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【2021年12月】米国株式市場「クリスマスラリー」で狙う「デッド・キャット・バウンス」

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この記事は、3分で読めます。

こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。

12月のFOMCは波乱なく終わり、連邦債務上限問題も解決したことなどから、今後、クリスマリーラリーに向けて、どのような米国株に投資すべきかを考えるタイミングだと思います。

そこで、今回は、クリスマスラリーとはなにか、また、この時期に取られるユニークな投資方法について、解説します。

クリスマスラリーとは

「クリスマスラリー」は、サンタクロースラリーとも呼ばれ、米国の株式市場において、クリスマスから新年の1月にかけて株価が上昇するという経験則のことです。

過去のデータから、株価が上昇する頻度は12月が最も高いという結果が示されており、その要因として、12月は節税対策による処分売りが出やすく、売り圧力が強まりやすいが、その後、クリスマスが近づくにつれて売り圧力は減少し、1月にかけて買い戻しから上昇しやすいからだと言われています。

この時期に行われる節税対策のことを 「タックス・ロス・セリング」と呼びます。

これは、その年、株式投資で大きなキャピタルゲインを得た投資家が、税金を減らすため、年末までに含み損が一番大きくなっている株を処分して実現損を出すことでキャピタルゲインと相殺するという手法です。

クリスマスラリーでどのような銘柄を購入すべきか

1月末まで1カ月半ぐらいの比較的短期間を想定した銘柄選定となるので、無難なところは、S&P500やダウなどの株価指数に連動する銘柄(SPY、IVV、DIAのようなETF等)を選択するのが、一つです。

それに加えて、「タックス・ロス・セリング」の影響を受けた銘柄を選択するという方法も考えられます。

大きく値を下げてきた銘柄がさらにこのタイミングで売られ値を下げるわけですから、そうした銘柄の売られすぎからの一時的な反発を狙うわけです。

マーケットが大きく下げた後、一時的に起こる反発のことをウォール街では「デッド・キャット・バウンス(Dead Cat Bounce)」と言い、死んだ猫でも高いところから落とせば弾むという意味ですが、まさにこれを狙いにいくのです。

S&P500関連のETFについては、こちらの記事をご覧ください。

www.ysky.info

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デッド・キャット・バウンスを狙う銘柄

それでは、デッド・キャット・バウンスを狙いにいったらよい銘柄とはどういうものかというと、最近IPOした銘柄で大きく株価を下げている銘柄です。
2021年でいうと、

  • AMWL SDC PRLD WISH(PRLD)
  • OSCR LZ HNST POSH(OSCR)
  • SEER TDOC BLI XMTR PATH(TDOC)

などがあげられます。

それぞれのチャートは、次のとおりです。

AMWL SDC PRLD WISH(PRLD)

米国のバイオ医薬品企業。主にがん細胞増殖における推進力を標的とする、経口投与が可能な分子標的治療薬の設計、開発を行っている。

OSCR LZ HNST POSH(OSCR)

米国の医療保険会社。医療保険商品を提供するほか、過去の往診記録や処方薬などの閲覧ができるアプリなどを開発・提供している。

SEER TDOC BLI XMTR PATH(TDOC)

米国の遠隔医療プラットフォーム企業。インターネット、ビデオ、携帯電話を利用し、オンデマンドの医療を提供している。

チャートから見てわかるように、いずれも大幅に値を下げています。

こうした銘柄から、空売り比率が高いものなどをスクリーニングすれば、さらに勝率は高くなります。

デッド・キャット・バウンスは、一時的な効果しかありませんので、もしこうした銘柄を購入した場合、もう上がらないと思ったらすぐに売却してしまう必要があります。

まとめ

今回の記事は、いかがでしたでしょうか?

繰り返しになりますが、デッド・キャット・バウンスを狙いにいった銘柄が大幅に上がっていったとしても、本来、それらは、業績等に問題がある銘柄ですので、一時的なものだという認識をしっかり持ち、あがらなくなったら即座にうることが大切です。決して、中長期で保有という考えは持つべきではないでしょう。

今年の年末は、各国の中央銀行がテーパリングの終了を宣言するなど、例年とは違う状況にありますので、そもそもクリスマスラリーが始まるのかという点にも留意する必要もあります。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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