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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
オプション取引には、コールとプット組み合わせることで様々な戦略があり、複雑なのですが、そのうち多くの個人投資家が継続して使用している戦略は、「カバーコール」と「キャッシュ・セキュード・プット」の2つです。
12月13日付記事で、Firstradeでカバーコールを行う方法について紹介しました。
そこで、今回は、もう一つの「キャッシュ・セキュード・プット」をとりあげ、実際にFirstradeで取引する方法について紹介します。
12月13日記事は、こちらをご覧ください。
オプション取引は、Firstradeを利用するのがよい理由については、こちらの記事をご覧ください。
キャッシュ・セキュード・プットとは
「キャッシュ・セキュード・プット」とは、権利行使された場合に原資産を購入できるだけの現金を持ちながらプット(権利行使価格で売る権利)の売りを行うことです。
権利行使日を迎え、原資産の価格が権利行使価格を超えているとプレミアム分が利益となります。
このプレミアムを狙いに行くのが、「キャッシュ・セキュード・プット」です。
権利行使価格を超え、原資産の価格が下がってしまった場合、プットの買い手から権利行使価格で購入しなくてはなりません。
この場合、権利行使価格から権利行使日の価格が、その時点の損失となります。
つまり、式で表すと、
権利行使価格-権利行使日の価格=損失 となります。
権利行使価格よりも権利行使日の価格が大幅に下げてしまった場合、それだけ大きな損失をだすことになりますので、その点注意が必要です。
この戦略は、どういう場合に有効かというと、例えば、魅力的に思っている株があるが今の価格は想定価格よりも高く、現時点で買うのは厳しい状況にあるとします。
通常、こうした場合、想定価格まで下がれば買いたいと、購入資金を用意して、株価が下がるのを待つことになります。
しかし、こうした場合、購入できる価格水準になるまで、購入資金は、証券会社の口座や銀行の口座に置きっぱなしになり、現状のような低金利では、利益はほとんど得られません。
そこで、キャッシュ・セキュアード・プットの出番となります。
ここまで下げたら買いたいと思っている権利行使価格のプットを売ることで、プレミアムという利益を稼ぐのです。
例えば、PER20倍という割高な株があるとします。
これがPER15倍になれば買いたいなあと思ったとします。
仮に現時点の株価を200円とし、買いたい価格150円としたら、150円を権利行使価格に設定したプットを売ります。
このプットを売った際に、プットを買った人から5円のプレミアムを得ることができたとします
もし権利行使日に価格が150円以下に下がらなければ、プットを買った人は売る権利を放棄します。
なぜならば、あなたに売るより、市場の実勢価格で売った方が儲かるからです。
この場合、あなたは、プットを買った人からその株を買う必要はなく、5円のプレミアが丸々あなたの利益となることが確定します。
もし万が一、権利行使日に価格が150円になり、プットを買った人から株を買いとらなければならなくなったとしても、それは当初予定していた価格で株が買えたというだけで損失があったわけではありません。
むしろ、先に5円のプレミアムを得たわけですから、見方を変えると150-5=145円という割安な価格でその株が買えたということになります。
実際に取引をする方法
firstradeは、オプション取引をする場合、いくつかの方法がありますが、今回は、初心者におススメの方法を2つ紹介します。
それは、次の2つです。
・Options Wizard
・Options Trade Ideas
以下、この2つの方法を使って、キャッシュ・セキュード・プットを行ってみます、
Options Wizardによる取引
Options Wizard とは、firstradeの口座開設者が利用できるオプション取引の戦略やアイデアを提供してくれるプラットフォームです。
元々は、米国OptionsPlay社が提供しているプラットフォームですが、それをアレンジし、Firstradeの口座開設者向けに使えるようにしたものです。
本家のOptionsPlayを利用するには、月75ドル(約8,000円)もかかります。
機能が一部制約されているものの、無料で利用できるのはありがたいです。
Option Wizardでは、取引ごとに想定される損益をシミュレーションしてくれ、それを視覚的にわかりやすく表示してくれます。
今回は、XLFでキャッシュ・セキュード・プットをしてみます。
アカウントにログインし、トップ画面の右側なかほどにある「OPTIONS WIZARD」(赤い部分)をクリックします。
右上にある"Income"というタグをクリックし、さらに赤い部分にある「Modify」をクリックします。
現れた画面の上段の中ほどにある検索欄(赤い部分)にティッカーを入力します。「XLF」と入力します。
下に設定項目一覧が現れるので、期限や権利行使価格などを変更し、プレミアムをシミュレーションします。
期限や権利行使価格等が決定すれば、下にある「Trade」をクリックします。
確認画面が現れますので、内容を確認します。
問題なければ、「Preview Order」をクリックします。
注文画面が現れますので、確認します。
問題がなければ、「SEND ORDER」をクリックします。
確定画面が現れますので、再度、内容を確かめ、問題がなければ、注文は完了です。
もし万一注文内容に入力ミス等があった場合は、「CANCEL」をクリックすれば取り消すことができます。
Options Trade Ideasによる取引
期限や権利行使価格などをどのくらいに設定したらよいのかよくわからない、あるいは、めんどくさいこうした作業は省きたいという人は「Options Trade Ideas」を利用することができます。
「Options Trade Ideas」は、OptionsPlayのアルゴリズムとスキャンテクノロジーを使用して、流動性の高い銘柄数百の中から、1時間ごとにフィルタリングを行い、公正な価格で取引が迅速に実行できるように支援をしてくれます。
まず、ログイン後、「Research& Toos」のドロップダウンリストから「Options」を選択します。
「Options Trade Ideas」という画面が現れます。
「Short Put Report」のタグをクリックします。
プットの売りの候補銘柄がアルファベット順に並んでいますので、この中から「XLF」を探します。
見つけたら、右側にある「Trade」をクリックします。
「XLF」を見つけたら、右側の「TRADE」をクリックします。
すると下に、入力画面が現れますので、「Contracts」の欄にオプションの枚数を記入します。
1枚と入力しましたが、これは、権利行使されたら100株を購入する必要が生じます。
入力したら、「PREVIEW」をクリックします。
確認画面が現れますので、内容を確認します。
問題なければ、「SEND ORDER」をクリックします。
次の画面が現れたら注文は完了です。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
今回は、米国証券会社Firstradeにおいて、オプション取引「キャッシュ・セキュード・プット」のやり方を紹介しました。
Firstradeの口座開設すれば、難しい米国市場のオプション取引も、「Options Wizard」や「Options Trade Ideas」を使って、わかりやすく簡単に注文できます。
口座開設方法については、こちらの記事をご覧ください。
オプション取引を始める前に読むべきおススメの書籍は、こちらです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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