北京や上海、中国本土に旅行に行ってどこで食事をするか。悩みませんか。
台湾や香港ならグーグルマップが使えるので、地元の人気店を簡単に検索してみつけることができます。中国本土では、グーグルのサービスが使えませんから、捜すのに一苦労します。
そこで、そんなときにおすすめするお店が、「海底撈火鍋」です。
今回は、このお店について紹介します。
海底撈火鍋とは
ハイディラオインターナショナルホールディングリミテッドという会社が、1994年に中国四川省成都市で営業をはじめた火鍋料理店です。 会社と店の名前についている、「海底撈」とは、麻雀用語の「ハイテイロン」に由来します。
社長の張勇氏が奥さんたちと麻雀をしながら、店の名前を考えていると、奥さんがハイテイロンをしたので、「よし海底撈火鍋にしよう」と決めたそうです。
こうしたユニークな名前を持つ海底撈火鍋ですが、中国国内では2017年末の273店舗から2018年末には466店舗に増加。さらに、今年に入り、600店舗以上に。破竹の勢いの人気店です。
グーグルマップで検索してみると、北京では、こんなに沢山の店舗。
上海でもこのとおり。
会社は2018年に香港証券市場に上場を果たし、現在、張社長夫妻の資産は、1兆円とも言われています。
海外にも、カナダ、シンガポール、台湾、韓国などに進出しており、日本にも、関東圏に3店舗、関西圏に2店舗出店しています。
神戸店に行ってみた
今回は、2019年3月に神戸北野坂にオープンした神戸店に行ってきました。
場所は、神戸北野坂を少しあがったところにあります。建物も4階建てでとても大きく、おそらくこの界隈の飲食店では1番の大きいのではないでしょうか。
開店11時に行きました。平日のこの時間ということもあって、お客さんは私だけ。
中に入ってまず目に入ったのが、レジの隣にあるこのスペース。最初、こちらがレジだと思っちゃいました。
でもよく見るとカラフルな溶剤が壁一面に。これが海底撈火鍋自慢のネイルサービスのカウンター。なんと無料でやってもらえます。
「そちらの席にお座りいただき、少々お待ちください」と店員さんに言われました。
テーブルには、お菓子とおしぼりが。
しばらくすると、席に案内されました。
まず、席につくと、注文を聞かれましたので、ラム肉のランチセット(1,990円税別)と追加でカンフー麺(390円税別)を注文しました。
辛いのは苦手なので、スープは、パォタンとトマトを選択。
注文は、タブレットで行います。おすすめを店員さんが丁寧に説明してくます。
注文が終わると、エプロンを渡されました。
ここまでは、飲食店でよくある接客ですが、ここから変わっています。
スープが飛んで汚れてはいけないからと、カバンや上着の上にかける布のカバーをかけてくれました。
さらに、小さなおしぼりのような袋を渡されました。「なにか」と聞くと、眼鏡ふきだそうです。「眼鏡にスープがかかったら場合はこれで拭いてください。」とのこと。
ブログのために店のなかの写真をとっていると、「よかったらお写真をおとりしましょうか」と言って、つけダレバーの前で記念写真を撮ってくれました。
その後、「タレの作り方をご紹介します」といって、サラダバーならぬ「つけダレバー」に案内されました。
メニューとして紹介されている一番人気のタレと、メニューにはのっていないがおすすめのタレの2種類を作ってくれました。
席に戻ってくると、いつの間にか注文したメニューがテーブルに並べられています。
スープが煮えるまで、取ってきたサラダとお菓子を食べながら待ちました。
このお菓子、とてもおいしいのです。まわりにパウダーがついているのですが、これがなんともいえずおいしい。
味は違うのですが、亀田製菓のハッピーターンのような感じといえばご理解いただけますでしょうか。
しばらくすると店員さんがまたやってきました。
「今度来られるのなら、この番号に電話をいただければ、前日までですと、単品20%引き、当日だと12%引きさせていただきます」と、携帯番号を書いたメモをくれました。
ふと、お菓子を食べながら前向かいの座席を見ると、なにか変な感じが。
いつの間にか、人形が置いてあります。「おたくどなた???」
