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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
近年、海外でノマドワーカーとして働きながら生活している人が増えています。
また、パンデミック以降、こうしたノマドワーカーを取り込もうとノマドワーカー向けの滞在ビザ、通称「ノマドビザ」を発給する国も増えてきました。
そこで、今回は、この「ノマドビザ」について、現状やメリット、発給している国をご紹介します。
ノマドビザとは
特定の職場を持たず、全国どこでも自由に行き来・生活しながら仕事をする人達を「ノマドワーカー」と呼びますが、そうしたノマドワーカー向けに発給されるビザのことを「ノマドビザ」と言います。
基本的に、日本人が海外で働き、生活するためには、就労ビザが必要となります。
しかし、その国に拠点を持たない日本企業の場合、その国の法律や審査基準によっては、申請されたビザが許可されない場合があります。
また、企業に雇用されていない「ノマドワーカー」は、海外で生活する資金源はあるとしても、長期間滞在できるビザがないことが問題でした。
そこで、こうした「ノマドワーカー」を呼び込むため、今、多くの国でノマドビザが発給されるようになりました。
ノマドビザは、国によって条件は異なりますが、次の4点がその特徴です。
- 観光ビザで認められている以上の長期滞在が可能
- 安定した収入の証明が必要
- 現地の労働市場には参入しないことが条件
- 現地で有効な健康保険への加入が必要
ノマドビザの現状
世界中でパンデミックが拡大する中、リモートワークが一般化しました。
これに伴い、国境を越えて移動する海外ノマドワーカー増加を予想し、こうした人たちを取り込むため、専用のビザを発給する国が徐々に増えてきています。
特に観光業に依存している国おいては、パンデミックによる経済的な打撃を、ノマドワーカーたちに長期間滞在してもらうことでカーバーしようという思惑により「ノマドビザ」を発給しています。
現在ノマドビザを発給している国・地域は、30ほどあります。
それらの国・地域は、次のとおりです。
アイスランド/アメリカ/アラブ首長国連邦/アンギラ/アンティグア&バーブーダ/イタリア*/エストニア/カーボベルデ/北マケドニア/キュラソー/ギリシャ/クロアチア/ケイマン/コスタリカ/ジョージア/スヴァールバル/スペイン/スリランカ/セーシェル/タイ/台湾/チェコ/ドイツ/ドバイ/ドミニカ/ノルウェー/バハマ/バミューダ/バルバドス/ベリーズ/ポルトガル/マルタ/メキシコ/モーリシャス/モントセラト/ルーマニア
(五十音順/2022年7月現在)
*イタリアは現在法整備を進行中。
出典:Forbs Japan「9万円で4年間、北欧の国でワーケーション?デジタルノマドビザの実情」
ノマドビザのメリット
これまでの海外ノマドワーカーは、「観光ビザ」を使って、各国をを転々とするというパターンが多かったです。
観光ビザで、90日間(3か月)滞在をし、ビザが切れる前に、他国に移動するか、日本人一旦帰国するということになります。
ジョージのように、観光ビザで1年滞在できる国もありますが、これはあくまで例外であり、ほとんどの国は長くとも90日までです。
こうした比較的短期間で海外移動を繰り返すスタイルでは、車を所有したり賃貸で家を契約したりということもしにくいため、不便であり、費用もかさみます。
この点、1年以上滞在できる「ノマドビザ」をもっていれば、ビザが失効するまでは無理に移動する必要はありません。
家を借りたり車を購入することができ、より安定した生活が送りやすくなります。
とはいえ、もちろん旅行したければ国内外を問わず自由に移動できますし、ずっとホテル暮らしをするのも自由。つまり、ノマドビザは海外生活の選択肢を広げてくれる頼もしい味方というわけです。
ノマドビザのある国オススメ10選
ノマドビザを設けている国をご紹介します。
国によってノマドビザの名称は異なりますし、ビザの特徴や条件も違いますので注意してください。
※最新情報は対象国大使館公式ホームページ等、正確な情報源でご確認ください。
エストニア
エストニアは、海外ノマドワーカーの間では、”e-residency”プログラムでよく知られている国です。
ノマドビザを取得することで、リモートワーカーがエストニアで働きながら、旅行もできるようになりました。
ビザの概要
- ビザの有効期間は12ヶ月
- 取得費用は滞在予定期間に応じて80~100ユーロ
- 最低月収は3,504ユーロ
申請書は、エストニア大使館または領事館に本人が直接提出する必要があります。
詳細については、こちらをご覧ください。
ドイツ
ドイツには”Residence permit for self-employment”というビザがあります。
一度承認されると、最長3年間ドイツでノマドワーカーとして働くことができます。
ビザの概要
- 健康保険が必須
- 自分でお金を稼ぐことができることを証明するもの
- 税金を納めることが必要
- 3ヶ月のプログラムだが、最長3年まで延長可能
- 申請料として60ユーロが必要
- 申請には、ノマドワーカーとしての活動事例を提出することが必要
