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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
海外からの日本入国時の待機ルールが、3月1日から大きく変わることを以前の記事でお伝えしました。
新ルールの「目玉」の一つは、条件付ながら「隔離なし」が認められたことです。
そこで今回の記事では、新ルールをケースごとに分け、隔離期間がどのように違うのかを整理するとともに、現時点でコロナ前のように「隔離なし」で旅行ができる国・地域をまとめてみました。
過去の記事は、こちらの記事をご覧ください。
新ルールのポイント
今回の新ルールのポイントは、次のとおりです。
- 隔離期間は、原則「7日間」に変更なし
- 宿泊施設での3日間を超える待機が必要な国・地域がなくなった
- 待機期間の違いの分かれ目は、①宿泊施設での3日間待機の対象国・地域であるのか、②ワクチン接種が3回目を終えているかの2つの条件
- 入国者に求められる対応は。4パターンに分類される(空港検疫で「陽性」だった場合を含めると5パターン)
まず、年頭に入れておくことは、隔離期間「原則7日間」は変わりないことです。
あくまで以下に説明するような条件を満たした場合に、例外的に隔離期間が緩和・免除されます。
パターンとしては、大きく分けて、次の「4パターン」に分かれます。
さらに自主隔離の後に、自費検査を行い、陰性になるかで隔離期間が変わります。
厚生労働省資料を加工
「空港検疫で「陽性」だった場合を含めると5パターン」と書きましたが、入国者はこのことも十分に念頭に入れておくべきです。
万一、入国時の検査で「陽性」になれば、下の図のように、症状の有無に応じて必要な期間、指定施設での「隔離」となります。
厚生労働省資料
宿泊施設での3日間待機の対象国・地域からの入国者
まず、3日間待機の対象国・地域は、次のとおりです。
アラブ首長国連邦、アルバニア、イスラエル、イタリア、イラク、イラン、インド全土、インドネシア、ウズベキスタン、英国、エジプト、オマーン、カナダ全土、韓国、カンボジア、サウジアラビア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スリランカ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ネパール、ノルウェー、パキスタン、バングラデシュ、ブラジル(サンパウロ州、パラナ州)、フランス、ペルー、ミャンマー、メキシコ、モルディブ、モンゴル、ヨルダン、レバノン、ロシア全土(計37か国・地域)
これまでは、「欧米のほとんどの国」が対象となっていましたが、3月1日からは大幅に緩和され、37カ国・地域のみとなりました。
前回記事の時点では64か国・地域(6日間待機を含む)ありましたので、半分ほどになります。
これほど欧米諸国に関して、宿泊施設での待機が一機になくなるとは、まったく「意外」でした。
もしかしたらロシアのウクライナへの軍事侵攻が影響しているのかもしれません。
日本人の渡航者が多い国では、アメリカ、オーストラリア、タイ、フィリピンなどが3日間待機対象国から除外されました。
対象国から入国する場合、ワクチン3回目接種済みかで次のとおりに分かれます。
- 3回目接種済なら、宿泊施設での待機は「不要」
- 3回目未接種なら、3日間待機後は制限なしに
3回目接種済の場合は、入国時の検査で「陰性」が判定されれば、宿泊施設での3日間待機は「不要」となり、自宅や自己手配のホテルで3日間の自主待機となります。(3日目以降に検査を受けない場合は、7日間の自主待機となります。)
3回目未接種の場合は、3日間宿泊施設で「待機」となります。
退所前の検査で「陰性」ならば、退所段階で待機期間は「終了」となり、その後は行動の制限はなくなります。
宿泊施設での待機不要な国からの入国者
上記の37カ国・地域以外の国からの入国者は、入国時の検査で「陰性」と判定されれば、宿泊施設での待機は必要なく、ワクチンの接種回数に関係なく日本入国後に自宅や自己手配のホテルなどへ移動することができます。
自主待機の必要か否かは、ワクチン3回目接種済かどうかで次のとおりに分かれます。
- 3回目接種済なら「待機期間・行動制限なし」(コロナ前と同じ)
- 3回目未接種なら「3日間の自主待機」
ワクチン3回目接種済の入国者は、入国時の検査で「陰性」と判定されれば待機期間は「不要」となり、到着後は制約なしで自由に行動することができます。(帰国後3日目の検査も不要)
ワクチン3回目未接種の入国者は、3日間の自主待機で、3日目に指定機関でPCR検査もしくは抗原検査を受けて「陰性」で、結果を入国者健康確認センターへアプリ経由で送付し、終了のお知らせをもらえば「待機終了」となります。(3日目以降の検査を受けない場合は7日間の自主待機が必要)
「隔離なし」で渡航できる国・地域
2022年2月25日時点で「隔離なし」で渡航できる国・地域、次のとおりです。
なお、これらの国・地域の大部分は以下のものを提示する義務がありますので、渡航する際は、注意が必要です。
- ワクチン接種証明書
- PCR検査等の陰性証明書
- 宣誓書やウェブでの入国申請
- 新型コロナウィルス感染症治療をカバーした旅行保険証書(英語での記載)
【ヨーロッパ】
アイスランド、アイルランド、イタリア、イングランド、エストニア、オーストリア、オランダ※、ギリシャ、クロアチア、スイス※、スペイン※、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、トルコ、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ポーランド、マルタ※、リトアニア、ロシア
※印は、ワクチン接種証明書がなければ、「観光目的」での渡航は不可の国(25か国)
【アジア・中東】
カンボジア、サウジアラビア※、スリランカ、フィリピン、マレーシア(ランカウイ島の入国のみ)、UAE/ドバイ、アフリカ、エジプト、チュニジア、南アフリカ共和国(10か国・地域)
※事前に査証申請が必要
【北米・中南米】
アメリカ合衆国(ハワイ・ロサンゼルス・ニューヨークなど)※、カナダ、ペルー
※指定機関でのPCR検査陰性証明・ワクチン接種証明書が必要
【オセアニア・南太平洋】
オーストラリア(ニューサウスウェールズ州(シドニー等)、ビクトリア州(メルボルン等)、タスマニア州(ホバート等)、オーストラリア首都特別地域(キャンベラ)、ノーザンテリトリー準州(エアーズロック、ダーウィン等))
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
まだまだ国内での感染者が多いにも関わらず、予想していたいた以上に、日本政府は待機ルールと対象国を大幅に見直し、入国緩和の方向に大きく舵を切りました。
欧米では、イギリスを先頭に、ワクチン接種者を対象に出国・入国時のPCR検査の不要へとさらなる緩和に踏み出しています。
ただし、そうした国はまだ少数でありますし、日本出発前・帰国前にPCR検査は依然受ける必要があります。
こうしたコストは旅行費用全体を引き上げますので、海外旅行の抑制につながります。
また、出国・入国時の検査で万一「陽性」になった場合のリスクを考えると、仕事を持っている人にとっては、まだまだとても海外旅行に行こうという気にはなれません。
海外旅行の復活には、やはりもう少し時間がかかると思います。
次の緩和策の議論は、いつ「PCR等の検査が撤廃されるか」ということです。
これが実現すれば、コロナ前のように自由に海外旅行ができるようになります。
ロシアとクリミアの戦争が平和的に解決されることと新たな猛威を振るう変異株が現れないことが前提ですが・・・。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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