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【2025年10月最新】知っておきたい「金利」の話。金利を「読む力」はお金を守る力

この記事は、4分以内で読めます。

こんばんは。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

銀行預金やローン、クレジットカード、そして投資。私たちの日常に深く関わる「金利」について、正しく理解しておくことは、人生の選択を賢くする上で非常に大切です。

今回は、普段なんとなく耳にしている「金利」について、4つのテーマでわかりやすく整理してみます。

「利率」と「利回り」の違い

「利率」「利回り」

似ているようで、実はお金の世界では意味が大きく違います。

まず、

  • 利率(りりつ):元本(投資・預金のもとになるお金)に対して、利子の割合を示したもの。

  • 利回り(りまわり):投資や預金などで実際に得られた利益の割合。手数料、税や運用期間、再投資効果などを含めた「トータルの成果」を表します。

たとえば、年利2%の定期預金に100万円を1年間預けた場合、

  • 利子 ⇒ 2万円
  • 利回り ⇒ 1万5,937円(税金20.315%を差し引いた手取り額。2万円 × (1 - 0.20315) = 15,937円)

投資や運用を判断する際は、表面的な「利率」だけでなく、手数料や税金、運用期間、再投資効果などを含めた「トータルの成果」を表す「利回り」で比較することが大切です。

たとえ利率が高くても、実際の利回りが大きく下がるケースもあるため注意が必要です。

「72の法則」でお金の増える(減る)

次に、知っておくと便利なのが「72の法則」。

これは、資産が倍になるまでに何年かかるかを簡単に計算する近似式です。

計算式はとてもシンプル。

倍になるまでの年数 = 72 ÷ 年利(%)

たとえば、年利3%なら  72 ÷ 3 = 24年で倍

年利6%なら       72 ÷ 6 = 12年で倍

この法則は複利(利息にも利息がつく仕組み)を前提にしています。

ざっくりと資産形成の見通しを立てたいときに非常に便利です。

逆に、インフレや手数料などで資産価値が減るスピードも、この法則で簡単に見積もれます。

たとえばインフレ率2%なら、72 ÷ 2 = 36年で、現在の100万円の価値が実質的に50万円にまで目減りする計算になります。

リボ払いは「逆複利」の罠

複利の力を語る上で、『負の側面』についても触れておきましょう。

クレジットカードの「リボ払い」は、多くの人が気づかぬうちに雪だるま式に借金を膨らませてしまう仕組みです。

リボ払いは、利用額に関係なく毎月一定額を支払う方式。

一見ラクに感じますが、残高に年15%前後の高金利がかかり続けます。

たとえば10万円をリボ払いで年15%、毎月5,000円ずつ返す場合、完済まで約25か月、利息は約1万4,000円にもなります。

もし30万円をリボにしたら、完済まで5年以上かかり、利息だけで6万円超

利息が元金に重なっていくこの構造は、まさに「逆複利効果」

普通の複利ではお金が雪だるま式に増えますが、リボ払いでは借金が雪だるま式に膨らむのです。

「毎月一定額の支払いで安心」という謳い文句に隠されていますが、実際には残高が減りにくく、利息だけを払い続ける「借金雪だるま」状態に陥ってしまう原因がここにあります。

クレジットカードを利用する場合は、「翌月一括払い」に切り替えられるかを必ず確認しておきましょう。

消費者金融の「アドオン方式」とは?

最後に、「アドオン方式」という少し古い金利計算方法を紹介します。

これは、かつて消費者金融や自動車ローンなどでよく使われていた手法で、実際の金利より低く見えるトリックとして知られています。

アドオン方式では、借入金額に対して全期間分の利息を最初に上乗せし、それを期間で割って毎月返済します。

たとえば12万円を2年(24か月)借りて、アドオン方式年率10%の場合、

利息は 12万円 × 10% × 2年 = 2.4万円

合計返済額は14.4万円。月々の返済は 14.4万円 ÷ 24 =6,000円

一見「年10%」に見えますが、元金は返済ごとに減るので、実質年率に直すと18.2%になります。

これは、返済が進むにつれて元本は減っていくにもかかわらず、アドオン方式では最初に計算された全期間分の利息を払い続けるためです。

つまり、借りている元金が減っても、利息の負担は変わらないという、借り手にとって不利な仕組みなのです。

ちなみに、このケースを元利均等返済方式で換算すると、

合計返済額は、132,897円。月々の返済は5,537円となり、アドオン方式よりも1万1,114円少ないことになります。

現在、貸金業者には実質年率での表示が義務付けられていますが、一部のショッピングクレジットや中古車ローン、通販の分割払いなどでは、いまだにアドオン方式が用いられることがあります。

「実質年率」の記載がない場合は、アドオン方式の可能性があるため、契約内容を十分に確認し、注意するようにしましょう。

まとめ

今回の記事は、いかがでしたでしょうか?

ここまで、
1️⃣ 利率と利回りの違い
2️⃣ 72の法則
3️⃣ リボ払いの逆複利効果
4️⃣ アドオン方式の仕組み
の4つを紹介しました。

金利は、単なる数字ではなく「お金の流れ方」を決める大切な指標です。

わずか1%の違いが、将来の資産を大きく左右します。

お金を「預ける」「借りる」「使う」──そのすべての場面で、金利を正しく読む力が、あなたの資産を守る最強の武器になります。

今日の記事が、金利の見えない罠を避けるヒントになれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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