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こんばんは。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
海外で、買い物やキャッシングする際、どのカードを利用するのがお得なのか悩むと思います。
そんな中で、よく名前が挙がるのは「Revolutカード」と「Sony Bank WALLET」です。
今回は、海外ショッピングやキャッシングの面でこの2枚のカードで比較してみたいと思います。
両者の基本スペック
まずは、両者の基本スペックを紹介します。
✅発行手数料:無料
✅年会費:スタンダードプラン 無料、プレミアムプラン 月額980円、メタルプラン 月額1,980円
✅カード種類:プリペイドカード
✅為替レート:独自レートを使用
✅ATM引き出し手数料:
スタンダードプラン 25,000円まで、プレミアムプラン 5万円まで、メタルプラン 10万円まで、上記金額まで無料、それ以降は引出額の2% ※無料で行える額以内であってもATMの提供事業者によって手数料が発生することがある
✅海外事務手数料:無料~1.0%
✅保有可能通貨:37通貨
✅発行手数料:無料
✅年会費:無料
✅カード種類:デビットカード
✅為替レート:1通貨につき0.09~0.45円
✅ATM引出し手数料:保有通貨 無料、保有通貨以外 220円
✅海外事務手数料:1.79%
✅保有可能通貨:12通貨
為替レート
両者はそれぞれ為替レートを公開しています。
Revolutは、こちら!
Sony Bank WALLETは、こちら!
為替レートを比較すると、「米ドル」、「ユーロ」と「英ポンド」の3通貨は、Sony Bank WALLETがお得。それ以外の通貨は、Revolutといわれていました。
しかし、3月20日22時20分で比較してみたら、Sony Bank WALLETが有利だったのは、「英ポンド」だけで、米ドルもユーロもRevolutのほうが有利だったのです。
通 貨 | Revolut | Sony Bank WALLET |
---|---|---|
米ドル | $1 = ¥148.1845 | $1 = ¥148.41 |
ユーロ | €1 = ¥160.5540 | €1 = ¥160.81 |
英ポンド | £1 = ¥191.9741 | £1 = ¥191.93 |
これが一時的なものなのかどうかはわかりません。その他比較できる8通貨については従来どおり、Revolutのレートのほうが有利でした。(2025年3月20日現在)
両替コストの落とし穴
為替レートをみると、Revolutのほうが英ポンド以外はすべての有利でした。上記3通貨に関しては、その差は0.04~0.3円ほどの微々たる差です。
例えば、10万円を米ドルに両替した場合、Revolutなら$674.83に対してSony Bank Walletは$673.80となります。わずか$1の差です。
しかし、実は両者にはそれ以上の大きな差があるのです。
Revolutは、両替する前にまずチャージする必要がありますが、このチャージをクレジットカードで行えば、ポイントが付きます。すべてのカードでポイントが付与されるわけではありませんが、過去の記事でご紹介したようなクレジットカードを使えば、最大で1.5%のポイントがもらえます。
つまり、10万円をチャージすれば、1,500円相当のポイントがもらえるわけです。この金額をみるとその差は看過できないのではないでしょうか。
このポイントは、Revolutからではなく、チャージしたクレジットカード会社から付与されるものではありますが、こうしたポイント付与を加味すれば、英ポンドもRevolutのほうがお得ということになります。
Sony Bank WALLETもショッピング利用でキャッシュバックがあると思う人もいるかもしれませんが、それは日本国内での利用時のみです。海外での適用はありません。
ただし、これは外貨決済の場合だけに言えることです。Revolutの場合、海外ATMからの引出しには、クレジットカードからチャージした資金は使えないからです。
「みんなの銀行口座」からのチャージやその他銀行口座からの振込みによる資金のみしか引出しには使えません。
Revolutで両替する際注意すべきなのは、為替市場営業時間内に両替することです。
為替市場営業時間外に両替すると1%の手数料が発生します。手数料を取られたくなければ必ず営業時間内に両替をしましょう。
為替市場営業時間とは、「ニューヨーク時間の金曜日17:00から日曜日18:00ニューヨーク時間を除く時間」のことです。
日本時間に置き換えたものを毎月記事(両替カレンダー)としてアップしていますので、そちらをご覧ください。
