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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
今月(2023年11月)に入り、interactive Brokers(IB)で入金を行う場合、「支払リクエスト (RFP)」というやり方が一つ追加されました。
これまでは、米ドルでIBの口座に入金しようとする場合、「WIRE送金」か「ACH送金」のいずれかでした。
今回は、Interactive Brokersの新しい入金方法「支払リクエスト (RFP)」を解説します。
支払リクエスト (RFP)とは
「支払リクエスト (RFP)」のRPFとは、Request for Paymenの略です。これは、米国の大手銀行が設立したザ・クリアリング・ハウス(TCH)の「RTP」というプラットフォームを利用した、即時入金システムのことです。
「RTP」は、Real Time Paymentsの略で、米国の銀行間で電子的に送金するために使用される即時支払処理ネットワークシステムのことです。
2 つの銀行口座間で資金を瞬時に転送し、一年中利用できます。 RTP は、銀行休業日、週末、および営業時間外にもトランザクションを処理することができます。
RTP は、ACH と電信送金の欠点に対処するために作成されました。
ACH送金は資金の移動に少なくとも 2~3 営業日かかります。一方、WIRE送金は、ACHよりも着金までの時間がより短いですが、支払いコストが高額($20~$50)です。
これに対して、RTPは、支払コストは$0.25~$1と、ACHの$0.2~$1.5とほぼ変わらず、入金から着金までは即時処理されます。
日本の全銀システムは、1973年からの即時支払処理が開始しましたので、これが当たり前と思っている人も多いのではないかと思います。そういう日本も24時間年中無休になったは、2018年になってからです。
しかし、小切手文化の根強い米国では、即時支払処理システムの普及が遅く、RTPが運用開始になったのは2017年からです。
今回、IBは、このRTPを活用して、顧客が持つ銀行口座からの即時入金を可能にしたわけです。
具体的な入金プロセスとしては、
- IBのアカウントから入金指示を行う
- 銀行のポータルサイトやモバイルアカウントで承認
承認後は、資金はすぐに利用可能となります。
RFPの入金に関しては、IB側の手数料はありません。ただし、銀行側で手数料が発生する可能性がありますので、銀行側に確認しておく必要があります。
IBの場合、ACHで入金する場合、初回の入金については、入金作業を開始してから4営業日以降より資金は利用可能になります。
2回目以降については、すぐに利用可能になることもありますが、保有期間、入金履歴、口座残高などにそうならない場合は4営業日以降となります。
要は、取引期間が長く、資金を多く持っている顧客は、着金の前で利用可能とするということらしいです。
IBの場合、ACH送金についても手数料は発生しません。
したがって、IBの大口投資家にとっては、RFPとACHにはそれほど差はないかもしれません。
RFPを利用してUSバンク口座から入金可能か
RFPを利用する場合は、IB側の手数料は発生しないが、IBの説明によると、銀行側で手数料が発生する場合があるらしいです。
USバンクのHPをみると、標準の請求書支払い(Bill Pay)の利用は、無料であると記載されていますが、より早く支払い(同日中)をする必要がある場合は、「14.95 ドルの手数料」がかかるとされています。
IBに入金する場合、手数料がかかるのかこの記述だけではよくわからないので、USバンクに電話で問い合わせてみました。
するとUSバンク側の回答を要約すると以下のとおりでした。
- 標準の請求書支払いは、着金まで1週間程度かかる。
- IBへの請求書払いが無料になるかどうかはわからない
- Bill Payは、米国在住者のみが利用でき、日本在住者は利用できない
- 証券会社への入金は、ACH送金の利用をお勧めする。
意外な回答でした。特に「3」についてはビックリです。Bill Payはシステム上は日本在住者でもポータルサイトからもアクセスができ、利用できそうなのですが・・・。
IBのRFPを利用した請求書払いなど例がほとんどないでしょうから、対応をしてくれたオペレーターの回答もどこまで正確は定かではありません。
ただ、IBのRFPは、銀行のポータルサイトで承認後即時利用可能であることを考えると「より早く支払い(同日中)をする必要がある場合に該当し、「14.95 ドルの手数料」が取られる可能性の高そうです。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、Interactive Brokersの「支払リクエスト (RFP)」を解説しました。
日本では当たり前の、銀行口座から証券口座への「即時入金システム」がやっと、米国でも主流になってきたということでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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