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【2022年最新】WSJ記事から「同じ銘柄、同じタイミングで取引しても、米国証券会社ごとで株価が違うってどういうこと?」

この記事は、5分で読めます。

こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan)です。

「同じ銘柄、同じタイミングで取引しても、実は、米国証券会社ごとで株価が違う」ってことをご存知でしょうか。

このことに関連した研究について、昨日(2022年9月17日)に、米国ウォールストリートジャーナル(WSJ)が興味深い記事を発表しました。

今回は、このWSJの記事についてご紹介します。

WSJの記事の内容

この記事のタイトルは、"Pricing of Stock Trades Varies Widely Among Popular Brokers, Study Finds(株価設定は、人気の証券会社間で大きく異なることが研究で判明)”で、2022年9月17日にWSJのウエッブサイトに掲載されました。

記事の概要は次のとおりです。

記事の概要
  1. 最近の学術研究で、投資家に人気のある5つの米国証券会社を通じて行った取引において、株価に大きな格差があることがわかった。
  2. この研究を行ったのは、カリフォルニア大学アーバイン校クリストファー・シュワルツ教授のグループである。
  3. この研究を行うために、教授らは自分のお金を使って約 6 か月間で 85,000 回株を売買し、同じ取引を異なるブローカーで同時に行うことを試み、得られた価格の測定を行った。
  4. 調査によると、TD Ameritradeが「最良価格」を提供し、続いてFidelity Investments 、E*Trade 、Robinhood Markets Inc. 、Interactive Brokersの順番となった。
  5. すべての大手オンライン ブローカーはウェブサイトで約定価格に関する統計データを公開しているが、数値を簡単に比較することはできないため、投資家が実際にどこが最良価格を提供しているのか判断するのは困難であった。
  6. 彼らの調査結果は、株式取引の不透明な一角に光を当てた。

 

米国証券会社には、「顧客にとって最善の執行を求める」という規制上のルールがあります。

これは、投資家が成行注文 (現在の市場価格で株式を売買する注文) を送信するときに、証券会社は、証券取引所で表示されている最良の価格よりもわずかに良い価格で取引しないといけないという義務です。

たとえば、投資家がニューヨーク証券取引所で 1 株 20 ドルで売られている株式を購入しようとすると、最終的に 19.9975 ドルを支払うことになり、1 株あたり数分の 1 の割引を受けることができます。

その差を「価格改善」と呼んでいます。

今回の調査は、この価格改善に着眼したもので、証券会社によって大きく異なる結果になりました。

TD Ameritrade では、取引ごとに平均約 8 セントの価格改善が得られましたが、Interactive Brokers の IBKR Pro プラットフォームでは、わずか約 3 セントしか得られませんでした。

このような金額の差は些細なことのように思えるかもしれませんが、特に頻繁に個人投資家にとっては、それなりの金額となります。

WSJの記事は、こちらからご覧いただけます。

www.wsj.com

PFOFに対する意外な結果

今回の調査結果で特に注目されたのは、PFOFが、約定の質にほとんど影響を与えなかったことです。

"PFOF(Payment For Order Flow)"とは、証券会社が投資家からの注文を証券取引所に発注せず、Citadel SecuritiesやVirtu Financial Inc.などの「マーケット メーカー」に発注し、「マーケットメーカー」が自己勘定で取引を行うというものです。

これにより、証券会社は、リベートを受け取ることができます。

近藤真史氏「米国証券市場における市場間競争を諸課題」より

マーケットメーカーがリベートを払ってでも個人投資家の注文という情報を欲しがるのは、そのビッグデータをAIで解析することを通じて、個人投資家の売買動向を予測するなど、自らのアルゴリズム取引の精度を高めることができることが一つの理由とみられています。

最近、Firstradeなどの米国証券会社の多くが、取引手数料を「無料」にしていますが、これができるのは、マーケットメーカからのリベートを受け取っているからです。

PFOFについては、マーケット メーカーが証券会社にリベートを支払うと、投資家に対して十分な「価格改善」を提供できなくなるため、利益相反行為に該当するという批判がされています。

しかし、今回の調査からは、PFOFを行っていない IBKR Pro (IBが提供している証券口座の一つ)が価格改善の数値が最も悪かったり、 同様に、PFOFを行っていないFidelity が、PFOFを行っているTD Ameritradeより数値が悪かたったことなどから、これまで言われてきた批判が当てはまらないという意外な結果となりました。

まとめ

今回の記事は、いかがでしたでしょうか?

今回は、WSJの記事「株価設定は、人気の証券会社間で大きく異なることが研究で判明」について、ご紹介しました。

同じ銘柄、同じタイミングで取引すれば、当然、同じ株価だと思いがちですが、しかし、実態は大きく異なっているという衝撃の調査結果でした。

個人投資家が米国株を購入する場合、その大半は証券取引所ではなく、マーケットメーカーと呼ばれている自己勘定で決済されています。

その背景として、日本市場に存在しない「PFOF」という米国市場の特有の仕組みがあります。

日本では、現在、空前の米国株ブームですが、こうしたことをご存知ない個人投資家も多いのではないでしょうか。

ところで、価格改善の数値が良かった、TD Ameritradeに口座を開設したいと思われた人もいるかもしれません。

過去には、日本在住者も口座開設ができたようですが、現在、日本在住者は口座開設できません。

その他、Fidelity Investments 、E*Trade 、Robinhood Markets Inc.も日本在住者は口座開設できません。

口座開設できるのは、5つの米国証券会社の中では、Interactive Brokersだけです。

TD AmeritradeやCharles Schwabなどは、手数料がやすく、使いやすい証券会社なので、日本在住者でも口座開設できるようになればよいなあと改めて思いました。

IBの口座開設方法については、こちらの記事をご覧ください。

www.ysky.info

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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