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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
マレーシアのMM2Hについて、昨日、1月21日(金)にハムザザイヌディン内務大臣が、MM2Hエグゼクティブラウンジセンターの開設セレモニー後に会見を行いました。
昨年11月以降マレーシア政府からMM2Hに関する情報がほとんど出てこなくなっており、実態がよくわからない状態にありました。
今回の会見で、新条件によるMM2Hがすでに申込がスタートしており、審査も行われていることなど新しい情報が伝えられました。
そこで、今回の記事では、このことに関して、レビューをします。
会見内容
マレーシアのオンラインニュースの「The Star」などの現地メディアが伝えるところによると、内務大臣の発言の要旨は、次のとおりです。
- 新条件でのMM2Hがスタートしてから、111件の申請があった。
- 申請件数は、以前の(旧条件下で受け取った)申請件数と変わらない。
- 111件の申請のうち、3件が承認され、12件が条件付き承認となった。
- 年間1,000件の申請を見込んでいる。
- 以上のことから、新条件のMM2Hを外国人は敬遠していない。
新条件での申請は既にスタートしていた
まず、驚かされたのでは、新条件での申請が既にスタートしていたということです。
これまでに、日系の代理店などの情報から、既存ホルダーの更新や、申請の受付がストップする前に旧条件で申請していた人たちの仮承認などの手続きは行われているが、新条件の申請は行われていないと聞いておりました。
そうしたことから、前回のMM2Hに関する記事においても、そのようにお伝えしたところです。
現地のメディアによると、内務大臣の発言では、昨年11月から新条件でのスタートしていたとのことです。
取り急ぎ、この点、お詫びをし、訂正をさせていただきます。
ただ、新条件での申請が開始しているとの情報が現地メディア等にはまったく出ていなかったので、にわかには信じがたいのですが・・・・。
前回の記事については、こちらをご覧ください。
「以前と申請件数は変わらない」というのは本当か?
内務大臣の「以前と申請件数は変わらない」というロジックは、次のとおりです。
①1996年以来、MM2Hの前身であるシルバーヘアプログラムからの申請件数の合計は27,285件であり、平均すると年間約1,000件である。
②111件の申込があったことから、年間で約1000件の募集が見込まれる。
まず、①について
始まった当初は、制度も認知されておらず、いまより全然申請者がすくなかったです。
一方、直近2019年のデーターでは、申請件数は7,904件でした。
25年間で平均した数字と比較するというのは、まったく不合理です。
直近の7,904件と比較すべきです。
次に、②について
2021年11月からスタートしているのなら、すでに3カ月が過ぎようとしています。
スタートした日にちがはっきりしないのですが、仮に11月下旬だとしても2カ月が過ぎようとしているのですから、年間600件ほどを見込むというの普通だと思います。
さらに言わせていただくと、今回の111件は、ストップした一昨年7月から待たされていた人たちです。
2020年7月から数えると、今月は19カ月目です。
したがって、「1年半ほどで100件ほどしか申請はなかった」という見方もできます。
なので、「今年は100件ほどしか見込めない」と考えるのが、妥当です。
約8,000件あったものが、100件ほどになったということは、1/80に減ったわけですから激減したと言わざるをえません。
今回の内務大臣の説明は、新条件への改定に対しての各方面からの「申請者が激減する」という批判をかわすための苦し紛れの言い訳にしか聞こえません。
今後の展開はどうなるか
だれが聞いても「おかしい」と思う今回の内務大臣の説明です。
恐らく、今後、各方面からこのコメントに対する批判が噴出すると思われます
反発が一層強くなる「火に油をそそいだ状態」になるかもしれません。
こうした「とんでもない説明」を言い出すということは、この件に関して、内務大臣、さらには、マレーシア政府もかなり追い込まれている状況にあるのだと思います。
ジョホールバル州の国王がこの件に反対していることはすでにお伝えしました。
マレーシアの国王は、各州の国王が持ち回りで任命されます。
次期国王は、ジョホールバル州の国王であることが決まっています。
マレーシア政府は、現在、いくつかの政党が連立して運営を行っており、政権はとても不安定です。
この件が混迷を極めれば、大きな政局に発展するかもしれません。
これまでの経緯については、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
MM2Hエグゼクティブラウンジセンターの開設セレモニーに多くのマスコミが集まったなかで、なんとか新条件でのMM2Hがうまくいっていることをアピールしたかった、内務大臣のこの発言。
今後の展開に目が離せなくなってきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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