- 申請には、すでにドイツの宿泊契約を締結していることが必要
- 許可後、国内銀行口座の開設、税務署への登録、ドイツ医療保険への加入が必要
申請書は、最寄りのドイツ大使館または領事館に直接提出することが必要です。
詳細については、こちらをご覧ください。
メキシコ
メキシコは、ノマドワーカーに人気のある国です。
理由は、6ヶ月の長期観光ビザの存在と物価の安さです。
さらに長期間滞在したいノマドワーカーは、1年間の滞在が可能で、その後さらに3年間更新できる”Temporary Resident Visa”があるので、こちらを取得しましょう。
ビザの概要
- 期間:1年、最長4年。
- 証明する収入:月1620ドルまたは銀行残高27,000ドル
- 1年間の銀行取引明細書が必要
詳細については、こちらをご覧ください。
https://consulmex.sre.gob.mx/leamington/index.php/non-mexicans/visas/115-temporary-resident-visa
ポルトガル
ポルトガルには、”Independent workers and entrepreneurs visa”があり、期間は1年ですが、最長5年まで更新が可能です。
5年後には永住権を取得することも可能です。
ビザの概要
- 費用:ビザ代83ユーロ、居住許可証代72ユーロ
- 期間:1年~5年
- 証明すべき収入:月600ユーロ
詳細については、こちらをご覧ください。
ドバイ(UAE)
ドバイは2020年に、わずか287ドルの手数料でデジタルノマドビザ"Virtual working programme"を開始しました。
ビザの概要
- 12ヶ月のプログラム
- 申請料287USD
- 雇用証明書または事業所有の証明書
- 月収が5,000米ドル以上であること
詳細については、こちらをご覧ください。
モーリシャス
モーリシャスには、手数料も収入証明も不要のノマド向けビザ”Mauritius Premium Visa”があります。
ビザの概要
- 手数料:無料
- 期間:1年
- 証明すべき収入:所在地に依存しないビジネスを所有しているか、モーリシャス国外の企業でリモートワークをしていること。
詳細については、こちらをご覧ください。
クロアチア
クロアチアでは、2021年に、ノマドワーカーが利用できる1年の居住許可「All The Answers to the Croatia Digital Nomad Visa / Temporary Stay Requirements」が新設されました。
ビザの概要
- デジタルノマド証明
- 残高証明
- 旅行保険契約書
- 手数料は350クーナ
詳細については、こちらをご覧ください。
ジョージア
ジョージアの首都トビリシはデジタルノマドの拠点として栄えており、"Remotely from Georgia"の創設によりノマドワーカーが最低でも6カ月、最長で1年間滞在できるようになります。
ビザの概要
- ジョージア国外の企業で働いていること
- 月給2000ドル以上(グルジアの平均月給は400ドル)
- 経済的に安定していることが必要12ヶ月間のプログラム
- 米国、EUを含む95カ国の居住者のみ対象
詳細については、こちらをご覧ください。
バミューダ(英国領)
2020年8月、バミューダは"Work From Bermuda"ビザの募集を開始しました。
ビザの概要
- 18歳以上であること
- 12ヶ月間のプログラム
- 申請料として263USドルが必要
詳細については、こちらをご覧ください。
バルバドス
バルバドスは、ノマドワーカーにぴったりの"12 Month Barbados Welcome Stamp"プログラムを導入し、延長のオプションも用意されています。
ビザの概要
- 12ヶ月間のプログラムであり、更新も可
- 申請料2,000米ドル
- 申請者は雇用形態を証明する必要があり、滞在中に少なくとも5万米ドルの収入を得ることができる人
詳細については、こちらをご覧ください。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、「ノマドビザ」について、現状やメリット、発給している国を紹介しました。
ノマドビザと観光ビザとの大きな違いは、滞在可能期間です。
ジョージアのように、日本人は1年以内の滞在であれば、ジョージアでの活動内容を問わず、ノービザで滞在できます。
さらには、ノルウェー領のスヴァールバル諸島は、ノービザでしかも更新が不要で永遠に滞在し続けらというようなところも実は世界にはあります。
しかし、ほとんどの国は、観光ビザ・ノービザで滞在できる期間はせいぜい1カ月~3カ月ほどです。
ノマドワーカーがさらに長期滞在するには、ノマドビザの取得がオススメです。
ノマドビザによって長期滞在する場合、滞在国によって所得税などの納税義務が発生する場合があります。
一定所得を超える場合は確定申告が必要な国もあるので注意が必要です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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