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こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan)です。
コロナ禍前の海外訪問先として日本人にも大変人気があったタイは、先月5月に入国制限を大幅に緩和しました。
日本人観光客の増加を目指すため、タイ国政府観光庁が、6月16日に、日本の観光業者向けに現地の様子や入国情報などをアップデートしました。
今回の記事では、このアップデートされた情報をもとにタイの感染状況や最新の入国情報等を紹介します。
タイの感染状況
タイ政府 COVID-19 対策本部の発表によりますと、新型コロナウイルス新規感染者数は1日あたり2,000人前後、死亡者数は10~20人台で推移しています。
直近1週間の平均値でみると緩やかな減少傾向にあります。
ワクチン接種についは、日本よりは接種率は低いものの、約42%が3回目の接種を完了しています。
ただし、「バンコクなどの都市部に限定すれば、企業や機関に所属している人を中心に4回、もしくは5回接種している人が大半を占めており」、日本よりも接種が進んでいる側面もあります。
2022年2月ころから急激に拡大したオミクロン株の感染の波は徐々に収束へ向かいつつあり、すでにバーなどのナイトスポットも営業再開をはじめており、朝夕の渋滞もコロナ禍前の80%ほどまでには戻っている様子が見受けられます。
タイの入国者数
タイの入国者数については、2021年7月~2022年4月までの入国者受入方針であった「Sand box」や「Test&Go」はいずれも廃止され、2022年5月からは検査や隔離検疫なしで自由にタイを旅行できる「Free to Go」が実施されています。
「Free to Go」によって入国後の検査と隔離検疫がともに免除されたことにより、入国者が急増し、ここ1か月のあいだに47万人を超える旅行者が入国しました。
今後は「航空便が復便し、飛行機の座席制限や各国政府による入国者制限が緩和されていくにつれて近いうちに1か月あたり100万人を超える渡航者をお迎えできるのではないか」とタイ政府観光庁では期待しています。
タイの入国者数について世界の主要国別にみてみると、インド、シンガポール、マレーシアからの観光客数が増加傾向が顕著です。
次いでアメリカ、イギリス、オーストラリアからの観光客も比較的高い数字で推移しています。
一方で、日本人の入国者数は1か月あたり約1万1000人程度に留まっています。
これは、①日本帰国時に陰性証明書の提出が必須条件であること、②日本の受入者数1日2万人という制限が設けられていることによって、航空便の復航に歯止めがかかっていることが理由です。
タイの入国方法
現在タイへ入国する際は、渡航予定日までに「タイランド・パス」に登録する必要があります。
登録は、次のURLにアクセスすれば、できます。
登録には、基本、次のドキュメント(英文)をJPEGで用意しておく必要があります。
ただし、申請者の条件によっては、その他のドキュメントも必要となります。
(詳細は、別途記載)
- パスポート
- ワクチン接種証明書(または、72時間以内にPCR検査または医療機関での抗原検査陰性証明書)
- 医療保険(コロナ感染を含む1万米ドル以上の補償)の証書
現在この「タイランド・パス」審査にはAIが導入され、迅速化されており、これまで最長48時間かかったものが、現在では、2時間以内にQRコードが発行されるようになっています。
このQRコードは空港のチェックインカウンターやタイの入国審査時に提示する必要がります。
「タイランド・パス」は、申請者の満たす条件によって手続きが異なりますので、注意が必要です。
代表的なケース6つを以下説明します。
ワクチン接種を完了している場合
渡航日の14日前までに必要回数のワクチン接種が済んでいる人は、「タイランド・パス」に、「パスポート」、「ワクチン接種証明書」、「医療保険の証書」を登録する必要があります。
ワクチン未接種(未完了)の場合
ワクチン接種を1回も受けていない、もしくは必要回数を満たしていない人については、渡航予定日の72時間以内にPCR検査または医療機関での抗原検査(ATK)の陰性証明書のどちらかが必要となります。
これらの陰性証明書を「タイランド・パス」に添付して登録すれば、ワクチン接種を完了した人と同じようにタイ国内の自由な旅行ができます。
18歳未満で保護者同伴の場合
18歳未満の子供が保護者同伴で渡航する場合は、ワクチン接種証明書を提示する必要はありません。
保護者と同じ条件を満たしたものとして入国できます。
ただし旅行保険への個人の加入は必要です。
5歳~17歳が単独で行動する場合
5歳~17歳の子供が保護者なしで行動する場合、ワクチンを少なくとも1回以上接種していれば接種を完了した大人同様とみなされ、単独で渡航することができます。
ただし、ワクチンを1回も接種していない子供の場合は、ワクチン接種を完了していない大人と同様に渡航前72時間以内のPCR検査、もしくは医療機関での抗原検査(ATK)で陰性証明書を取得したうえで「タイランド・パス」に登録する必要があります。
感染歴がある場合(感染後3か月以内の渡航)
感染が判明した日から14日以内の渡航はできません。
そのうえで、感染後3か月以内にタイへ渡航する場合は、医療機関発行の医師の直筆サインが入った英文の治癒証明書と健康診断書を用意する必要があります。
なお一般的に感染後は症状が治まってもPCR検査の陽性反応が数か月持続する可能性があります。
そのため、タイ入国後検査を受けて万一「陽性」となった場合は、この用意した書類が療養期間をすでに終えていることの証明となりますので、渡航後は常に手元に用意しておく必要があります。
感染歴がある場合(感染後3か月以上経過してからの渡航)
感染前にすでにワクチン接種を完了していれば条件を満たしたものみなされます。
また、感染前にワクチン接種を受けていなくても、感染後に少なくとも1回以上受けていれば接種は完了したものとみなされます。
2022年7月から「タイランド・パス」は不要
この「タイランド・パス」は、2022年6月17日に、6月末をもって廃止されることが決定されました。
外国人旅行者に加入が義務付けられているコロナ治療費を含む医療保険についても同じく7月1日より不要になります。
今回の入国制限措置の緩和により、タイの水際措置に関してはほぼコロナ前の状態に戻ったと言えます。
7月からは、ワクチン接種済みの場合はパスポートと接種証明書さえあればすぐにタイ旅行に出かけることが可能になりました。
また、未接種でもタイ入国前に受けた検査の陰性証明書があれば、入国できます。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、タイ国政府観光庁が、6月16日、日本の観光業者向けにアップデートした、タイの最新入国情報などをご紹介しました。
タイ国政府観光庁では2022年内に30万人、そして2023年には約120万人の日本人観光客受け入れを目標に掲げ、観光誘客への取り組みを行なっていくとのことです。
なお、旅行中に「陽性」になった場合に関しては、治癒証明書と健康診断書、およびその時点の本人の症状を踏まえた総合的な判断で、タイの疾病管理局や医療機関が適切な措置を決定することになっていますので、注意が必要です。
旅行中に「陽性」になった場合については、こちらの記事をご覧ください。
陰性証明書をはじめとする入出国ルールに関しては、今後変更される可能性があるので、海外に行かれる際は、随時、厚生労働省や外務省のHPの一次情報を確認する必要があります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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