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【2025年10月最新】iPhoneのパスワードアプリとBitwardenを併用してパスワード管理を安全かつ便利にする方法

この記事は、6分以内で読めます。

こんばんは。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

皆さんはパスワードの管理をどのようにしていますか?

私は、これまで、米国FBIも解読が困難とされる、iPhoneの強力なデバイス暗号化と、iCloudキーチェーンの『エンドツーエンド暗号化』によって最高レベルのセキュリティが担保されている、iPhoneのパスワードアプリを基本利用してきました。

しかし、これだと、androidスマホを併用している私にとってはとても不便でした。

なぜなら、Androidスマホでウェブサイトやアプリにログインする際に、毎回IDとパスワードを手入力する必要があったことです。これが手間だと感じていました。

iPhoneのパスワードアプリをandroidで利用する方法は検索してみたのですが、見つけることができませんでした。

そこで思いついたのが、iPhoneのパスワードアプリを同じくらい高いセキュリティがあり、androidでも使えるパスワード管理ツールと併用です。

選んだ管理ツールは、無料で高機能な『Bitwarden(ビットウォーデン)』です。

Bitwardenを併用することで、Androidスマホでの利便性向上はもちろん、様々なメリットがあることがわかりました。

今回は、iPhoneのパスワードアプリだけではなく、Bitwardenを併用することで、利便性と安全性を両立する方法をまとめました。

Bitwardenとは?

Bitwarden(ビットウォーデン)は、オープンソースのパスワード管理ツールです。

ウェブサイトやアプリのログイン情報(ユーザー名・パスワード)を安全に保存し、自動入力・同期などを行えるサービスです。

 

主な特徴
  1. オープンソース

    • ソースコードが公開されており、セキュリティ面の透明性が高い。

    • GitHubで誰でもコードを確認できます。

  2. マルチプラットフォーム対応

    • Windows / macOS / Linux / iOS / Android

    • ブラウザ拡張機能(Chrome、Firefox、Edge、Safariなど)

  3. クラウド同期

    • 保存したパスワードを複数デバイスで同期可能。

    • Bitwardenのクラウドサーバーを使うか、自分でセルフホスト(自前サーバー運用)も可能。

  4. ゼロ知識暗号化(Zero-Knowledge Encryption)

    • すべてのデータは端末側で暗号化されてから送信される。

    • Bitwarden運営側でもユーザーのパスワード内容を知ることはできない。

  5. 便利な機能

    • パスワード自動生成

    • 2段階認証(2FA / MFA)対応

    • セキュリティ監査レポート

    • チーム・企業向けの共有機能

💰 料金プラン(概要)

プラン 内容 年額(目安)
無料プラン 個人利用に必要な基本機能をすべて利用可能 無料
Premium TOTP生成、セキュリティレポートなどの追加機能 約10ドル
Families / Teams / Enterprise 複数ユーザーでの共有管理・監査機能 数ドル〜/ユーザー

🧠 使い方の流れ

  1. アカウントを作成

  2. マスターパスワードを設定(すべての鍵)

  3. WebサイトのID・パスワードをBitwardenに登録

  4. ログインフォームで自動入力を利用

⚖️ 3つのサービス比較表

項目 iCloudキーチェーン(Apple) Google Password Manager Bitwarden
運営元 Apple(米国) Google(米国) Bitwarden, Inc.(独立企業)
暗号化方式 エンドツーエンド暗号化 AES-256暗号化(サーバー管理型) エンドツーエンド暗号化
ソースコード公開 ❌ 非公開 ❌ 非公開 ✅ 完全公開(オープンソース)
対応デバイス Apple製品のみ ほぼ全端末(Android, iPhone, PC) 全端末(iOS, Android, Windows, Mac, Linux, ブラウザ)
復号可能者 ユーザー本人のみ 理論上Googleが復号可能 ユーザー本人のみ
パスキー対応 ✅ 対応済み ✅ 対応済み ✅ 一部対応(進行中)
価格 無料 無料 無料(有料プラン$10/年)
特徴 Apple専用・高いE2EE Googleサービス連携が強力 オープンソース・透明性・マルチ対応

併用するメリット

マルチプラットフォームでの利便性
  • Bitwardenを使えば、Android・Windows・iPhone・Mac・ブラウザでも同じパスワードを使える

  • 例:iPhoneでメールにログイン → 自動入力、Androidで同じメールにログイン → Bitwardenで自動入力
    → Apple製品以外でもパスワードをシームレスに利用可能

冗長性(バックアップ)による安心感
  • BitwardenとiPhoneのパスワードアプリの両方に保存

  • iPhone紛失やアプリ同期トラブルでも、もう一方から復元可能
    → パスワード喪失リスクを大幅に減らせる

運用の柔軟性
  • Bitwardenを「マスター」と決めれば、どの端末でも最新パスワードにアクセス可能

  • iPhoneのパスワードアプリはApple端末での自動入力専用として利用

  • 例:新しいiPhoneに買い替えた場合も、Bitwardenから同期してすぐログイン可能

iPhoneとBitwardenの併用設定

併用設定の方法は、以下のとおりです。

  1. Bitwardenアプリをインストール

    • App Storeでダウンロードし、アカウントを作成

  2. 自動入力の設定

    • iPhoneの「設定」→「パスワード」→「自動入力パスワード」をオン

    • 「自動入力の取得元」で Bitwarden を選択

    • iPhoneのパスワードアプリ等 のチェックを外す

  3. セキュリティ設定

    • Face ID / Touch IDでアプリロック

    • マスターパスワードを強固に設定

    • 可能なら2段階認証も有効化

既存データをBitwardenに取り込む方法

既存のiPhoneのデータをBitwardenに取り込む方法は、以下のとおりです。

  1. iPhoneで「設定」→「パスワード」→右上の「…」→「データを別のアプリに書き出す」→下の「すべてを選択」→右上の「続ける」→Bitwardenを選択→「続ける」

  2. Bitwardenのアプリに自動で切り替わる→パスワードのインポートを「続行」

新しいパスワードの登録ルール

運用にあたっては、新しいパスワードを登録する際、以下のルールに従って行います。

運用ルールを守らないと古いパスワードが残り混乱することになります。

  • 原則、Bitwardenに保存

  • iPhoneのパスワードアプリは必要な場合のみ手動でコピー

  • パスワード更新もBitwardenを先に更新 → 必要ならiPhoneのパスワードアプリに手動反映

  • 古いパスワードは両方で整理

まとめ

今回の記事は、いかがでしたでしょうか?

まとめると、以下のとおりです。

  • iPhoneのパスワードアプリはApple端末での便利な自動入力用

  • Bitwardenを「真の保存先」として、マルチプラットフォーム対応・安全性確保

  • 両方を併用することで、利便性・安全性・バックアップ・緊急対応のすべてを両立

  • 明確なルールを作り、定期的に整理・照合することで混乱や漏洩のリスクを最小化

この運用を守ることで、Apple端末の利便性とBitwardenの安全性を両立し、パスワード管理のストレスを大幅に減らすことができます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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