電車やバスなどの公共交通網が発達していない東南アジアでは、旅行の移動手段として欠かせないのがタクシーです。
でもメーターが使われず、料金が不明確だったり、多額の料金を請求されたりということも多々あります。現地の言葉がわからないため、ついつい泣き寝入りされたという方も多いのでは。
そうしたトラブルを解決する手段としては、乗車前に料金がクレジットカードで精算できる自動車配車アプリの利用です。
今回は、シンガポール、マレーシア、タイなどの東南アジア各国で圧倒的なシェアを誇るアプリ「Grab」の使い方や利用に際しての注意点をご紹介します。
Grab(グラブ)とは
Grabとは、元々はマレーシアを拠点にサービスを開始し、東南アジア各国に拡大した自動車配車アプリです。アプリで車を手配して、タクシーのように利用することができます。
2018年3月に、競合相手のUber(ウーバー)から東南アジア事業を買収し、Grabが東南アジア最大の配車サービスとなりました。したがって、東南アジアには、Uberの配車サービスはありません。
拠点をシンガポールに移転して、2020年1月現在、東南アジアの8ヵ国(ラオス・ブルネイ以外)で展開しています。
海外旅行でタクシーを利用する場合、言葉の壁が原因で、行先を間違ったり、料金面でトラブルになることも多々あります。
Grabを使うと、行き先を伝えるためのコミュニケーションや料金の支払いがアプリの操作だけで完結するため、こうしたトラブルがおこりません。また、料金体系も明確で、ぼったくられることもありません。
クレジットカードで支払うこともできるので、旅行中に細かい現金を持ち歩かなくてすむというメリットもあります。
使い方
まずは「Grab」のアプリをダウンロードして、ユーザー登録を行います。
現在はFacebookかGoogleアカウント、もしくは電話番号を使ってのログインを選択できます。
乗車料金は現金で払うこともできますが、あらかじめクレジットカード情報を登録しておけば、乗車料金が全てクレジット決済となり、キャッシュレスで利用することができるので、登録をおすすめします。
登録は、日本でもできますので、日本で済ませておきましょう。
アプリのダウンロードはこちらから
配車するためには、まずアプリを立ち上げます。
次に画面の「Transport」をタップします。
すると、周辺のマップとGPSを基にしたユーザーの現在地が出てきます。
画面上の「Enter your location」をタップして出発地を、「Enter destination」をタップして目的地を入力していきましょう。入力は、住所か建物の名前を入れて、検索項目に出てきたものから当てはまるものを選択すれば完了です。
出発地と目的地の入力が完了したら、車種を選んでいきます。画像内「Grab car」と表示されている場所をタップすると、「Grab Car (グラブカー) 」「Grab Taxi (グラブタクシー)」などの車種の選択画面が出てきます。
車種が決定すると、お迎えまでの所要時間や目的地までの乗車料金が表示されます。
旅行者の方には、法律で明確に事故補償が定められているグラブタクシーの利用をおススメします。
出発地・目的地を入力し車種を選んだら、緑の「BooK」を押せば予約は完了します。
予約が受け付けられたら、アプリ上にドライバーの顔写真と車のナンバー、車種とカラーの情報が表示されます。黄色い星は、これまでドライバーが乗客から受けた5段階評価です。
アプリのマップ上には、車の現在地と待ち合わせ場所到着までの目安時間が表示されるので、こちらを確認しながら待ち合わせ場所に向かいましょう。
車がきたら、車のナンバーがアプリで表示されているナンバーと一致しているかしっかいり確かめましょう。
ちなみに予約受付後は、チャット画面でドライバーとのメッセージのやり取りが可能になります。入口が複数ある建物や、少し分かりにくい場所の場合、待ち合わせがうまくいかない事もあります。
念のため「○○ホテルの玄関前に来てほしい」「左側の入口にいる」など、待ち合わせ場所についてメッセージを送っておくことをおすすめします。(もちろん英語で)
ドライバーが到着したら、「ドライバーが到着しました。5分以内に乗車してください」というメッセージが表示されます。待ち合わせ場所で5分以上ドライバーを待たせると、ドライバー側からキャンセルされてしまいます。また、キャンセル料も発生しますので注意しましょう。
乗車後、アプリ内が「In transit」となり、マップ上に現在地が表示されます。万が一、乗車中にドライバーとトラブルになったり、交通事故などの緊急事態の際は、アプリに赤字で表示されている「Emergency」をタップしましょう。こちらから直接警察に繋がります。
目的地に到着したら、クレジットカード決済の場合は、そのままキャッシュレスで降車してOK。なので、クレジットカード決済に設定しておくことをおすすめします。
降車後にGrabアプリを立ち上げると、ドライバーの評価ページが表示されます。運転や接客態度など、五段階評価で星を付けましょう。
まとめ
すでに東南アジアの旅行者にとってなくてはならない存在の「Grab(グラブ)」。
通勤ラッシュ時や雨が降っている際はなかなか車がつかまらない事も。年末年始や祝日などもつかまりにくくなります。
運行状況をアプリで事前に確認しておくことも大切です。
Grabはスマホの位置情報をもとに車を手配するため、利用者はインターネットに接続し、アプリのGPSをオンにした状態で使う必要があります。
こうした点に注意したうえで、東南アジアへの旅行の際は、是非、使ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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