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こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan)です。
5月20日に、日本政府が6月1日から入国時の検疫措置を緩和すると発表しました。
先日、滞在先のロンドンで、岸田文雄首相は、新型コロナウイルス感染拡大による入国制限措置に関して「主要7カ国(G7)諸国並みに円滑な入国が可能となるようさらに緩和していく」と述べたとのニュースが報道されました。
しかし、今回の内容は、これとは程遠いものになっています。
今回の記事では、6月1日からルールが変わる検疫措置について、まとめました。
日本政府の発表内容
6月1日から実施される新たな措置は次にとおりです。
- 一日当たりの入国者数の上限を2万人に引き上げる
- 入国者に対する検疫措置は、入国する際に行われたこれまでの流入リスクを総合的に勘案し世界の国や地域を3つのグループに分けて、実施する
- 政府は来週、3つのグループの国・地域について公表する
日本政府の一次情報は、こちらをご覧ください。
グループごとの検疫措置については、次の表のとおりです。
6月1日から、世界の国・地域が「青」、「黄」、「赤」に分けられ、区分別に入国時の検査や待機の取り扱いが変わってきます。
いずれの区分においては、渡航前のPCR検査等はこれまでどおり必要になります。
「青」からの入国者・帰国者は、ワクチン接種の有無にかかわらず、入国時の検査、待機とも不要です。
「黄」からの入国者・帰国者は、ワクチン3回接種をしていれば、「青」と同じ取扱いとなり、入国時の検査、待機とも不要です。(未接種者はそれぞれ必要)
「赤」からの入国者・帰国者は、ワクチン接種の有無にかかわらず、入国時の検査、待機は必要です。
入国・帰国前検査は引き続き必要
岸田首相が「主要7カ国(G7)諸国並みに円滑な入国が可能となるようさらに緩和していく」と表明していたので、「入国・帰国前検査」は廃止されるものだと思っておりましたが、残念ながら今回は見送られました。
G7の中で「入国・帰国前検査」を行っているのは、唯一「米国」だけです。
にもかかわらず、「入国・帰国前検査」を引き続き求めるというのは、果たしてこれで「G7並み」と言えるのか甚だ疑問です。
今回のこの決定からも「入国・帰国前検査」の廃止については、日本政府はかなり慎重であり、入国制限者数枠が続く限り、なかなか廃止にならないのではないかと思われます。
G7の検疫措置については、こちらの記事をご覧ください。
外国人の入国目的の制限も継続
日本人の帰国は、特段条件なく、入国を認められていますが、外国人の新規入国については、受入責任者の管理の下、観光目的以外の入国を認められています。
この点の緩和については、今回の発表では触れられませんでした。
しかし、別途、観光庁が外国人観光客の入国再開に向けた実証事業を今月中に実施すると発表しています。
出発国は米国、豪州、タイ、シンガポールの4カ国に限定し、ワクチンを3回接種済みの少人数によるパッケージツアー形式で行うようです。
恐らく、外国人の観光目的での入国解禁について、近々、指針が示されると思います。
3つのグループ分けはどうなるか
どの国や地域がどのグループに割り振られるのか気になるところです。
この点、今回の政府の発表では、来週中に公表するとのことですが、5月20日付でTBSが、政府関係者からの情報ということで、次のようなスクープを伝えています。
- 条件なしで検査などが免除される国(青)は米国や英国などおよそ100か国
- 次のグループ(黄)がおよそ100か国
- 検査や待機が継続される国(赤)は4か国
「米国」と「英国」という具体名が出ています。
このことを踏まえると、先進7カか国(G7)や他の欧米の国が「青」に入りそうです。
また、日本との経済的なつながり深く、最近、入国制限措置を大幅に緩和した東南アジアの国々も「青」に入ってきそうです。
しかし、そもそも米国や英国からの入国がどうして流入リスクが低いのかは不明です。
政府は「流入リスクを総合的に勘案して」とありますので、本来なら、医学的、衛生学的な見地からリスクを分析して、グループ分けをするべきです。
しかし、今回の政府の発表では、具体的にどのような指標をもとにして行うのかが示されておらず、あいまいです。
グループ分けについては、政治的な要素を含んで判断されるのだろうということが推察されます。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、6月1日からルールが変わる検疫措置について、整理しました。
期待していた「出国前検査」は、今回廃止とはなりませんでした。
また、外国人観光客の受入れについても具体的な話もありませんでした。
「G7並みの緩和」というのは、期待外れの結果となってしまいました。
この件には今後も注視し、新たな動きがあればブログで取り上げたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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