店員さんに聞いてみると、「海底撈火鍋では、一人のお客さんはさみしいだろうから人形を置かせてもらっています。」とのこと。
こんなサービスもあるのかと、妙に感心させられました。
しばらくすると鍋が煮えてきました。それぞれの食材をしゃぶしゃぶする時間を詳しく書いてくれている説明書きがあります。
これを見ながら、店員さんが説明をしてくれた後、「スープを飲んでみますか。」と聞いてきました。はいと答えると、薬味を器にいれ、2種類のスープーを作ってくれました。
スープを飲んだ後、メインの火鍋です。
自分のペースで食材を鍋に入れていきます。
火鍋ですが、スープのなかに、血行を良くするという効能がある「当帰」という漢方が入っており、少々くせがありますが、飲み続けるとくせになるおいしさです。
食べている途中またしても店員さんがやってきて、「お客様ははじめてなので、会員登録をしていただくと、カンフー麺を無料サービスさせていただきます。」
「え まじですか?」もちろん登録。登録はこれまたタブレットで行います。
カンフー麺は、こちらが食べたいタイミングで持ってきてくれます。
初めに、店員さんが、「触ってみますか?」と。もちろん触ってみました。
まずは、上下に動かして麺を伸ばしていきます。
だんだんと横回転を入れていきます。すると店員さんもその場で回りだしました。
周りのお客さんもびっくり。
何回か私の腕やカメラにも麺が当たりましたが、これもご愛敬。
時間にして1分ほどですが、楽しいアトラクションでした。これが390円(税別)で楽しめるのは、とてもお得です。麺自体も味が付いていてうどんよりおいしかったです。
お肉と野菜の火鍋を食べつくしました。セットメニューには、うどんがついており、さらに追加でカンフー麺。これだけ食べれば結構おなか一杯になりました。
さらに、デザートとして、つけダレバーからグレープフルーツと白キクラゲのデザートを取ってきて、いただきました。グレープフルーツは新鮮でおいしかった。
デザートを食べていると、「セットの杏仁豆腐をお持ちしました。」と持ってきてくれました。(杏仁豆腐もセットでついていたのか。)これらすべてを食べるとおなかパンパンです。
食べ終わるとトイレに行きたくなりました。トイレは2階にあります。トイレに行ってびっくり。ここのトイレ、びっくりするほどきれいです。
便器はTOTOの最新式のものが入っていました。なかに入ると自動で蓋が開くタイプです。
洗面台には、櫛、綿棒、それに花王のニベアまで用意されていました。
マウスウォッシュも常備していました。
トイレから戻り、時計を見ると時間はすでに12時30分に。あっという間に1時間半が過ぎてしまいました。
帰り支度をはじめると、スタッフが「もうお帰りですか?」の一言。
そして、ダメ押しの飴と爪楊枝。
まとめ
11時から12時前までにはお客さんは私ひとりでした。まだオープンして日がそれほど立っていないこと、東京や大阪に比べ神戸に中国人観光客が少ないことなどの理由により、まだ、神戸店は、関東や大阪の店舗に比べるとお客さんは少ないようです。
しかし、料理もおいしかったですし、料理の量も値段に比して多く、間違いなくコスパの高いお店です。(特にランチタイム)
さらに、お料理もさることながら、日本の飲食店では見らない、これでもかという数々のサービス。体験してみる価値ありです。
サービスやオペレーションは、基本中国本土のお店と同じです。従業員も大半は在日中国人の方。関東や大阪店のお客は8~9割は中国人観光客です。(神戸店は半々ぐらいでした。)
もちろんお客さんが少なかったので、できたことかもしれませんが、とにかくおもてなし感がすごかった。
12時を過ぎたころには、7~8組のお客さんが入ってきましたので、もし行かれるのなら開店直後に行き、ぜひ、これらのサービスを実際に体験してみてください。
PS.キッズルームもありました。
大阪心斎橋店の様子は、航空系YouTuber おのださんが最近動画をアップされたので、ご関心がある方はこちらがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。