YSky_channel’s blog

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Interactive Brokersからのお知らせ(マイナス金利ポリシーの変更)が届きました!

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この記事は、2分で読めます。

こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

本日(2021年8月14日)深夜に、Interacttive Brokers(以下IB)から、「マイナス金利の通貨に関するIBKR金利ポリシーの変更」と題したメールが送られてきました。

そこで、今回の記事では、このメールの内容の詳細とIBの金利受け取り制度について解説します。

IBについては、こちらの記事をご覧ください。 

www.ysky.info

メールの内容

こんな感じで、IBからメールが送られてきました。

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以下が全文を記載します。(青字部分がメールの内容)

お客様へのお知らせ

ここ数年、世界の多くの中央銀行では、経済成長促進のため、ゼロまたはマイナスの金利政策を導入しています。これらの政策が実施された当初、Interactive Brokersではこれを過度的なものと考え、お客様のための独自の金利方針を確立して、これら中央銀行の戦略よりお客様をある程度守る体制を導入しました。

ゼロ・マイナス金利政策は、当面、主流となる戦略であるとの認識の下、Interactive Brokersでは今回、金利ポリシーを変更致します。

2021年9月1日より、IBKRではマイナス金利(また、10万USD/EUR/CHFまたはその他の通貨の相当額からは、ゼロパーセント(0%)になっています)の保護の対象となる預り金の規模を以下のように縮小します:
通貨
今後の金利基準
EUR 50,000
CHF 50,000
CZK 1,000,000
DKK 300,000
SEK 400,000
JPY 5,000,000

上記の金額以上のお預り金(プラス残高)は、現行のマイナス金利制度の対象となります。

IBKRにおける残高/預り金に対する金利レートの完全なリストは、こちらよりご確認ください。

(以上)

ポイントは、「保護の対象となる預り金の規模を縮小」です。

預り金とは、IBの証券口座開設者が口座に入金している現金のことです。

IBでは、証券会社にはめずらしく、預かり金を保有する口座開設者に対して、金利を支払っています。

ただ、現状は、大部分の通貨は、金利が0.0%となったり、さらに一部の通貨ではマイナス金利になっています。

マイナス金利を適用するということは、IBから金利をもらっていたのが、逆にIBに金利を支払うということです。

これまで、IBは、多くの国でマイナス金利が導入されるなかでも、一定の預かり金の金額までなら、口座開設者から金利を受け取ることはしていませんでした。

しかし、2021年9月からはその金額を引き下げ、マイナス金利の適用範囲を拡大させるというのが、今回のマイナス金利ポリシーの変更です。

金利の支払い

口座開設者に支払われる金利は、口座内の純資産価値(NAV)が10万米ドル(または相当額)以上の口座開設者に対しては、フルレートの金利が支払われます。

一方、純資産価値(NAV)が10万米ドル(または相当額)以下の口座には、残高に比例した金利が支払われます。

例えば、純資産価値(NAV)が5万米ドルの口座に対する金利は、NAVがUSD 10万米ドル以上の口座に対する金利の半分になります。

現在マイナス金利が適用されている通貨は、CHF、DKK、EUR、JPY、SEKです。

日本円が含まれていることに要注意です。

各通貨の金利は以下のとおりとなっています。 

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表からわかるように、金利を支払ってもらえるといっても、実際は、ZAR(南アフリカランド)やRUB(ロシアルーブル)などほんの一部の通貨だけが支払の対象になっています。 

JPY(日本円)の場合、これまで現金保有額が1,100万円までならマイナス金利の適用はなかったわけですが、9月1日以降は、500万円を超えれば、超えた部分はマイナス金利が適用され、金利分を逆にIBに支払わなければならなくなります。

金利の支払いを免れたいのなら、該当通貨を金利基準以下の金額に抑える必要があり、日本円なら、500万円までということになります。

まとめ 

今回の記事は、いかがでしたでしょうか?

日本人にとっては、なじみが薄いマイナス金利ですが、海外の口座を持つとこうしたことにも対処しなければならないわけです。

私の場合、IBに口座に保有する円のうち、500万円を超える分については、今月中に、日本の銀行口座等に移すか、場合によっては、米国銀行「ユニオンバンク」の口座に一時退避させようかと考えています。

巷では、まもなくテーパリングがはじまると言われていますが、マイナス金利から脱却するような時代が本当に来るのかどうか、今後の金利の動向が気になるところです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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