないようです。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、「ジャパン・レール・パス」の仕組みと改定内容、さらには、海外在住日本人た点などについてご紹介します。
「ジャパン・レール・パス」は、日本在住の日本人には、馴染みの薄い存在で、ご存じない人も多いかも知りません。10年を超える長期で海外にお住いの人は、折角こうした制度がありますので、利用してみてはいかがでしょうか。
なお、二重国籍の人は、海外在住日本人と同様に、日本国内に住所を持たず、海外に10年以上連続して在留していることと、それを証明できる「在留証明書などの提出」が条件となります。また、10歳未満の子供は対象外となりますので、ご注意ください。
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