外貨決済
ショッピングや交通機関の運賃などを支払いする場合の手数料は、双方どうなるのか確認していきます。
まず、Sony Bank Walletですが、対象通貨の外貨口座を持っているのかどうかによって変わってきます。
外貨口座がある場合は、先ほどの為替コスト(TTS)分で済みますが、もし未開設の場合は、事務処理経費として1.79%/ 回(税込み)の手数料が発生します。
中国元など保有可能対象10通貨以外の場合も同様に事務処理経費として1.79%/ 回(税込み)の手数料が発生します。
こうした手数料を回避するためには、Sony Bank WALLETを利用する場合は、使用する通貨の外貨普通預金口座を開設しておくことが必須です。
一方、Revolutは、為替市場営業時間内であれば、手数料はかかりません。つまり、平日であれば、外貨の残高がなくても、まだ保有できない通貨でもお得に決済ができます。
ここで保有できない通貨とは、事前に両替して口座やアカウントに保有できない通貨のことです。
Revolut の場合は、38通貨については事前に両替してアカウントに保有することができますが、それ以外の通貨でも、保有できないものの、外貨決済やATM引出しで利用できる通貨があります。
その代表例としては、台湾元やベトナムドンなどがあります。これらの通貨のうちベトナムドンの為替レートについては、上記のページから確認できましたが、台湾ドルについては残念ながら確認できません。
台湾ドルに関して、実際に利用した際のRevolut の明細書でレートを確認したところ、以下のとおりでした。
2025年2月20日 1台湾ドル=4.653円でした。当日の為替レートをInvesting.comで調べてみると、高値4.6265、安値4.569でしたので、少し割高なのかもしれません。
しかし、Revolut の場合、こうした通貨でも、Sony Bank WALLETのような手数料は発生しません。
海外キャッシング(ATM引出し)
結論からいうと、ATM引出しの場合、外貨決済よりもさらにRevolutのほうがお得になります。
Sony Bank WALLETの場合、使用する通貨の口座を持っていても1.79%/回(税込み)の事務処理手数料がかかるからです。
そのうえ、使用する通貨の口座を開設していない場合や対象10通貨以外の通貨を利用する場合は、さらに海外ATM利用料(カード発行会社が徴収する手数料)220円/回(税込み)が加算されます。
Revolutの場合は、現地ATM設置期間利用手数料はSony Bank WALLETと同様に発生しますが、これらの事務処理手数料や海外ATM手数料は発生しません。
以上のように、海外キャッシングの場合、RevolutのほうがSony Bank WALLETより圧倒的にお得なのですが、おススメはしません。
なぜなら、「現地ATM設置機関利用手数料」を取られるからです。これは、現地のATM設置機関(現地の銀行など)が徴収する手数料ですが、引出し額に対して結構な金額(300円~1,000円)が徴収されます。
これを回避する方法としては、デビットカードやプリペイドカードを利用するのではなく、クレジットカードを利用することです。
しかも、事務処理手数料や海外ATM手数料を徴収しない、そして繰り上げ返済がネットできるクレジットカードである「ACマスターカード」や「セディナカード」などを利用すれば、コストを最低限に抑えることができます。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、海外ショッピングやキャッシングの面でどちらが得か、RevolutとSony Bank WALLETを比較してみました。
Revolutのほうがお得であるという結論ではありますが、それはあくまで無料で利用できるスタンダード会員の場合です。
しかし、多くの海外旅行の場合、両替やATM引出しの上限額で事足りると思います。
Sony Bank WALLETを使うメリットがないかというとそういうわけではありません。
例えば、海外の金融機関の口座に外貨で資産を持っている日本在住者が、その外貨を海外旅行で使いたい場合、Sony Bank の外貨預金口座に送金すれば、両替することなく、Sony Bank WALLETで海外でショッピングを楽しむことができます。(いかに送金手数料を抑えるかが問題となりますが)
残念ながらRevolutには、こうした外貨をアカウントにチャージする機能はありません。
今回の記事がお役に立てれば、うれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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