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こんばんわ。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
米国証券会社で出来て、日本国内証券会社では出来ないことの1つに、「米国株の空売り」があります。
そこで、今回の記事では、米国株の空売りについて解説します。
空売りとは
空売りは、米国では、'Short Selling'と呼ばれ、価格の下落を見込んで投資家が借りた証券を売却する取引です。
空売りを行った投資家は、将来のある時点で証券を買戻しする必要があります。
空売りのメリットは、投資家が価格の下落局面でも利益を得ることができることです。
株価が下落する代わりに上昇した場合、損失が青天井となるため、空売りはリスクが高いと考えられています。
そのため、多くの投資家は、空売りをする場合「ストップロス注文」を使用します。
これにより、株価が上昇し始めた場合、空売りはわずかな損失で自動的にカバー(買戻しによる決済)されます。
空売りは、株価が下落局面の時に、利益を得るために行う場合と、今後株価がどちらに動くかわからない場合に、購入した株のリスクヘッジとして行う場合があります。
空売りを行うためには
米国証券の口座には、「現金口座(Cash account)」と「証拠金口座(Margin account)」の2種類があります。
空売りを行うには、証拠金口座を開設する必要があります。
証拠金口座を開設すれば、レバレッジを効かせた取引ができます。
例えば、証拠金要件は、空売りされた株式の価格の50% を最初に口座に保持する必要があります。
つまり、もし10,000ドルの現金があれば、20.000ドルまで空売りができます。
もしその後、株価が50%下落した場合の利益が10,000ドルとなり、10,000ドルの投資で、10,000ドルの利益を上げたことになりますので、利益率が100%となります。
10,000ドルしか購入できなかった場合に比べると2倍の利益率になります。
Interactive brokers の場合、現金口座にするか、証拠金口座にするかは、最初の口座開設の申込の際、選択できるようになっています。
もちろん現金口座開設後でも、証拠金口座に変更できます。
もし、証拠金口座を開設しようとすれば、最低2,000ドル相当額の入金が必要になります。
というのも、これは、米国連邦準備制度理事会FRB(The Federal Reserve Board)のルールなので、アメリカ国内のどの証券会社を利用しても同じように必要となります
Interactive Brokersの口座開設については、こちらの記事をご覧ください。
Firstradeの場合、初期の口座開設では、現金口座のみとなります。現金口座の開設が承認され、入金を行った後、PCやスマホでアカウントにログインし証拠金口座の開設手続きを行います。
Firstradeの場合も、証拠金口座の開設には、現金口座に、2,000ドルの資産があることが条件となります。
Firstradeの口座開設については、こちらの記事をご覧ください。
日本の証券会社との違い
日本の証券会社では現物取引口座と信用取引口座がはっきり分かれていますが、米国証券会社では、両者は一体化しています。
米国証券会社の証拠金取引では、まず口座にある現金が有価証券の購入代金に充てられ、不足した分が証券会社から融資されることになります。
決済時においても同様で、信用(融資)分から自動的に決済されます。
したがって日本の証券会社のように、現金を担保に建て玉したり、信用買いのポジションを残して現物株を先に処分することはできません。
空売りの場合も、現金買付余力があるうちは借入が発生せず、金利もかかりません。
日本の証券会社の場合、1~2%ほどの貸株料がかかりますが、現金買付余力があれば、これがかからないことになります。
一方、借入金利(Margin Rates)は日本とは比べ物にならないくらい高い(Firstradeの場合は9%ほど)ので、借り入れしての空売りを長期間行うことは禁物です。
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
空売りは、株価の下落局面でも利益を上げることができるほか、相場がどう動こうとも利益をあげやすい「ペアトレード」を実践するためにも不可欠です。
ペアトレードとは、よく似た動きをする2つの銘柄を保有し、割安な銘柄を「買い」、割高な銘柄を「空売り」しておき、株価が近づいたタイミングで反対売買を行い利益を確定するというものです。
日本の証券会社では、米国株を保有することができますが、空売りをすることができません。
これは、米国株やETFを保有する上で、片方の羽をもぎ取られたようなもので、取引を行う上で大きなマイナスです。
米国株の空売りができることが、米国証券会社を開設の最大のメリットと言えます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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