海外旅行に行くためもっともかかる経費が、航空券代です。
旅行の時に、航空券代が無料になれば、そのぶん違うところにお金がかけられて、よりいっそう充実した旅行ができます。
航空券代をタダにできる夢のようなシステム、それが「マイレージ」です。
マイレージでたまるポイントのことを「マイル」といいますが、これを使えば、無料で航空券を得ることができます。そのほかにもいろいろお得なことがありますので、是非、マイルをためるようにしましょう。
マイルを特典航空券に交換
マイルは、国際線の特典航空券と交換できます。特典航空券は、マイルの交換方法としては一番お得で、おすすめな方法です。
マイルを使って手に入れることができる航空券のことを「特典航空券」と言います。
日本を代表する航空会社である、ANAとJALは、マイレージ制度を持っており、それぞれ、必要なマイル数や設定されている時期に違いがあります。
一例として、通常時期(レギュラーシーズン)に特典航空券と交換するために必要なマイル数を表にしてみました。
◆国際線(エコノミー)必要マイル数
行先 | ANA(往復) | JAL(片道) |
---|---|---|
ソウル | 15,000 | 7,500 |
シンガポール | 35,000 | 17,500 |
ハワイ | 40,000 | 20,000 |
ニューヨーク | 50,000 | 25,000 |
パリ | 55,000 | 26,000 |
JALは片道だけの購入ができますが、ANAはできませんので、ご注意を!
必要マイル数は時期によって、多少変動します。繁忙期は高くなり、閑散期には安くなります。マイルを特典航空券に交換して使うときは、各社のホームページで、必要マイルを確認してください。
ビジネスやファーストクラスに無料で乗れる
飛行機も4時間ぐらいまでなら、エコノミークラスでも耐えられるのですが、それ以上となると結構つらいものです。
ビジネスクラスやファークラスならシートがゆったりとし、フラットにもなるので、長時間の飛行でも快適に過ごすことができます。
マイルは、特典航空券だけでなく、国際線の飛行機に乗った際に、座席クラスのアップグレードとして使うことができます。
ANAの場合、エコノミークラスからビジネスクラス、またはビジネスクラスからファーストクラスにアップグレードできます。
JALの場合は、エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスもしくはビジネスクラス、またはビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードが可能です。
◆エコノミークラスからアップグレードに必要なマイル数
行先 | ANAビジネス | JALプレエコ | JALビジネス |
---|---|---|---|
ソウル | 12,000 | 9,000 | 12,000 |
シンガポール | 18,000 | 15,000 | 20,000 |
ハワイ | 20,000 | 15,000 | 25,000 |
ニューヨーク | 28,000 | 20,000 | 30,000 |
パリ | 28,000 | 20,000 | 33,000 |
ANAのマイルによるアップグレードでは、エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへの設定はありません。
マイルの価値が高くなる。1マイル=20円近くになることも!
クレジットカードでポイントをためる場合、普通は、1ポイント=1円というのが相場であることは、クレジットカードをお持ちの方はよくご存知だと思います。
ところが、マイルは1マイル=1円では必ずしもありません。上手に活用した場合に1マイル20円近い価値にもなります。これが,マイルの最大の魅力です。
例えば、この時期、JALで、東京ーパリをファーストクラス往復で利用した場合、2,700,000円を超えます。
同じ航空券をマイルで手に入れようと考えれば160,000マイル必要となるので、1マイルあたりの価値が17円まで跳ね上がります。これがマイルの凄いところです。
マイルの貯め方
優待航空券が入手できる最低限のマイル数である15,000マイル貯めるには、飛行機に乗ってマイルを貯めるだけでは、例えば、東京ー上海間を6往復する必要があります。
普通の人では、なかなかクリアするのがしんどい回数です。
クレジット機能がついたマイレージカードだと、入会時や搭乗時にボーナスマイルがもらえますので、一気にマイルをためることができます。こうした制度をうまく活用すれば、一気に15,000マイルをためることができます。
マイレージプログラムのついたクレジットカードを、ショッピングなどで利用することでもマイルは貯まります。この場合は、通常であればクレジットカードで150万円近く利用しなければ、15,000マイル貯めることはできません。
これもしんどいように思われるかもしれませんが、普段の生活費をマイレージプログラム付きクレジットカード払いにするだけで、クリアすることができます。
例えば、仮に1か月の生活費が以下のとおりだとします。
交際費 30,000円
スマホ代 10,000円
水道・ガス・光熱費 20,000円
スポーツクラブ代 10.000円
食費 60,000円
1ヶ月合計 130,000円
マイレージプログラム付きクレジットカードを使ってお買い物をすると、100円で1マイル貯まります。つまり、1ヶ月で1,300マイル貯まる計算になります。1年だと、15,600マイルになり、特典航空券を発券してもらうことができます。
まとめ
複雑で意外と知られていない「マイル」ですが、海外旅行大好き人間にとって、その凄さを理解してもらえましたでしょうか。
ぜひこの記事を参考に、マイルを貯めて、より多くの海外旅行を楽しんでください。