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【2023年6月最新】旅客機における荷物の重量制限について考えてみる!荷物の重量だけではなく、乗客も体重を測られることがある!

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この記事は、4分で読めます。

こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

旅客機を運行するにあたっては、積載物の重量バランスの管理はとても大切です。荷物の重量だけではなく、人の体重までチェックされるケースもあります。各航空会社は、荷物の重量制限や乗客の体重測定など様々なルールを定めています。

今回は、旅客機における重量制限の必要性、実際の荷物の重量・サイズ制限のルール、一部で行われている乗客の体重測定について解説します。

重量制限がなぜ必要か

航空機材によって最大積載量が決まっています。例えば、B737なら約5トン、B787なら約10トン、B777で約20トン、B747なら約100トンです。

また、荷物の格納スペースも限られています。

本来なら、乗客の手荷物、機内食などのサービス用の搭載物資、貨物に加え、搭乗者の体重まですべてを測ったうえで計算し、最大積載量の範囲内であるかどうかを確認しなくてはならないはずです。

しかし、100人以上が乗る中・大型航空機材では乗客すべての個々の体重や手荷物を測るのは時間がかかりすぎ、多くの旅客機を定時運行させるには現実的ではありません。

そこで各航空会社では、例えば、乗客ひとり70kg、手荷物10kgといった仮定を置き、積載量を概算したうえで、収納スペースにおける荷物の配置場所を決定しています。

積載量を概算する上で、例えば10㎏といった荷物の重量制限をしておくことが非常に重要となるわけです。

荷物の重量・サイズ制限

航空会社ごとに機内持ち込み荷物と預け荷物の重量やサイズ制限が異なります。国内線と国際線、座席クラスでも異なります。主要な航空会社の国内線「無料」で利用できる荷物の重さやサイズを以下にまとめました。

・J A L:

(機内)一人10kgまで

 100席以上55cm×40cm×25cm以内

 100席未満45cm×35cm×20cm以内

(預け)一人20kgまで

   (ファースト 45kg)

    50cm×60cm×120cm以内

・ANA:

(機内)一人10kgまで

  100席以上55cm×40cm×25cm以内

  100席未満45cm×35cm×20cm以内

(預け)一人20kgまで

   (プレミアム 20kg)

    3辺の合計が203cm以内

・スカイマーク:

(機内)一人10kgまで

    55cm×40cm×25cm以内

(預け)一人20kgまで

    50cm×60cm×120cm以内

・ピーチ:

(機内)一人7kgまで

    50cm×40cm×25cm以内

・ジェットスター:

(機内)一人7kgまで

               56cm×36cm×23cm以内

乗客の体重測定について

航空機材には、それぞれ最大積載量が決まっているので、安全運航を重視するのなら荷物だけではなく、乗客の体重も図るべきです。

実際、カリブ海や南太平洋などで小型機を運行している一部の航空会社では、飛行機が安全に運行されるために必要な措置として乗客の体重測定を行っています。

ただ、乗客にとっては、体重が他人に知られることは恥ずかしいことです。チェックインカウンターで「お客様、どうぞ体重計にお乗りください」と言われたら、一瞬たじろぐのではないでしょうか。乗客によっては、プライバシーの侵害だと怒り出す人もいるかもしれません。

先週ニューズウィークが報じたところによると、ニュージランド航空が今年の5月下旬から乗客に対し、搭乗前に体重計に乗るよう要請しているそうです。理由は、積載重量を管理するための調査です。冒頭に書いた積載量の概算をより正確に行いたいということみたいです。

しかし、これが、プライバシーの侵害だとして現地では物議を醸しています。もっとも、使用する体重計に表示窓はなく、体重が周囲に知られることはないようです。

体重を計測しているのは、ニュージランドのオークランド国際空港です。オークランドには、成田から直行便が飛んでいますので、日本人も体重を測られることになりそうです。なお、体重測定は7月の上旬まで続くようです。

まとめ

今回の記事はいかがでしたでしょうか。

今回は、旅客機における重量制限の必要性、実際の荷物の重量・サイズ制限のルール、一部で行われている乗客の体重測定について解説しました。

航空機は、乗客のほか、目的地まで飛ぶための燃料や、貨物スペースには大量の貨物が積み込まれます。出発前にそれらをトータルした重量をもとに飛行計画を立てるわけですが、そこに予想以上の重量の荷物が加わると、計画を変更しなければなりません。場合によって、離陸できなくなる可能性もあります。

そうした不測の事態を回避するための対策の一つとしてスタートしたのが、「荷物の重量制限」です。

航空会社ごとに荷物の重量制限、ルールが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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