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こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan）です。
日本在住者でも開設できる米国証券会社"Interactive Brokers（IB）"の口座なら、現金残高に対して利息を受け取れることをご存知でしょう。
現在、米国が金利を引き上げてきたため、米ドルなら2.58%もの金利がつくようになりました。
今回の記事では、IB証券口座の現金残高に対する利息の受け取りについて解説します。
国内証券会社の場合
国内証券会社では、証券口座の現金残高に利息がつくことはありません。
しかし、多くの国内証券会社では、「スイープサービス」というのがあり、証券口座の現金残高を自動的に提携先の銀行口座に移動をさせ、資金を運用します。
これにより、銀行口座での利息を受け取ることができます。
ただし、現状、国内銀行の円利息はとても低いです。
例えは、SBI証券と提携している住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」の年利は、8月21日現在、わずか「0.010％」です。
また、証券会社口座の中で現金残高でMRFを自動買い付けして、資金運用を行うケースもありますが、運用成果は実績に応じて変化するもので元本が保証されているものではありません。
一方、IBの証券口座の現金残高に対する年利は、米ドルなら、10月1日現在、2.58％。
また、受取額は、MRFのように運用成果によって変動するものではなく、あくまで利率によって確定します。
各通貨の基本利率
IBでは、世界26通貨に対応をしています。
各通貨の現在の基本利率は、次のIBのウエッブサイトで確認してください。
＊「受取・支払金利」のところをクリックしてください。
なお、ほとんどの通貨で、利息が発生するための最低現金残高が定めれており、それ以下の金額では利息が発生しません。
表の中に「BM」とありますが、これは「ベンチマークレート」のことです。
ベンチマークレートは、各国によって異なっています。
利率は、そこから表に記載のある％を差し引いた値となります。
例えば、米ドルであれば、FF実行レート3.08%から0.5%を引いた率2.58%が利率として設定されています。（2022年10月1日現在）
一方、日本円であれば、JPY LIBOR-0.114%から0.25%を引いた率-0.364が設定されています。
したがって、もし現金残高が11,000,000円を超えるとマイナス金利が適用されます。
つまり、口座開設者がIBに利息を払うことになりますので、この点注意が必要です。
IB口座の現金残高に対する利息決定ルール
各口座開設者に適用される具体的な利率は、「現金残高と資産額に応じて」設定されることになります。
まず「現金残高に応じて」というのは、通貨ごとに定められた金額を超えた分にのみ金利が発生するというものです。
例えば米ドルであればUSD10,000までは0%で、それを超えた分から2.58%の金利がつくことになります。
仮に20,000米ドルの現金残高がある場合は、
金利=USD10,000×0%+USD10,000×2.58%=1.29% となります。
次に、「資産額に応じた」という部分ですが、これは、100,000米ドルを基準として口座内の資産額（純資産価値：NAV）に応じた割合で金利が計算されるというものです。
具体的には
仮に、現金残高が20,000米ドルで、NAVが50,000米ドルの場合の場合、金利は、
1.29%×50,000/100,000=0645% となります。
金利は日次で発生し、翌月第3営業日（処理日は変更することがあります）に実質金利（月次ベース）が口座に反映されます。
金利に基づいて算出された段階的な金利（Tiers）は、予告なく変更される場合がありますので予めご了承ください。通貨レートの変化に伴い定期的に変更されます。
なお、金利の受取には、口座内資産が100,000米ドル以上である必要があります
最新のレートは、こちらから確認してください。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか？
今回は、IB証券口座の現金残高に対する利息の受け取りについて解説しました。
IBに証券口座を開設している人の多くは、MUFGユニオンバンクにも口座を開設していると思いますが、こちらのセービング口座の金利は、0.010%と、SBIハイブリッド預金の金利と同様、まだまだ低いです。
ユニオンバンクを通じて送金した米ドルは、口座維持手数料が発生しないための最低額を残し、それ以外は、とりあえずIBの証券口座にすぐに移動させておくべきです。
IBの口座開設方法については、こちらの記事をご覧ください。
(現在、国際市場で取引のを行うための新規口座開設は行っていません。）
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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