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こんばんわ。管理人のUncleゆーさん(@UncleYusan)です。
先週、国際空港評議会(ACI)ワールドが、2021年に世界で「混雑した」空港ランキングトップ10を発表しました。
そこで、今回の記事では、このことについて紹介します。
概況
2021年の世界の総乗客数は45億人近くと推定され、2020年から25%増加しましたが2019年と比べると50%以上減少したままです。
世界の交通量のほぼ10%(4億6,300万人の乗客)を占めるTOP10の空港の旅客数は、2020年から51.8%増加し、2019年の結果と比較して29.1%減少しました。
この数字からわかるように、上位グループと下位グループでは、新型コロナ感染拡大前からの回復において二極化が進んでいるようです。
乗降客数トップ10
乗客数トップ10は次のとおりです。
順位 空港名 乗降客数 増加率(%)
- 1(2) アトランタ国際空港(ATL) 75,704,760 76.4
- 2(4) ダラスフォートワ―ス国際空港(DFW) 62,465,756 58.7
- 3(8) デンバー国際空港(DEN) 58,828,552 74.4
- 4(13) シカゴ・オヘア国際空港(ORD) 54,020,399 75.1
- 5(15) ロサンゼルス国際空港(LAX) 48,007,284 66.8
- 6(18) シャーロット・ダグラス国際空港(CLT) 43,302,230 59.2
- 7(27) オーランド国際空港(MO) 40,351,068 86.7
- 8(1) 広州白雲国際空港 (CAN) 40,259,401 -8.0
- 9(3) 成都双流国際空港(CTU) 40,117,496 -1.5
- 10(22) ハリー・リード国際空港(LAS) 39,754,366 78.6
トップは、米国のアトランタ国際空港でした。
前年比76.4%増と大幅に回復しましたが、2019年比では31.5%減となり、年間の乗降客数が1億人に達していたコロナ前の水準までには回復していません。
アトランタ国際空港では、2022年は9,800万人程の乗降客数を見込んでおり、ほぼコロナ前の水準に戻りそうです。
2021年の空港別乗降客数ランキングでは、トップ10のうち8つを米国の空港が占めており、前年比でいずれも50%以上の増加となっています。
米国各地における経済再開や、行動規制の緩和が進んだ結果、国内移動の急速な回復につながったことがうかがえます。
特にフロリダ州のオーランド国際空港は、トップ10にランク入りした8つの空港の中でも最大の上昇幅となる前年比86.7%増で、順位も2020年の27位から7位へと大幅に上昇しました。
一方で、2020年に世界最多の乗降客数を記録した中国の広州白雲国際空港は前年比8%減の8位に、2020年に3位の成都双流国際空港は1.5%減の9位でした。
2020年は中国が米国と比べてパンデミックからの回復が早かったのですが、2021年に入り中国国内であらためて行動規制が強化されたことで落ち込みが大きくなりました。
国際線乗降客数トップ10
国際線旅客数に限定すると、次のような結果になりました。
順位 空港名 乗降客数 増加率(%)
- 1(1) ドバイ国際空港(DXB) 29,110,609 12.7
- 2(6) イスタンブール国際空港(IST) 26,466,169 66.0
- 3(2) アムステルダム国際空港(AMS) 25,488,783 22.1
- 4(5) フランクフルト国際空港(FRA) 22,697,490 34.8
- 5(4) シャルルドゴール国際空港(CDG) 22,616,995 18.7
- 6(7) ドーハ国際空港(DOH) 17,701,978 41.4
- 7(3) ロンドン国際空港(LHR) 17,624,931 -14.7
- 8(31) アンタルヤ国際空港(AYT) 17,148,111 160.4
- 9(10) マドリッド国際空港(MAD) 15,337,775 38.8
- 10(28) カンクン国際空港(CUN) 13,261,951 94.5
国際線旅客数の1位はUAEのドバイで2,911万人でした。
ドバイは、2014年から連続して首位です。
2021年もコロナ禍に関わらず、10月から2022年3月まで万博を開催するなど、高いワクチン接種率を背景に、積極的に外国人観光客を受け入れてきたことにより首位を維持することに成功しました。
日本からも2020年7月以降観光での入国が可能となりました。
海外旅行に飢えていた海外旅行好きの日本人がコロナ後初めての海外旅行先にドバイを選んだ人もかなりいたようです。
ドバイ経済観光局によると、2021年の海外からの宿泊を伴う来訪者数は、万博効果もあり728万人で、2020年比32.1%増でした。
しかし、この数字も2019年比では56.4%減となっており、完全回復にはまだ時間がかかりそうです。
なお、ドバイからエミレーツ航空が就航する都市数は現在、120都市以上とコロナ前の9割近くまで戻ってきています。
ドバイに続くのは2019年の14位から、6位、そして2位とステップアップしたトルコのイスタンブール国際空港です。
トルコの空港では他に海辺のリゾート地で、ロシア人観光客に人気のあるアンタルヤの国際空港も8位に入っています。
2022年は、ウクライナ戦争により、多くのロシア人がトルコに逃げているとの報道もあることからさらにランクアップしそうです。
6位は今年サッカーのワールドカップが開催されるカタールのドーハ空港です。
メキシコについては、コロナ感染拡大の初期からほとんど入国制限措置をしていませんでしたが、その甲斐もあってかメキシコのリゾート地であるカンクンが10位に入りました。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
世界で「混雑した」空港ランキングトップ10をご紹介しました。
行ったことがある空港はいくつありましたでしょうか。
2022年に入り、各国で入国制限措置の緩和が進んでいますが、おそらく2022年のランキングもかなり順位に変動があることが予想されます。
一日あたりの日本の国際線乗降客数は、コロナ前の30分の1程度ですので、2022年も諸外国の国際空港と比べると大きく水をあけられることは間違いなさそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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